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三号館。

紫陽花。

作者: caem
掲載日:2026/05/27


 そこにカタツムリはいなかった


 色鮮やかな紫陽花が 咲き誇ろうとしていた


 生暖かい風と 冷たい雨が混じる 五月雨だった


 長靴を履いていた 幼稚園児が羨ましかった


 傘を差しても濡れていく ズボンが濡れていく


 鬱陶しいぐらいの汗で イライラしていたのだが


 紫陽花を見たら そんなのは どうでもよくなった


 じんわりと 下着が濡れていくけど それでも


 色鮮やかな紫陽花を ただ眺めていたら よかったのだ


 5月だということを 改めて 感じさせてくれましたから




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