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はしからはしへ
片方の端からもう片方の端へ届けることが、私の役目だ。
叩いてから渡るなんて乱暴なことを言う人もいるそうだけど、私の体は仮で作られた弱弱しいものだからやめてほしいかな。その役目ももうすぐ終わりだけれど。
もうすぐ出来上がる君は、私に比べてとても丈夫そうだし、幅も大きそうに見える。君はきっと今後何十年何百年と、多くの人や物を端から端へ渡していく役割を果たし続けてくれるだろう。まだ出来上がっていない君に今後を託すのはとても心苦しいけれど、君ならきっと大丈夫だ。後のことは頼んだよ。
名も無き橋より
Twitter300字SS お題「渡す」




