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第2話『15歳の運命の恋』

・:・:・:登:場:人:物:・:・:・:・

松尾リク(主人公)

筒井君(筒井道隆さん風)

坂口君(坂口憲二さん風)

江梨子(佐藤江梨子さん風)

・:・:・:・:・:・:・:・:・:・:・



 失恋から始まった15歳秋の運命の恋。







 おもてだっては私のキャラクター上、

笑って過ごしていましたが、

辛くて苦しくて、

家では毎晩のように独りで泣いていました。



 そのうち私はこう考えるようになりました。


 筒井君がそばにいてくれないと生きていけないのは確かな気持ち。

だけど、幸い私は筒井君の最も身近な親友だ。

恋は成就しないけれど、

親友として今のまま

ずっと一番近くにいつもいられれば、



 それだけで幸せなんだ。



 そう思う事にして、

筒井君のそばに居ながら、

少しづつこの恋心は心の奥深くに沈めて

封印してしまおうとした。

歯を食いしばりながら。






 そして数ヵ月が過ぎる頃には

絶望的な気持ちもある程度

落ち着きを取り戻しつつあった。


 ちょうどそんな頃、

もうひとりのマブダチ坂口君も

以前から好意を寄せていた女の子への思いを諦め、

新しい恋を探すぞ!と言い始めていて、

(私は筒井君への恋心を坂口君にも誰にも打ち明けていなかったので、)

坂口君と私、

二人のうちどっちが先に新しい恋をみつけられるか競争だ!

なんて事を話していた。


 

 筒井君が江梨子といる時間が増えた分、

私と坂口君とで過ごすことが多くなっていた。





 数ヵ月がまた過ぎた。

私はその間に何人かの人に”付き合って”と告白をされたり、

妙な疑似恋愛に掛ったりもしたけれど、

高校生活の一年目が終わりに近付く頃には、


「本当の恋をみつけるまでは、もう誰とも付き合わない」

そうキチンと考えられるようになっていた。


 そんなことを真剣に話したり、

冗談をいって笑ったり、

あれからずっといつも坂口君と一緒に過ごしてきた。


 そして今度はちゃんと気が付いた。




 二年生になる頃、

私は坂口君を親友として以上に好きになっていた。



 恋をしていた…

この恋心は大切にしようと思った。




 すぐに打ち明けるつもりはなかった。

一番の親友でもあったから。








 そんな高校二年の初め頃、

私たち三人に大きな動きが起こった。

同時に二つ。







 筒井君が江梨子に別れを告げた。


 坂口君に新しく好きな人ができた。




 どちらの出来事も私の心にはあまりにも大きな衝撃だった。

あの筒井君が江梨子を捨てたなんて。


 なぜ!?



 筒井君はその理由を、

「親友のおまえにだって言えないこともいろいろあってさ…」

と教えてはくれなかった。


 一体何があったの!?




 そして、

やっと私は坂口君に恋をし始めていたばかりなのに

彼にも新しい好きな人ができてしまったなんて!


 またもや恋したと同時に失恋。

筒井君の時と同じパターンじゃん…。





「筒井と江梨子の時みたいに応援してやるからその女子の名前教えろよ。」



 私はいつもの調子で言ったのだけれど、

坂口君の返事は素っ気ない。



「今はまだ言えない。当てたら教えてやるよ。」






 私は自分の恋の運の無さにただもう笑うしかなく、

泣くことすら出来ない、といった感じだった。





 それから私は坂口君の言うように、

彼が好きになったという女子が誰なのかを探し当てるべく、

毎日あーだこーだ思い巡らしては、


「B組の冴子!」


「新体操部の七瀬さん?」


「F組のナッチだ!」


 と次々に容疑者を並べて坂口君につきつける日々。

しかしなかなか正解には辿り着けずにいた。

あんなに親密にしてたのに、

実は坂口君の事を良くわかっていなかったという事なのか?






 そんなある日の放課後。

いつものように、


「やっと今度こそわかったよ。坂口君の好きな人は<松尾さん>、でしょ?」


 と私が言ったその瞬間だった…

坂口君が私の手首を痛いくらいに掴んだかと思ったらそのまま走り出し、

私を引きずるように校舎屋上へ掛け上がったのです。





 風のある屋上。

二人とも息を切らし、ゼイゼイ言ってた。






 坂口君は、驚いて目がまんまるになってしまった私に向かって、




「そうだよ、そのとうり。俺が好きなのはアンタなんだよ。」



なんとそう言ったのです。






 え……?!今なんて???



 私は頭がパニックになり、

どうしていいかわからず、

胸が爆発しそうになりながら

訳の分からない状態で言葉を繋ぎました。


「は???やだな、なぁ〜に言ってんの?冗談キツイって!

松尾さんだよほら、水泳部の。ね!当たりでしょ!彼女かわいいもんなぁ!」



 私がそう言い終わると、

坂口君はそのとき手に持っていたペンやノートをバサバサ!とその場に落とし、

顔面蒼白になって固まってしまい、つぶやくように言った。




「水泳部???松尾って…アンタと同じ名前なのか…」








 そのことがあってから数日後、

私は筒井君、坂口君の二人に呼び出された。

大事な話しがあるからと…



 三人で放課後の教室。

坂口君が初めに話し出した。




「この前ちゃんと言えなかったけど、俺が好きなのはアンタなんだよ。

親友としてじゃなく女として。付き合ってほしいと思ってるんだ。」




 いつも一緒にふざけてる筒井君も

真剣な顔で静かにそれを聞いていた。

そして続いて筒井君が話し出した。



「俺な、 情けないけど坂口がおまえのこと好きだって聞いてさ、

やっと気が付いたんだ。俺、おまえを誰にも、

坂口にだってとられたくないって。

俺はずっと前からおまえのこと女として好きだったんだ。

江梨子と別れたのは、それに気が付いたからなんだ。」





 そして坂口君が、


「こいつたまんねーだろ、まったく。

ま、俺は前からそうじゃないかって思ってはいたけどな。

だから俺、アンタに告白する前に筒井に聞いたんだ、

リクを俺のもんにしたいと思ってるんだけど、告白してもイイか?って。

そしたら案の定<チョット待った>だよ。

で、二人ともちゃんと告白しようぜ!

てことになったんだ。結果どうでも恨みっこなしで。」



 と言った。




 なんてこと!?

もがき苦しんで沈めて封印した恋心と、

それを乗り越えてやっとみつけた新しい恋心。

その二人が私にこんなこと言い出すなんて。




 どう考えたって、どちらかを選ぶなんてこと出来る訳がない。

甲乙なんてつけられない位に二人とも大好きだし、

それに、マブダチ三人組みのこの関係が

私にはとてつもなく大切なものだったから。


 何よりもこの関係を壊したくない。

私はそのままの気持ちを二人に告げた。

(ある意味、二人ともに向かって好きだと告白したことにもなる)

だから、どうしても選ぶことなんて出来ないと。

今までのままでいようと…







 数日が経ってまた二人に呼ばれた。




「やっぱり納得できない、

もうこうなった以上ちゃんとどっちかを選んで欲しい。

だからといって、三人の親友関係が壊れたりは絶対にしない、

そんなヤワじゃない。

少し形が変わるだけなんだから、はっきりさせてくれ。」




 と言われた。

悩んだ。

悩みに悩んだ。



(どうするの?リク…)




第3話『愛と青春の日々』へ続く




まっすぐな恋をした高校時代を経て、主人公リクは段々と変わって行ってしまう。

ただまっすぐに恋していただけのハズだったのに、過ちを犯しながら傷付き、

どんどん汚れていく。そしていつしか地獄へ…。

本当は誰よりも<愛>に生きたいのに。リクに真実の愛はみつけられるのか…

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