第3話 転生へ
「それでどんな世界なのですか?」
行くと決めた後で聞くのは遅い気がするが重要な事なので聞いてみる。
「あの世界は一度文明が衰退して今立て直しているところですね。国は王政や皇帝制を採用しております。王族又は皇族、貴族、平民、後少ないですが奴隷という階級になってますね。また都市であれば比較的安全ですが村や街道などでは魔物や野生の動物、山賊が現れたりして危険な場合があります。」
ふむ、よく物語である様な世界の様だ。
「そしてこれが一番の特徴なのですがこの世界には魔法があります。」
「魔法があるの⁉︎」
「ええ他の世界だとなんやかんやの法則に縛られた魔法なのですがこの世界の魔法は魔力と強いイメージによって発動するものです。その代わりに適性というのがあり適性が高いものは同じ魔力量でも威力が高くなり逆に低いと弱くなります。」
「魔法は魔力と強いイメージで使うことが出来、その人の適性によって威力が変わってくると」
「ええそんな感じです。昔は魔力とイメージで使っていた人が多くいたのですが戦争やバグ、エラーによって異常種が大量発生したことで文明が衰退してしまい、今は詠唱を使っている人がほとんどです。」
忌まわしきは戦争と異常種か
「大体この様な感じの世界ですが、どの様な世界か分かりましたか?」
「うん。大体分かったよ。」
「他に聞きたい事はありますか?」
「聞きたかった事はそれだけだよ。」
今聞いちゃうと行ってからの楽しみがなくなっちゃいそうだしね。
「貴方を送る前に御礼に何かしてあげたいのですが貴方の魂がかなりハイスペックなのであまり大した事はできないのです。変に弄ってバグやエラーが起きてはいけないので。」
「いえいえ大丈夫ですよ。生まれ変わらせてもらえるだけありがたいので。」
「此方の都合を押し付ける様なものなので受け取ってほしいです。」
そう言った女性は少し考えると
「まず自分や相手のステータスを見ることができるようにしましょう。後はある程度いじることの出来る容姿にしましょう。」
「ステータスと容姿ですか」
「ステータスは人族や獣人族などは名前、種族、性別、所属、階級、賞罰、魔法適性、スキルを道具は名前と用途、金額を見ることができる様になります。」
これ簡単に渡してしまっていいものじゃあない気がするのだけど。
「容姿は身長、性別、これくらいかな。まあこっちはおまけみたいなものだしね。」
容姿をおまけ扱いか
「まず性別はどうしましょう」
「女性でお願いします。」
「それじゃあ身長は?」
「人族の平均値より少し低くお願いします。」
「分かりましたではそのようにしますね。」
女性が右の手を私の方に向けると手のひらから金色の光の粒が私の中に流れ込んできた。
「これで完了です。今から貴方を転生させますが魂が世界に馴染むのに5年かかります。なので5歳になった時に全て思い出します。」
女性が右手を振ると私の体が光り始めた。
「最後に私のお願いを引き受けていただきありがとうございます。貴方様の良き人生をお祈りいたします。」
-未来の・・・候補
その言葉とともに私の意識は沈んでいった。
そして私はティア・クレインハイトに転生した。




