原田マハ
面白いとすすめられて借してもらった本が「楽園のカンバス」。美術については本当に疎く、有名な画家も名前と作品がなんとなく知っている程度といったお粗末な私であるが、この人の作品は引き込まれる。この作品で知り、この作者のほかの小説も読んだが、美術に関する本以外でもすごくよい。
おそらく2冊目くらいによんだのが「本日はお日柄もよく」これはちょっと笑ってそして泣けた。好きだった人の結婚式からはじまり、結婚式でスープに顔突っ込んでしまったりするんだけど。スピーチというものにひきこまれた主人公が歩むんでいく、少しずつ成長していく姿に惹かれる。言葉の持つ力のすごさを感じ、言葉を紡ぎだすこの作者のすごさを感じられる作品。描く作品が高い評価を受けるのも納得の人なのである。小説の幅は広く、恋愛小説も書くし、本人の専門分野の美術に関することもあるし、実話に基づいた話もある。自信をもってすすめられる作家さんである。
おすすめの本
〇総理の夫 最近映画化の原作
〇本日はお日柄もよく
〇風のマジム 沖縄のラム酒が飲みたくなって買ったりした
〇旅屋おかえり
〇生きるぼくら