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同居人3
あゝ、もう私は終わりなのだなと悟った時、誠治が家に入ってきた。
大丈夫か?家の横を通る時お前が急いで駆け下りていくのが窓から見えて気になったのだ、と誠治は心配したぞと云わんばかりの顔で云う。
私はあゝとても怖かったのだ、とても。
思い出したかのように後ろを振り向き階段を恐れながら見るが、そこには何もいなかった。
誠治が来てくれていなかったら私はどうなっていたのだろう。
もしかしたら私は"それ"に飲み込まれていたのかもしれない、私は本当に狂人になっていたかもしれない、そう考えるだけでとても恐ろしかった。
少し経った頃私はそっと立ち上がり誠治と共に数分で着く郵便ポストへ向かった。
原稿を郵便ポストに入れ私はホッとしたかのように胸を撫で下ろした。
さっきのことがあった為"それ"が着いてきているのではないかと怖かったのだ。
胸を撫で下ろした後、誠治が口を開いた。




