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回復薬はあるか?

回復薬が運ばれたという村へ急いで向かった俺達は、途中何度か戦闘を行ったものの、無事に到着した。

戦闘自体も特に大規模という事も無く、回復魔法も一度使っただけですんだのでよかった。

それはともかく、いまは回復薬だ。



薬屋の店主によると、買って行ったのはその村の村長らしい。まずはその村長に話を聞いてみることにした。

家を尋ねると、村長本人とその奥さんが応対してくれた。

『村長』という肩書にしては若い人物で、お腹を大きくしている奥さんも同じくらいだ。

「街の薬屋から、この村に回復薬を運び込んだと聞いたんだけどまだあるだろうか?あったら少し分けて欲しいんだ」

「申し訳ありません!その回復薬はもう使っちまいました…」

「そうですか…」

予想はしていたが、実際に聞くとやはり落胆してしまう。

「つい先日ひどい怪我をしたやつがいて、そいつを直すのにつかっちまったんです」

「あの、魔力回復薬の方は…」

「魔族が俺たちを脅して買いに行かせたんです。皆さんが到着する前にきて、持って行っちまいました」

「魔族が?」

「何で魔族が魔力回復薬を…?」

「す、すみません、そこまでは」

「それもそうね」

「薬が手に入らないと分かった以上、ここに長居する事も無いわ。明日には出発するから、今日はお世話になっていいかしら?」

「は、はい、この村にも宿屋がありますからそこでよろしければ」

「そう、ありがとう」


こうして翌日出発する事になり仲間たちとゆっくり休んだ俺達だが、

目が覚めたらとんでもない事になっていた。


「勇者はいるか!いるならこの村からとっとと出て行け!この疫病神め!」

「勇者なんて言って、実は魔族の手先なんだろ!」

「この悪魔め!」


昨日泊った宿屋が村人によって包囲されていたのだ。

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