表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
30/63

やらかし

 森の中、ふわたろうが隠れていた木のうろの中で、私と相棒はある重大な件について議論をしていた。


 どうやら、あの魔物たちの暴走、俗にいうスタンピードという現象は、ふわたろうが森で暴れまくった結果、おそれをなした魔物たちが人間たちの街に、なかばパニくりながら逃げてきた結果であるらしい。


「つまり、あのスタンピードはふわたろうが森中の魔物を狩りつくした結果である、と?」


「いいや、ナイア。それは断じて違う。あくまでそういった可能性がある、ということについて言及したまでだよ」


 脳内での会話を通して、わたしはふわたろうに事の大きさについて述べる。


「すこし遅かったら、何人も死んでたかもよ?」


「……ふわたろう。」


 少し怒気を込めて言う。


 じーっとふわたろうの目を見る。先に視線をそらしたのはふわたろうのほうだった。


「……わかった。わるかったよ」


「わかればよろしい。」


 さて。これからどうするか……。


 恥ずかしくて私はもうあの町に顔を出す気が起きない。というか、聖女様だとかなんとか感謝されているが、そもそもの元凶が身内だったなんて死んでも言えない……


「ふわたろう、逃げよう」


「そうしようか……」


 そのまえに、あの糞婆の安否が気になる。


 ちょっと見に行ってみるか。


 街はてんやわんやであった。あちこちに積み重なった魔物の死骸を大勢の人々が運ぶ中を、そこらへんにおちていた大きめの白い布で身を隠しながら進んでいく。


 結果から言うとあのクソババアが経営していた宿屋、風のうなり亭は半壊していた。あの状態だともう再建は無理なんじゃないだろうか。これは申し訳ないことをしてしまった。


 私たちは逃げるように、さっさとその街を後にした。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ