表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/1

ある日の朝


目覚ましが鳴った。

止めた。

もう一回鳴った。

これはたぶん、私への警告だと思う。


時計は7時45分。

家を出るのは8時5分。

走れば間に合う。

でも走ると目立つ。


「これは失敗じゃない。ズレただけ。」


洗面所で顔を洗いながら、昨日の夜を思い出す。

小説を一節だけ読むつもりが、気づいたら空が少し白んでいた。

夜の私は、正しいことを軽く扱う天才だ。


制服に袖を通しながら、また時計を見る。

7時58分。

この時間帯の私は、基本的に被害者。


玄関で靴を履くとき、なぜか急に冷静になる。

未来の私は、いつも過大評価されてる。

そう思いながらも、

今日の私は、昨日より少しだけ早く家を出た。


ドアを閉める直前、

ポケットの中でスマホが鳴った。

アラームじゃない。


「……知ってる。

でもまあ、なんとかなるでしょ」


そう言って、琴音は歩き出す。

走らない程度の速さで。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ