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師匠も飛ぶ程に
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お題【年の瀬】
袋から山盛りに出てきた紙束に顔をしかめると、師匠の檄が飛んできた。また回収するまでに仕分けとけよ、と言い残し、師匠は翼を広げて飛び立った。
翼の風圧で散らかった作業部屋を見つめ、溜息をつく。
散らばった紙を拾い集め、手で汚れを叩き落とした。
紙には様々な筆跡で、多種多様な種族へ新年の挨拶が記されている。
見たことのある宛名と差出人名の組み合わせには、自然と顔がほころんだ。見慣れない組み合わせだと、互いの関係を想像して、届けるのが楽しみになる。
「いけないわ」
届けることが私の仕事だ。仕分けが済んでなくては話にならない。
新年を気持ちよく迎えるには、今年の仕事を年内に終わらせないと。
「さーて。忙しくなるぞー」




