囚われのウェリシア
更新までに期間が空いてしまい、登場人物の誰が誰かわからないので一旦整理します。
以下、登場人物紹介
ナイア 強い女の子。本作の主人公で、戦闘狂。
ふわたろう デカうさぎ。後ろ足の脚力が強い。
ロズ婆 婆さん。ナイアを王都に連れて行ってくれるらしい。
ハンス 頭がよさそう。将来公爵位を継ぐかも。
ウェリシア 貴族。
ザカリア 執事。死んでしまった。
レルゲン 騎士隊を率いてる隊長。
「ウェリシアくん。悪いね。部屋に閉じ込めるような真似をしてしまって」
「────目的は、皆殺し、か?」
「それは────」
部屋に入ったレルゲンに対し、開口一番浴びせかけられた言葉は、辛辣で棘のあるものだった。そんなウェリシアの言葉に、レルゲンは黙り、すこし俯く。
「なあ、このゲームのルールについてだが、何か知らないか? 例えば、誰を殺さずとも次の階層へ行ける、といったような……」
「そんな抜け道を、わざわざ悪辣なダンジョンが用意するわけがないでしょう。────もう、いいでしょうか? 私はもう疲れました。煮るなり焼くなり、勝手にすれば良いでしょう。」
「……すまない。傷心の君に言うことではなかったね。また来るよ」
「次は来るときというのは、その剣で僕の首を刎ねに来るときでしょうね」
「そうならないことを祈ってるよ」
レルゲンは複雑な表情を浮かべながら、部屋を後にする。
扉の前の両脇には、二人の騎士が立っている。
「ご苦労。そろそろ捜索隊が帰ってくるはずだ。交代はその時に頼んだ」
世間話をする気分でもなく、彼らの前を通り過ぎて、レルゲンは一階のホールへと向かう。
……そろそろ捜索隊が帰ってくるはず。
誰かを捕まえることができれば行幸だが、多少なり苦戦するだろう。特に、あのナイアたちのチームは厄介だし、ハンスという知恵者もいる。なにか情報ぐらいあれば良いのだが……
コンコン。
ちょうど、扉が外からノックされた。
「ただいま戻りました!」
「ニコライか。入れ」
ん?
……違和感。
いや気のせいか?
────いや、まて。ニコライは、たしか警備当番のはず。
先ほど門番として扉の前に立ってくれていたではないか。
それでは、先ほど会ったニコライは……?
いや、そもそも先ほどはあまりしっかりと顔を見ていなかった。
「くそ! 侵入者か!」
叫んだ時には手遅れだった。
ドン!
爆発音とともに、ピンク色の煙がホールに充満する。
「また、さっきの煙幕かぁ!」
してやられた。
────今頃、ウェリシアを連れて窓から脱出していることだろう。
あの侵入者ども……。




