表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
お題SS  作者: 湯城木肌
27/41

かけた

#Twitter300字ss

お題「絵」

 額縁で飾られているソレは、紛れもなく自分の姿だった。

 

 天然パーマに、ずれた眼鏡で、よれたワイシャツ。いつもの格好で、いつものように2階の美術室で絵を描いていた姿を捉えたものだった。何の変哲も、面白みもない絵だ。僕以外が見たら、眉をしかめてすぐに隣の絵に移るかもしれない。

 

 でも僕は立ち止まり、その絵から視線が離せなかった。絵の中の、絵を描いている僕自身に、嫉妬した。

 今まで何度だって通った場所で、何度だってやってきた過去が、羨ましい。

 逃げ出したのは僕自身で、自分の意思で絵から遠ざかったのに、何を考えているんだろう。

 

 我儘で、自分勝手なのはわかっている。

 それでも、階段に向かったその足は、止められなかった。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ