ヒモ男の計算違いの末路は?
俺は、仕事をしない!
毎日、朝起きて人混みに揉まれながら満員電車に揺られ。
人に押されながら、やっと仕事場に着いて、、、。
何かあれば? 上司や先輩に扱き使われて
家に帰る頃には、ヘトヘトになりながら誰もいない部屋に
たった一人。家に着けば? 部屋の掃除や晩ごはんを自分で
作って食べる生活を毎日繰り返す。
そんな生活なんて、俺にはできない!!!
そんな生活、【俺からすれば? クソ人生だ!】
もっと人生とは? 楽しくないといけないじゃないかと俺は思う!
毎日、好き勝手に俺のしたいように生きる人生を、、、!
俺が起きたい時間に起きて、食べたい物を食べて、行きたい所に
行って、楽しい仲間たちと朝までどんちゃん騒ぎ!
それが出来るのは? 先ずは、俺に貢いでくれる女性を
探さないといけない!
そもそも、俺は高校を卒業してからまともに働いた事がない男だ!
当時付き合っていた最初の彼女は? 俺の為なら何でもしてくれる
女の子だったんだ。
俺が欲しい物や俺がしたい事に、口出しするような女じゃなかった。
俺が他の女の子達と楽しそうに話してても、他の女の子と浮気しても
俺を許せる心優しい女の子だった。
彼女は、俺の言う事は何でも聞いてくれた。
その代り、俺もできる事は彼女の為にしてあげた。
気の利かない男がしない事も俺は彼女にしてあげる。
どんな時も、彼女の為なら寄り添ってあげる男だった。
だから、彼女から俺が他の女の子と浮気しても“別れたい”という
言葉を聞く事はなかったんだ。
・・・でも? この時は違ったみたいで。
俺が手を出した相手の女の子が? “彼女の妹”だった時は?
流石に、彼女から俺と別れてほしいと言ってきたので、俺は
何も言わずに彼女と別れる事にした。
それからというもの。
俺は、付き合う女性の【ヒモ男】になる事に決める!
それからは、俺は付き合った彼女の家に転がり込み。
一緒に生活させてもらう。
彼女から朝起きると? 1000円札がテーブルの上に置かれて
いて、これで晩ご飯でも食べてと書いた手紙が置いてあるんだ。
俺は起きると、部屋の掃除や洗濯、買い物、晩ごはんも俺が
すべて彼女が仕事から帰ってくる間にやってしまう。
彼女が家に帰って来ると、彼女の為に何でもしてあげるんだ。
疲れた彼女の体のマッサージや彼女の悩み事、夜の仕事も、、、。
全て、満足させてあげる。
・・・いや? 言っとくが!
俺は、“イケメン”ではない! 見た目は普通の男。
チャラい感じもないし、ごくごく普通の男だと俺は思う。
ただ、他の男性より俺は彼女に尽くすだけだ!
何よりも、彼女を一番に考えているのが彼女に伝わって
いれば? 彼女からフラれる事はない!
そんな時に、俺の運命を変えた女性と知り合う。
俺は、彼女にターゲットを決めた!
丁度、今付き合っている彼女とは? ギクシャクしてきて
居心地が悪くなってきたところだった。
俺の浮気癖が、彼女からしたら気に入らないらしい。
『晴人には、私が居るのに! なんで浮気するのよ! 晴人には
私だけ見てほしいの! だから、もう浮気しないで!』
『・・・・・・』
俺は、浮気癖を直してまで今の彼女と付き合いたとまでは思わない。
俺は俺を自由にしてくれる女性がいいんだ。
そして! 俺は今付き合っている彼女から新しい彼女に乗り換えた。
俺は、新しい女性と仲良くなってから。
新しい彼女の家に転がり込む事に成功する。
そこから、今の彼女の家から自分の荷物をまとめて彼女の家を出た。
置手紙と一緒にな! 【悪いけど、もう付き合えない! サヨナラ】
そしてココから、新しい彼女との生活が始まる。
彼女は、今までの彼女より少しお金を持っているらしい。
個人経営をしていて、そこの社長が彼女なんだ!
彼女は、俺になんでも与えてくれる。
欲しいモノは、どんなモノでもお金で買えるモノは買ってくれた。
高級車に、俺専用のクレジットカード、ブランドの服やアクセサリー。
『晴人の好きなように私のお金を使ってくれていんだからね! 晴人には
何不自由のない生活をさせてあげたいのよ! 私の晴人である限り!
貴方は、私のモノを自由にしていいのよ』
『ありがとう、俺も早矢香を愛しているよ。』
『晴人は、嬉しい事を言ってくれるのね? 私も晴人を愛しているわ!』
・・・俺は、今まで以上に羽目を外した。
新しい彼女がお金持ちだったから、好き勝手な事を俺はやり始める!
浮気相手の女の子をいっぱい囲むようにしたり。
高級クラブでは、お金を紙きれのようにばら撒いたり。
欲しいモノは、何でもお金で買える。
全て、彼女のおかげなのだけど、、、?
俺は、そんな事すら見失っていた。
毎日、高級クラブに俺は足を運ぶ。
半年ぐらい、俺がそんな生活をしていると、、、?
彼女が、俺の居る高級クラブのお店に現れる!
『晴人! これは何なの? 私のお金で女の子と遊びまわって!』
『俺が何処で何をしていようが、関係ないだろう! 俺の事が早矢香は
好きなんだよな! それなら俺の好きなようにさせろよ!』
『・・・いいわ! 晴人がそういう態度ならそれでも、私は貴方を心
から愛しているという事だけ分かっててちょうだい!』
『・・・あぁ、それはよく分かってるから、今すぐ、出ててくれ!』
『・・・そう、分かったわ。』
『・・・・・・』
その場を、彼女はそれ以上何も言わず帰っていった。
俺は、彼女がいなくなったその後も他のホステスの女の子達と
楽しくお酒を飲んでいた。
お酒に酔って、俺はほろ酔いになりながら店を出ると、、、?
外では、見覚えのある車が止まっていた。
車の中から、体格のいい男が3人出てくると? 俺を捕まえて
拉致される! 車の中には、彼女もいた。
『おい? これは、なんなんだよ! 早矢香、ちゃんと答えろ!』
『今まで、十分貴方には、楽しませてあげたわ! 私のお金を自由に
使わせてあげたじゃない! 今度は、私の番よ! 私が楽しむ番。』
『・・・どっ、どういう事なんだよ! おい早矢香』
『今から行く所で晴人にはこれからの人生を過ごしてもらうわ!
楽しみねぇ~!』
『・・・えぇ!? 何を言ってるんだ? 意味が分からない!』
『いいのよ! 着いてからのお楽しみ。』
『・・・・・・』
車からは、外の風景が何も見えない。
時間にすると? 3時間ぐらい車の中にいたように感じる。
そして、着いた場所は、、、?
人気のない、別荘のような場所なのか? 山奥にある場所だった。
そこには、一つだけ建物があって俺はそこに連れられて行った。
中に入ると? 見知らぬ男達が部屋の中にいて喚き声をあげている。
一人一人の部屋の扉には? 何か書いていた。
『クソ男』『下半身むき出し男』『酒浸り男』新しい部屋に俺は
入れられた。【ヒモ男】と書かれていた部屋だった。
『今日から、貴方達のお仲間が一人増えたわ! 仲良くしてあげてね!』
『・・・新入りか?』
『この女に捕まるなんて! なんて、間抜けな奴だ!』
『お前も、そうだろうが!』
『ハァ!? 何言ってんだ? 喧嘩売ってんのか?』
『まあいいわ! 今日から、彼の事! 頼んだわよ! じゃあ、行くわ!』
【はい!】
俺は、ココで見知らぬ男達と生活をするようになった。
・・・と言っても、部屋は別々で。
たまに、【管理人】という男が簡単な食事を持ってくるぐらいだ。
それ以外は、ずっと6畳ほどの部屋に一人で居る。
話し相手は、ここに居る男達。
ここに居る男達に共通しているのは? みんな彼女から自由に
お金を使わせてもらっていた事! それと彼女にお金を返す代わりに
今、ここに居る事! 俺たちは、誰もココから出れない!
全て! 彼女が管理しているからだ! 彼女のお金を使った見返りは?
最悪の生活が待っていた! 【地獄の生活のはじまり】
最後までお読みいただきありがとうございます。