第十四話 貴方達の戦いの終わり
―――貴方達は各々自分の都に帰っていきました。
そして、朝がやってくると、エンは、いつもより早く起きて、いつものようにシルニアの手伝いをしようと、降りてくると、そこにはアルテミスがいた。
「・・・やぁ、どうしてここにいるんだ、アルテミス様」
「ちょっと、話しておきたいことをあってね、それとちゃんと眠れた?、エン、ちなみにシルニアって子はまだ寝てるわ」
二人は、宿の食事場のテーブルの席に横並びに腰かける。
「見てきたのか、寝てるところを・・睡眠はぐっすりと眠れたな、というか、あのセレーネへの変身ってどういうこと?」
「説明するなら、私はオリンポスでも珍しい3つの人格と力で出来ているの、あの姿は月があがっているときになれて、記憶は引き継がれないけどね、私の意思で変わることが出来るのだけど、できれば変わりたくなかったわね」
「それって、自分が弱いと認めることになるからか?」
アルテミスは少し目を見開き、驚くもすぐに平静になり、質問にこたえる。
「あはは・・、私のこと、少しはわかってるじゃない、そうよ」
「それなのになんで・・」
「メイ・・今はミントって言って良いんだっけ?、彼女に言われたのもあるけど、あそこで死ぬわけにはいかなかったからもあるわね」
「なるほどな、それで?、これからハデス様のところにいって、色々と話すか?」
「そうね、それじゃあ――」
「いや、行かなくていい」
そう言って、宿の扉を開き入ってきたのは、ハデスであった。
「ハデス様!?」
「ハデス、貴方仕事はどうしたのよ」
「片付けてきたさ、急いでな、それで、アルテミス、そこのエンのスパイの疑いは晴れたか?」
「それは・・」
アルテミスは席を立って、ハデスの前に立つ
「まだ、わからない、正直晴れたとは思ってないけど・・少しは彼のことを認めてみる、とは思ったわ」
「そうか・・」
ハデス、口角をあげると、2つほど封筒を差し出す
「報酬だ、受け取れ」
エンも席を立って、二人は封筒を貰う
「ありがとうございます、ハデス様、それで一つ報告しておきたいことが・・」
「それなら、心配ない、話はミントに聞いたからな、大変だったな、ケルトの英雄と戦うことになるとは」
「結局、アイツの依頼主はわからなかったけどね」
(あっ、それを聞くの忘れていたわ、自分の名前に使ってしまった・・まぁ、いずれわかるか)
「その話は今度ゼウスと話すとして、今回の依頼ご苦労だった、それではな」
ハデスは、この宿から出ていった、アルテミスとエン再び二人だけになった。
「・・・それじゃあね、エン、私も帰るわ」
「おう、気をつけてな」
アルテミスは扉を開き、外に出て、何か思ったのか、向き直る
「それと・・様はなんかむず痒いから、今後はアルテミスだけでいいわ」
「そうかい・・・それじゃあな、アルテミス」
アルテミスは、再び歩きだして、宿から去っていった
「・・・さて、仕事を始めるとしますか」
エンの日常が再び始まる。
一週間後 ルーン魔法国 ケルト 王城 ダグザにて
そこでは、ゼウスと、玉座に鎮座しているルーン魔法国 国王ルーが対峙していた。
「何の用だ、オリンポスの王よ」
「なに、こちらの者がな、お前さんのところの英雄に殺されかけるわ、うちの新人が拐われそうになるわでね、ちょっとそれについての話し合いをしたくて、参ったわけよ」
「・・・、貴様と話し合いなどする気はない」
「ほぉ、そうかい」
ゼウスは自身の杖 雷神杖ユーピテルをルーに向ける、このままだと戦いはおきるでろう、一触即発の空気だが・・そこに、1人の男がやってくる。
「まぁまぁ、ルー様、少しは話を聞いてあげましょうや」
一週間前、セレーネに吹っ飛ばされた、クーフーリンがそこに、五体満足の姿で現れた。
「へぇ、生きていたんだ、話ではうちのセレーネに殺されたと聞いたが」
クーフーリンはにこやかな顔で話を続ける
「いやぁ、はっはっは!、あれは流石に死んだと思いましたよ!
転移のルーン石が無かったら、そのまま御陀仏確定でしたよ!、それでですね、今回は話し合いをちゃんと出来る場を俺から設けたいわけでね?」
「・・ほう、聞こうか」
ゼウスはユーピテルを下げた
「それはですね?、ケルト大闘技祭、それに貴方の戦士達を参加
させてもらいたいわけですよ」
設定2
13都
ハデスが統治する都、全体的に廃れているように見えるが、誰1人として、飢えてはおらず、仕事は多いが、皆 元気に暮らしており、人口も多く
一番賑わってはいる都ではある、ちなみにハデスの所で、他12の都の半分の仕事を受け持っている。




