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彼女に弱者は似合わない  作者: 藍川 潤
1/5

プロローグ

ネタが湧いたけど、短編におさまらなさそうなので


彼女に悪役は似合わない。と同じ世界観です。

楽しんで読んでいただければ幸いです(゜ー゜)




理事長室に向かう途中、少々耳障りな声が聞こえた。嫌な予感がしつつ壁に身を隠しながら、声の方へと近づく。


「身の程知らずが、ジーク様が優しいからと付け上がるのではなくてよ!」

「「「そうよそうよ!!」」」

「…………」


複数が個数に対して強気に何かを言っている。個数の方が黙っているとさらに強気に出る複数。


「これからジーク様に近づくんじゃなくてよ!」

「「そうよそうよ!」」

「怖いの?黙ってないで何か言ってみなさいよ!」


と、取り巻きらしき一人がそう言ったとき彼女は口を開いた。


「はぁ…、言いたいことはそれだけですか?あまりにも時間の無駄ですのでもういってもいいですか?」


「なっ!!?ちょっ、「私はこれから教授に用がありますし、貴女達も私に構わず、まず自分を磨いてはどうですか?そちらの方が時間の使い方にも有意義だと思いますが?」


「なっ、!!なんですってぇ!」

「モンゴメリ様になんて口を!!」

「庶民の癖に!」

「そうよそうよ!!」


火に油を注いだかのようにこれまた騒がしく喚くご令嬢方。そろそろ止めに入るべきかと思いきや、


「その庶民からお金を借りているのは貴女方のご両親ですが?」


今度は水を打ったかのように静まり、4人のご令嬢方は口をパクパクさせて間抜けな顔をさらしている。


「あら、ご存知なかったようで………。では、ご忠告申し上げますわ。私に構う暇よりご自身を省みられてはどうですか?」


言われた令嬢たちは、血相を変えて去っていった。

残された一人の女性は


「そこに隠れている悪趣味な人にも私は構う暇がありませんので」

「!」


そのまま振り返ることなく目の前から去っていった。



「気づかれていたのか………しかし、なかなか変わったお嬢さんだな」



彼女が去っていく後ろ姿がやけに綺麗にみえた。



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