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動かない

 目が覚めたのか、覚めていないのか、それすらもわからないふわふわとした感覚の中、ふっと意識が焦燥感に駆られて急速に浮上する。


 うそ、いま、わたし、寝てた……?


 しかし自分が寝た場所から、いくばくも動いていない。それは、今の自分の状態を客観視することで理解した。


 ああ、私、もう死にかけじゃん。


 単眼のボスは、私を動かさなかったわけではない。動かせなかったのだ。


 なぜならば、私の身体は、もうすでにどんな洗脳を受けたとして動けるほどの自由を行使できないところまで来ていたから。


 石のように硬い身体だ。次にいつ覚醒するかもわからないが、すでに私は理解していた。このまま、死を待つのみのこの生であったということに。


 ああ、なんと愚かな人生だろう。


 トンネルの外では花畑の上で巨大な単眼巨人が横になりながらこちらを見ていた。



…………


……



 いま、助けにいくよ……



……


…………


 意識の底で、誰かの声を聞いた気がした。

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