第24話 <追記> ちょっと先の話し②
サンゴと貝が砕けてできた真っ白な砂浜を歩く子供達は、目の前に広がる青い海を見て歓声をあげて波打ち際に駆け寄り、慌ててマーク・スタンナーが片っ端から抱き上げていく。
マークの腕の下でジタバタする子供達に、大きな帽子の下から由華里・ウィルバートンは、お小言の様に海で遊ぶ注意事項とお約束を子供達に刷り込んでいった。
子供達と一緒にバーニーズマウンテンドックのアケボノと、タ―キッシュバンのバンも神妙な顔で聞いているのがおかしかった。老犬のシーザーは流石の貫録で、さっさと木陰に退避していった。
早く早くと急かす子供達に根負けし、マークはアーサー・ウィルバートンから順次砂浜に離した。
まるでカニの子供が砂浜に散らばるように、子供達はアケボノとバンと共に歓声を揚げて銘々好き勝手な方向に走っていく。
「ワン!」
と、シーザーが一声吼えると、途端にアケボノがマリサ・ウィルバートンとコンスタン・ウィルバートンの水着を咥えて沖に行かないようにする。
アケボノはともかく、猫のバンまでシーザーの号令一つで言うことを聞くなんて凄いわねえと、由華里はおかしそうにアーネストに笑う。
バンは暫く泳いだが直ぐに飽きて、ぶるぶる身を震わせて近くの木陰の石の上で、不快そうに体をなめ始めた。メイドがバケツに汲んで来た水でバンを洗うと、バンは気持ちよさそうにブルブル体を震わせた。
少し離れた海の中から様子を見ていた島のスタッフの子供達は、おずおずとウィルバートン家の子供達に近づき、次第に笑い声が混じり水しぶきを揚げてはしゃぐ声が海岸いっぱいに広がった。
「マーク!!」
フェリシア・ウィルバートンがピンクのフリルのビキニのお尻を直しながらマークを呼ぶ。
大きな白い遮光性のあるレースの日傘をさした由華里を、涼しげな木陰の下に置かれた幾つものクッションのデッキチェアーに座らせ、マークはハイハイと振り返る。
「少しお待ちください!フェリシア様!」
元気よく子供達が返事する。
メイド達が手際よくチェアーの横に真っ白なテーブルクロスが掛けられたテーブルを置き、冷たい飲み物や果物などが置かれていく。
確認を手早く済ませてマークは下がってもいいとメイド達に合図した。一礼して下がるメイド達を見送りながら、由華里は「もう行っていいわよ」と言う。
マークは少しいたずらっぽい目で笑った。
「由華里様も行かれますか?」
由華里は鮮やかなパレオの下の大きなお腹に手を当て首を振った。
「これじゃ行けないでしょ?」
パレオの下のふくらみに目をやり、マークは優しく微笑んだ。
「体調は如何ですか?」
「上々よ」
「少しでも体調異変がありましたら直ぐにこの緊急コールを押してください。直ぐに誰かが駆けつけます。それと、この木陰から出る際には僕を必ず呼ぶこと。いつもと違いバランスの取れない体なのですから、砂に足を取られてひっくり返ったら大事です!」
「ハイハイ。それよりマークは大丈夫なの?」
「僕の?何が?ですか?」
マークは大きく肩をまわして準備体操をしながら、精悍な背中越しに振り返った。そこには無数の傷が走り、胸元には数カ月前にした大手術の跡が痛々しく残っていた。
悲しげな目をする由華里に、ああ!と、胸元や腕の傷を触りマークは苦笑する。
「こんなの怪我の内にはいりません。お気になるならここにいる間に整形手術をして綺麗に直しますよ?」
「そういう意味じゃないのよ…。マークは木暮を庇って本当に死ぬ一歩手前の大けがをしたんだもの…」
「ラーナ達に言わせれば、僕の趣味は由華里様の為に大けがすることですから。本望ですよ」
「マーク!!」
冗談事ではないと由華里は眉根をつり上げた。
げらげら笑うマークは、そっと由華里を抱きしめた。
「由華里様こそ、自重なさってください。出産で2度も死にかけたのですからね。この子がウィルバートンの子供で無いとしても、油断は禁物ですから」
神妙な顔で言うマークに、由華里はいとおしげにお腹をさすりながら、「はいはい」とつぶやく。
「今回は大丈夫な気がするの。だって、こんな遠くの島までこれたんだもの」
「マリサ様の時も日本に行きましたよ」
「ああ!そうだったわねえ!懐かしいわ」
「懐かしいというか…大変でしたけどね」
マリサ懐妊中の日本訪問での大立ち回りを思い出して、マークは複雑な心境と共に遠い目をした。
「マーク?」
顔を下からのぞきこむ由華里に気付いて、マークはその頬にキスをするとそっと壊れ物の様に抱きしめると耳元に囁く。
「何かあったらすぐに呼んでください」
「わかったわ。ありがとう」
ニッコリ微笑んで頬にキスを返す由華里をまた抱きしめ、マークは早く早くと叫ぶ子供達の方に向かい、ざぶざぶと青い海の中に入って行った。
子供達はまるで約束していたかのように、マークの後に続いて少し沖の方に泳いでいく。
マリサとコンスタンスは揃いのハイビスカス模様の児童用救命胴衣を着せられ、青いゴムボードに乗せられマークが引っ張っていく。
1、2、3と子供達の人数を数え、ジャンケをするように促すと一斉に子供達はじゃんけんをし、勝った者がマークに抱きつく。その子を軽々と抱き上げ、大きく振る様にマークは安全な範囲の沖の方に放り投げた。
激しい水しぶきを揚げて海の放り込まれた子供は歓声を揚げ、マークの指示通り半円迂回して戻ってくる。
次にフェリシアを抱き上げ、マークは放り投げる。ピンクの花束の様にフェリシアは青い空を舞い、ドブーン!と沖に着水する。
次の子、次の子、そしてアーサーと、マークは手際よく子供達を放り投げていった。
「なんだか懐かしいですね」
背後に近付く気配を感じて、目を細めて子供達がはしゃぐ様子を眺めていた由華里は振り仰いだ。
「由華里さんは参加されないのですか?ハネムーンの時は混ざっていたでしょう?」
手入れされた木々と南国の花々の間の真っ白な石段を、ゆっくりとアーネスト・ウィルバートンが降りてきながら少し意地悪く言う。由華里はおかしそうに笑う。
「このお腹で?」
そして優しくお腹をなでる。
「お仕事の電話はもういいの?」
少し嫌味をこめて笑って言う由華里に、アーネストは苦笑し抱き寄せるとキスをしてきた。
「ええ。今日の分は終了です。それより、体調は如何です?」
みんなで同じことを言うんだからと、クスクス笑いながら由華里はお腹をなで優しく微笑んだ。
「この子も私も気分爽快よ!」
「それは良かった。今回の妊娠は調子がよさそうですね」
「そうね。凄く順調な気がするわ。やっぱりこの子がウィルバートンの子供じゃないからなのかしら?」
「まあ…そうなのかもしれませんが。実際は他の子供達の時も妊娠時は順調だったのですよ?危ないのは出産時です。しかもコンスタンスの時は命が危うかったのですよ?」
アハハハハと由華里は真剣な顔で心配げに言うアーネストに笑顔を向けた。
「木暮もマークもみんな…そればっかりねえ」
「当たり前です。その子がウィルバートンの子供でないとしても、やはり今までどおりに慎重に期することは必要だと思いますよ」
由華里は神妙な顔で頷いた。
「もちろん!それは肝に銘じているから大丈夫。木暮がこの島にも大型病院並みの最新医療設備を施してくれているし、マーサーや看護師も来ていただいているし、完璧なセキュリティーとプライベートを確保してくれているから、安心してこの島でこの子を産めるわ」
ありがとうとキスをしながら、そう言えばと辺りを見回した。
「マーサー達はどこにいるの?一緒に海岸に向かったはずなのに」
「彼女等は南の方のコテージに移動していましたよ。大量のお酒を持ってね」
「まあ!バカンスに来たわけではないのに!緊張感ないわねえ」
「マーサーの話では、今日は出産はないだろうという事です」
「そう言って、アーサーとフェリシアの時は1週間早く産んじゃったわよ?」
「あれはマーサの見立てではないし、一番の原因は貴女が無茶をしたからでしょう」
「無茶じゃないわ!ピクニックよ!」
「出産間近に遠出するのが無茶と言うのです」
「ハイハイ、わかりました!だから今日は大人しくここで見ているのよ?」
「マークが水際2M以内には決して近づけないと豪語していましたよ」
目測すると確かにこの木陰は水際から2M以上は離れている。由華里は肩を竦めた。
「信用ないわね。私」
苦みつぶした顔で言う由華里に、アーネストはおかしそうに笑いながら抱き寄せた。
「まあ、今までが今まででしたし…今回の妊娠も…驚かされましたからね」
少し不安そうな顔で、由華里はアーネストを見上げた。
「この妊娠…やっぱり木暮は怒っている?ウィルバートン夫人としては前代未聞の事ですものね」
悲しそうな顔をする由華里にキスをしてアーネストは優しく言う。
「後悔しているのですか?私達全員が納得してこの子を産むことを決意したのではないですか?」
眩しい日差しの中で更に光輝く光をまき散らしながらはしゃぐ子供達を見つめながら、由華里は苦悶の顔をした。
「私ね…本当を言えば今でも葛藤しているわ。この子を授かり育み産むことには後悔も躊躇もない。この子が生まれるのには意味があるし必然性でありどうしても必要なの。
けど…でも…それでも軽はずみだったのではないかと時々不安な気持ちになることもあるわ。お腹の子には申し訳ないけど」
「なぜ?その子を産むのは「彼」の次に一番望んだのは貴女とハロルドではないのですか?」
「そうよ。私達は「彼」の為に色々考えそしてこの結論に達した。「彼」にはこの子が必要。そしてこの子を産めるのは私しかいない。納得している。でもそれは大人の事情でしょ?あの子達は今は無邪気に新しい命が生まれるのを喜び心待ちにしているけど…成長した時にどう考えるのかしら?と、悩む事がある。もしかしたら、大きな足かせにならないかと、トラウマにならないかと」
不安げに言う由華里を抱き寄せてアーネストはきっぱりと言う。
「何度も言いますがね、由華里さん。私達の子供はそんな事くらいで躓くほど軟ではありませんし、浅い器でもありません。あの子達は貴女に似て全てを受け入れられ、そして乗り越えていく強い力がある。
それを一番よく知っているのは私達夫婦ではないのですか?この10年間の間に、あの子達の強さを何度も見た。だから大丈夫ですよ。
貴女は今は余計な事は考えないで、その子を産むことだけを考えればいい。それが今のあの子達の一番の願いです。それに、直ぐに本当の弟妹を産んで差し上げれば直ぐに興味はそちらに移りますよ」
ふふふふと由華里はおかしそうに笑う。
「ねえ?木暮。この島に初めて来たときは私達2人だったのに、今は大家族ね」
その言葉に彼も満足げに頷いて微笑みながら優しい視線をはしゃぐ子供達の方に向けた。
「ええ。確かに。あの時はこんなに子供達で賑やかな家庭に成るなどとは思いませんでしたね。しかも義理の娘に息子に孫までできた」
「あはははは。本当ねえ。子供達もだけど、家族同様のみんなが本当に増えたわね」
それにはアーネストは少し渋い顔をした。
「由華里さんの人脈作りには感服いたしますが、もういい加減十分だと思うので、これ以上の関係者は増やさないでほしいのが私の本音です。私は貴女の交友関係を把握するだけで四苦八苦です。しかし…全員がそれぞれに個性的でウィルバートン家に必要な人材であり、その代えがが効かないというのが問題ですがね」
「お友達は増やしちゃダメ?」
「そうではないのですが…今現在でもこのプライベートアイランドに何人部外者がいると思いますか?」
由華里は指折り数えた。
「マーサー、マリア、リズ、ユリーにフェリクス、リンリーとリアももうすぐ来るわね?それだけよ?マークは家族同様だし、最初からここに一緒に来ているから数には入らないわね?」
その言葉には露骨に嫌な顔をするアーネストだった。
「彼が一番の部外者であり諸悪の根源です。あの野郎は人の目がないと思うと、好き勝手に貴女を抱きしめたりして目に余る行為が多すぎる。不愉快ですね」
あのまま海の中でサメにでも襲われてしまえばいいと、アーネストは腹の中で意地悪く考えた。冷ややかに吐き捨てるように言うアーネストに由華里はまたなの?と、苦笑した。
「そんなこと言っても、マークの代えもいないでしょ?」
「それが一番不愉快ですね」
ハイハイと由華里はおかしそうに笑い、アーネストに抱きつくとキスをした。そして少し照れたように笑った。
「私がこの世で一番愛しているのは木暮なんだからいいじゃない。ね?」
アーネストも苦笑し由華里にお返しのキスを返す。同時に海の方から飛んできた貝を片手で受け止め、憤怒の顔のマークの方に投げ返した。
「全く気の利かないやつだ!」
そして少し大きく吐息を着く由華里を心配そうに見る。
「大丈夫よ。もういつ産まれてもいい状態だから結構お腹が張るの」
「部屋に戻りましょう」
由華里は首を振る。
「あの子達がこの海で遊んでいるのを見ていたいの」
「何時でも見られますよ」
「あの頃…私達は海に眠る木暮のお父様とお母様にご挨拶に来たようなものだったけど、今回は孫の紹介ね」
「両親は既にウィルバートンの墓所で眠っていますよ?」
「…そうだったわね。あの頃は解決なんて不可能だと思っていたのに。時の流れは不思議ね。
でもなんとなく、お父様とお母様の魂の半分は、
今もあの事故現場の海に繋がるこの海に残っているきがするわ。
お父様とお母様は御存命なら、子供達と遊んだかしら?」
「さあ?どうでしょうかね?私は両親がマークのように構ってくれた記憶はあまりありませんね。別に非情で高潔な両親であったわけではないのですが、多分に2人ともかなり忙しい人だった。時間をみては本を読んだりはしてくれましたが…肩車をしただの駆けっこしただのはないですね。
恐らくこうして日蔭のパラソルの下で子供達を見守っていたでしょう」
「私の父も同じだわ。マークみたいに遊んでもらった記憶はないけど、愛されていなかった記憶もない」
「ま、そういうことでしょう」
そしてすこしおかしそうに笑い立ちあがった。シーザーが片目をあげてアーネストを見上げた。
「アーサー!フェリシア!マリサ!コンスタンス!」
手を挙げると子供達は一斉にマークからするすると降りて、ばしゃばしゃと岸の方に戻ってきた。そのサポートをしながらマークも戻る。駆け寄るびしょぬれの子供達を抱きしめてアーネストは幸せに笑う。
「休憩の時間だ。島の日差しはNYよりも強いからね」
ブーイングする子供達に、くるりと日傘をまわして「休憩よ」と、強く言う由華里に子供達は一斉に抱きつく。
「ほらほら、お母様はお腹に赤ちゃんを抱えているのだから4人いっぺんに抱きつかない約束だろう?」
子供達は慌てて離れて心配そうに由華里を観る。大丈夫よと微笑む母親に安心して子供達はデッキチェアーの端に座り込んだ。
「アーサー様、フェリシア様、マリサ様もコンスタンス様も、こちらのピクニックシートにお座り下さい」
バッと広げられたシートが由華里のチェアーの横に敷かれ、テーブルの周りには複数の椅子が置かれていった。マークは慇懃にアーネストに目礼し、アーネストはそれを慇懃に軽く返す。
やれやれと苦笑する由華里を挟んで2人は水面下で憎々しげに冷ややかな目を交わした。
「アーネスト様、由華里様」
ラーナの声に振り返ると、グラマスな美しい肢体を上品な水着とパレをに包んだユリーが、まるでビーナスの様に布をひるがえし降りてくる。後ろにはへの字の口元のフェリクスを抱いたラーナが続いていた。
「起きたの?」
「はい、由華里様。少し…ご機嫌が斜めなのですが、コンスタンス様の所に行きたいと言うので連れてきました」
水で薄めたリンゴジュースを飲むコンスタンスは、名前を言われてきょとんとユリーを見上げた。そして嬉しそうに抱きついた。
一斉に子供達が群がり、あっと言う間にクッションが並べられたシートの上にユリーとフェリクスは座らせられた。
フェリクスはコンスタンにべったりとくっついた。由華里はあららと言いながら、少し不満げな顔のアーネストに囁いた。
「もしかしたら、フェイよりコニーの方がお嫁に行っちゃうの先かもよ?」
「コンスタンスは貴族になどにはさせません!」
「あら?ユリーはいいの?侯爵夫人よ?」
「ユリスティーヌの家系は元々は王族の始祖に連なる貴族の血族ですからね。構いません。ですがフェリシアもマリサもコンスタンスも貴族にはさせません」
「いいじゃない。相手が好きなら」
「ダメです。ユリスティーヌのような苦労はさせられません」
「親ばか」
「その言葉をそのまま返します」
2人は少し睨みあい、そしてぷっと吹き出した。
「おかしゃま、あい」
上の兄姉と同じ仕草でコンスタンスが由華里にドラゴンフルーツを渡す。それを受け取りキスをすると子供達は一斉にマッピン&ウエッブの銀の果物籠から果物を取ると由華里に渡す。
賑やかな笑い声が白い砂浜一面に輪が広がった。
ここに初めて来たときは2人だったのに(マークもいたけど)今はこんなに大勢の家族になったと、アーネストは感慨深げにフルーツにお菓子をほおばる子供達と、それを愛おしげに微笑みながら口元の汚れをナプキンで拭く由華里を幸せそうに見つめた。
この海に彼方で起こった悲劇から心を閉ざし…冷徹な企業家へと変貌し、そして遠い異国で由華里と出会い…ここに戻ってきたあの日がまるで遠い夢の様だった。
あの幸せな日々と未来に対する不安の影は、まるでこの島の輪郭のくっきりとした光と影のようにずっと長いこと彼の心に…由華里の心に焼きついていた。
2人だけで手を取りあい、寄り添って歩いた白い月明かりに浮かぶ砂の道。
この手を離さない。
決して。
それは確たる決意であり、未来に対して希望の光を見つめていた。
それでも…どこか夜の潮騒の様に不安な波が遠くから2人を不安にさせていた。
長いこと…ずっと…もう解決することもないと諦めていた遠い過去の非劇…。
それが今ではこうした幸せな虹色の様な光を纏い、光をまき散らして2人の子供達が明るい輝きに満ちた世界へと走っていく。
あの時の由華里のように。笑い声をひるがえし。曇りのない瞳で明るい未来だけを信じて。真っすぐに。笑いながら走っていく。
由華里がエリッジ・ダウンズによく似た、アマンダ・バルロウ=ダウンズを産んだのは、それから二日後の壮麗な朝日が昇る日だった。
End
ちょっとじゃなく、かなーりあとの話しでした。
ハネムーンと同じ島を家族大勢で訪れます。
そして由華里が産んだ子供は?それは話の続きで。




