表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

40/67

第三十九話「ダンジョンを駆け抜けろ」

 ダンジョンの構造が変わっていないため、一度攻略したシャルの案内で、僕達はどんどん奥へと進むことができている。

 とはいえ、瘴気で強化された魔物達が休みなく襲ってくる。

 ロメリアさんとロウガを先頭に、ある程度の魔物達は無視しながら突き進んではいる。


「いやぁ、強いねぇ。瘴気で強化された魔物は」


 第三層まで進み、僕達は周囲を警戒しながら小休憩をしていた。

 最速で攻略する。

 その考えは変わらない。だけど、僕達の体力は無限じゃない。切羽詰まっている状況だが、こうして休憩をしないと疲労は溜まる一方だ。


「階層主。クリントが居るのは、七階層です。ここまでは、順調ですが。四階層からは更に魔物達の強さ、出現度が上がりますので、注意してください。皆さん」

「なぁに、あたしならまだまだいけるよ! 頼れる相棒も居るしね」


 そう言ってロメリアさんは、周囲を警戒してくれているロウガの肩に手を置く。

 僕も、ロウガが展開している生体センサーを確認する。


「それが生体センサーというものなのですか? アースさん」


 物珍しそうにシャルが覗き込んでくる。


「そうだよ。ここに映っている赤い点。これが魔物達。そして、青い点が僕達だ」

「便利な力ですね。〈サーチ〉を可視化した感じ、でしょうか」

「そんな感じ」


 ある程度なら、気配や魔力を感じることができる。

 けど、それを拡大し確かめる魔法が〈サーチ〉だ。ただそれは使用した本人にしかわからない。生体センサーのように、こうして誰かと一緒に見ることはできないんだ。


「ただこれにもエネルギーを消費するから、ずっと使えるわけじゃないんだ」


 僕は、生体センサーを閉じ、立ち上がる。


「休憩は終わりだね」

「はい。シャルは大丈夫?」

「もちろんです。これでも、体力には自信がありますから」

「だったら、なんでアースに背負われてたのよ」


 小休憩を済ませた僕達は再びダンジョンを駆け抜ける。

 どうやらこのダンジョンは、アンデット系の魔物が多いようだ。その他にも蜘蛛系の魔物も。


「おっと! でかいのが出て来たね」


 そろそろ第四層へ向かう転移空間に辿り着こうとしていた頃。

 見上げるほど大きな蜘蛛系の魔物レッドスパイダーが道を塞ぐように姿を現した。蜘蛛や昆虫などは火に弱い。しかし、レッドスパイダーは火に耐性がある。

 それは吐き出す糸にもだ。

 

「あたしには厄介な相手だけど……関係ないね!」

「まだ来ます」


 生体センサーを確認すると、左右の通路からもレッドスパイダーと同じ大きさの反応が近づいているのがわかった。


「ロウガ! ハヤテ!」


 そろそろ中間。

 僕は、ハヤテを召喚する。そして、ロウガを左に。ハヤテを右の通路へと向かわせた。


「んじゃま! あたしのは正面の奴を!!」

「支援します! 〈マジック・ブレイド〉!!」


 シャルが唱えた支援魔法〈マジック・ブレイド〉は、魔力の刃を纏わせ切れ味を増加させる。

 

「あいつ糸を!」


 真正面から突っ込んでいったロメリアさんに対して、レッドスパイダーは糸を吐く。


「あらよっと!」

 

 しかし、ロメリアさんは容易に回避し、赤炎を振るう。


「〈パワー・スラッシュ〉!!」


 両断。

 レッドスパイダーは、魔素となって四散した。


「お? あんた達も倒したみたいだね」


 ロメリアさんがレッドスパイダーを倒すと、左右の通路からロウガとハヤテが姿を現した。

 生体反応も消えている。

 どうやら倒したようだ。


「四層からは、レッドスパイダーのような魔物が増えてきます。気を引き締めて行きましょう」


 ここからは中盤。

 ここの新たな階層主となったクリントに何も動きがないっていうのが不気味だけど……ここまで来たんだ。

 後戻りなんて考えず、進むのみだ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ