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ダンジョンの洗礼:ボスモンスター

 戦いは一瞬で終わった。


 モンスターの身体は巨大なキノコのようだったが、花弁の部分……仮に頭部と呼ぶが、その頭部の部分と胴体のキノコの部分をつなぐ場所はとてもくびれていて、斬りかかったら切断できてしまいそうだった。


 ということで切断した。


 ボスを殺したことでゴゴゴゴ……と地鳴りと鈍い音がして、足元の石のタイルが左右に分かれていき、中から階段が現れた。


「この先に行けばいいのね」


 これが罠であるという可能性も考慮したが、他に調べる場所もなさそうだったので先に進むことにした。


 そんな時だった。


(な、なに……?)


 それはまるで先ほど無力化のスクロールの効果を受けた時のように、体の動きが鈍く感じられた。そして、それはどんどん深刻になり、全く体が動かないというところまで至った。


 石造りのひんやりとしたトンネルの壁面に寄りかかる。徐々に思考にもやがかかる。


 ふと、向かいの壁面を見ると、何かの儀式の様子のようなものが描かれている。中央には先ほどのボスモンスターの姿。そして、その周囲には台座の上に横たわった人々……生贄だろう。


 しかし、意識を失う直前、わたしの目を惹いたのはそこではなかった。


 強調されて描かれているのであろう、ボスモンスターの花弁から漂う、煙のようなもの。それはまさしく、ボスモンスターによる攻撃。まず間違いなく、毒だ。


 さきほど実際の戦闘ではその攻撃を直接味わうことはなかった。


 しかし、花弁からその攻撃をするということは、その花弁と、膨らんだ胴体を繋ぐ細い首の部分を切り飛ばしたあの時、私も毒の煙を吸っていたのかもしれない。


 気づかなかった……いい加減、不可視の攻撃に対する耐性を付けておかねば、この先苦労することになるな……


 そうして、私の意識は闇に溶ける。

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