嫉妬そして本当の心
それから2カ月がたち、朔弥が亡くなって1年がたった。
私は、義弟に頼まれた買い物を済ませ家へ戻るところだった。
信号待ちをしていた時、隣のカフェに義弟の姿を発見した。
不意に出会った義弟に少しドキっとした。が、可愛い女性が一緒いたのだ。その女性は義弟に今夜どこで食事する?と話しかけていたのだ。
その言葉を聞いて私はショックだった。
何だ…彼女いたんだ。私の事好きでいてくれてただなんて私の思い込みだったんだ。あ、私いつの間にかこんなにも茂治くんの事好きになっていたんだ…
家についてから、二人の光景が頭から離れなかった。
考えれば考えるほど辛くて、涙が止まらなかった。
そして気付いたら夕方になっていた。
夕食を作ろうかとおもったが、どうせ茂治くんも帰ってこないだと決めつけ作ることさえも辞めにした。
「ただいま~」
いつもと同じ時間に茂治くんが帰ってきた。
泣いている私に気が付きそばに寄ってきた。
「莉南?どうした?何かあった?」
「ごめんね。好きな人が出来たなら言ってね。私一人で大丈夫だから。」
「莉南?何言ってるの?俺の好きな人は莉南だよ。」
「私今日見たの。デパート行った帰りにね、カフェで茂治くんが女の人とランチしてるとこ。で、今夜どこで食事する?って話してるの。」
「勘違いさせてごめん。あの子は会社の後輩の吉野、俺の事が好きらしくてね。ランチは笹野もいたんだよ。笹野分かるでしょ?2人でランチ行きたくなかったから笹野巻きこんだら、夜は2人で行こうって言うから、俺は好きな人とがいるってはっきり言っといたよ。だから莉南が見た人はただの後輩だよ」
その言葉を聞いて私はまた涙か止まらなかった。
私やっぱり、茂治くんが好きなんだ。だれかに取られてしまうかと思って涙が溢れるだなんて。気付かないうちに義弟じゃ無くなっていたんだ。
「莉南。変わらず俺は莉南が好きだ。」
「私今まで認めないようにしてきた。舞にも言われたの。茂治くんの事気になってるんじゃないのかって。でもね違うんだって思うようにしてた。茂治くんが朔ちゃんの弟だから。でもね、今日デートしてるんじゃないかって思って、ほかの誰かに取られてしまうんじゃないかって思ったら辛くて、涙が止まらなくなって、やっぱり好きなんだって思った。
私、茂治くんが好きです。」
「莉南。ありがとう。こんな俺を好きになってくれて。絶対幸せにする。だから付き合って」
「ハイ。お願いします。」
こうして私たちは付き合うこととなった。
「莉南ちょっと来て。」
私と茂治は仏壇の前へ座った。
「兄さん。これからは俺が全力で莉南を守る。兄さんに負けないくらい莉南を愛する。大切にする。だから認めてな。」
茂治の朔弥に対するけじめなのだと思った。
「あ~お腹すいた!今日何?」
「あ、茂治くん食べないと思って作ってない…今から急いで作るよ。」
「いいよ。今日は2人の記念日だから、外でゆっくり食事しようか。それにあれも見に行かないとね~」
そう言って白い小箱を指差した。




