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僕の恥ずかしいところを見てくれ
【第61回フリーワンライ】#深夜の真剣文字書き60分一本勝負
お題
【真夜中の秘密 あの時言い淀んだこと
どうせなら嫌ってほしかった 】
君が僕に好意を持ってくれて、それを行為で示してくれたことは嬉しい。
すぐさま首を縦に振りそうになった。でも出来ない。理由を言おうとしたけど、言えなかった。
僕のそんな態度に君は詰め寄る。「何を言い淀んだの」って。
でも、言いたくないんだ。僕の、真夜中だけの秘密は。
いつも、僕の全てを、恥ずかしいところを見て欲しいと思っているくせに、君に知られると思った途端に恥ずかしくなったのだ。
君の押しに負けて口を開くと、君は笑って「そんなの全然構わないよ」って。
後になって、どうせなら嫌って欲しかった、と勝手なことを思う。
僕はもう僕を止められない。
君に見られる喜びに打ち震えながら、堕ちていく。
昼間と変わらない様子で君は僕に笑いかける。
「さあ今夜もおでかけしましょう。露出狂の変態さん」