第0話 貴方はゴーレム
―――――貴方は目が覚める。
瞼を開き、目に入ってきたのはまず・・
(いや、なにこの頭に響いてくる声!?、てかここどこよ)
・・入ってきたのは古ぼけた遺跡のような苔や雑草、崩れた柱や剥がれて土が見える床に見るからに怪しい重々しく巨大な扉、5メートルはあると言われれば納得するくらいのその扉に貴方は・・
(おい!だから、おまえは誰と・・)
私に対して怒鳴り、足を一歩踏み出すと・・貴方はその足を残し、身体だけが前に倒れた。
(あだっ!、なんだ・・声から察するにどういうわけか身体だけが・・)
その腕で身体を起こそうとしたとき、貴方はその茶色の土の腕を目をするでしょう
(はっ?・・なんだこれは!今俺って・・どうなってんだ!)
まるで人ではない自分の手に驚愕し、先程の足があったほうを向くと、そこには二本の自分の足らしき土の柱が立っていました。
(おいおいおい、ちょっとまてよどうなったんだ?、今の俺って
・・・つまり。)
改めて考えると貴方はまだ一度も声をあげれていません、先程から私に対して心の声で話しているのです、さらには土で出来ているでろう足と腕、そこから連想であろう姿は・・そう――
(土人形・・ゴーレムってところかぁ・・)
貴方、人の台詞をとらないでいただけますか?
(なんだ、会話できるのかお前・・えっと、とりあえず俺はずばり、転生?とやらしてるのは確かとして頭の中のきお・・記憶・・あれ?)
冷静になり、考えてみると、自分が死んだという事実とここにいる自分が人ではないこと以外に何も思い出せないでいた。
(うーーん・・・駄目だな、本当に声の通り何にも思い出せん、
転生の代償ってところか?・・・まぁとりあえず・・お前は誰だ)
貴方は自分に自分は誰だとゲシュタルト崩壊でもしようと
(違う違う!、小説的なことを言っているお前に対して言っているんだよ!!)
・・さて、私のことが聞こえてる・・この際ですし、私が貴方のことを説明しましょう。後私のことはナレーターと呼びなさい
(お・・おう、とりあえずナレーターとやら、今俺はどうなってんだ)
ゴーレムです、それもここの脆い土から出来た、とりあえずは口を作ってください
(まぁ必要ではあるか、それで口の作り方は?まさかこのその脆い土の手で書けってわけではないよな?)
頭の中に人をイメージするんです、その後、口がどんな風に動かしていたかを思えば、できますよ
(なるほど・・・うぅぅぅん・・)
私に言われた通り、イメージしてみると、貴方の口の辺りから、
『ばきっ』という音と共に口が動くことができました。
「あっ、そこもナレーションするんだ・・、でっ?次は?、足をどう治せるんだ。」
その手で張って、あの大きな扉に行って外に出ます、まずはそこから初めましょう、今この場所には脆い土と枯れた苔ぐらいしか
ありませんから、頑張りましょう。
「・・・つれぇなぁ・・」
――――それからなん十分後、貴方は扉の前までたどり着きました。
「それで?、次はどうするんだ?、まさかこの手で開けるとは思ってないよな?」
触れればわかります
「・・とりあえず触れたが」
貴方が触れるとその扉から何処からか電子音がすると、扉が、
『ズゴゴゴ』という音と共に開いた
「謎の異世界技術ってやつか、さて・・なにが待っているのか」
貴方はその腕で、這いながら外に出てっていた。