第4節 家族の衝突
「林平、あなたなの?」お母さんは言いながら笑っている。
陶玉風は振り返って、林平を見て、お母さんと一緒に微笑んだ、「ほら、林平じゃないですか、何の声もなかったから、びっくりしたよ、ちょうどよかった、一緒に食事をしましょう」と言いながら立ちあがった。
林平も笑いだした、もう食べてきたから、ゆっくりと食べてください、すこし疲れたから、早めに休むと笑いながら言ったら、自分の部屋へ入ろうとした。
「もう少し食べようよ、ちょうどよかった、もらった本場の全聚徳の北京ダックだから、おいしいよ、味見してください」とお母さんは林平を留めた。
「そうだ、食事をしてきたとしても、少し味見してください。本場の全聚徳の北京ダックは普段食べれないから」と玉風は言いながら、茶碗とお箸を持ってきた。
林平は少し猶予して、離れるかどうかも迷っていた。結局、林平はやはり卓前に行き、ゆっくりと座りこんだ。
楊小菊が北京に戻ったかとお母さんは聞いた。林平の回答を聞いたら、もう戻ったなら、どうして一緒に来ないですかとお母さんはびっくりして聞いた。今日は夜勤だから、来られなかった。林平もクラスメイトのところに用事があって、帰りにちょうど家を通って、時間が遅いから、家に泊まることにしたと林平は言った。
その後、林平はお母さんに聞かれた分だけに答えてそれ以外の時が無口だ。お母さんに目線を移すのが怖くて、避けようとしている、どんどん頭も下がっていった。ぜんぜん食欲がなさそうなのに、黙々と頑張って食べている。
「どうしたの?」とお母さんは耐えずに聞いた。
林平はびっくりして、頭を上げて見たら、全員が自分を見ているのに気づいた。すぐ落ち着こうとして、「何もないよ、…自分が良いじゃないか」と苦笑いして、表情も不自然だ。
「あなたの様子からわかるよ。林平、一体どうしたの?どうして小菊はついてこなかったの?もしかして…」とお母さんは言った。
林平は黙って頭がもっと低く下がった。
「教えても良い?林平」お母さんは関心に聞いた。その様子を見て、お母さんはもう遠慮できなくなり、それで林平から非難されても聞きたいのだ。
林平はゆっくりと頭を上げ、悲しくお母さんを見つめている。お母さんの優しい目付きは春の暖かい太陽のようで、それを見て、涙が出そうになった。しかし、隠そうとして、林平は再び頭を下げた。
後の長い間、林平は黙って考えていた。黙ってしばらくしたら、林平は決心した。決心したと言っても、再び頭を上げたときに、何を言えばよいのかをわからなかった、あいまいで「母さん、あることを言わないといけない、どうせ早かれ遅かればれるから、ただ僕は…」
「あなた、どうしたの?」お母さんはすぐどきどきして、楊小菊のことが頭の中に浮かんできた。
「僕は人を殴った」言いながら、涙も出てきた。
「何?小菊を殴ったの?」
「違う、雷さんです」
「雷さん?」お母さんはぽかんとして、聞き間違ったと思った。
「はい、雷さんです」。
「それはありえないでしょう?あなたはずっと心から雷さんのような昔からの知識者を尊敬しているじゃない?雷さんも今まであなたを良く扱っているじゃないの?お二人は…」
「そうよ、彼はいい人、とってもいい人だ。でも僕は…」林平は頭を振って、あまりにも悩ましく「ふ~、なぜかわからないが、今日はとっても疲れている、機嫌も悪かった。僕が時間とおり仕事をできなかったから、雷さんから残業させられた。家に帰りたいと言ったけど、どうしても許されなかった。雷さんに止められ、離せなかったから、殴った。」
「も~う、あなたはどうしたのよ、どうしてそんなことをするのよ。機嫌が悪くても人を殴ることが誤りですよ。殴ったら、元々理屈があっても理屈がなくなるよ、それを知らないの?」
「そう、言った通りです。でも、後悔したくても間に合えないです」。林平は急に笑おうとして、苦笑いした。
「もう、なんと言ったら良いのよ…」お母さん林平をきつく殴りたいぐらい怒った。でもその光景を見たら、心がまたもろくなり、しばらく何を話したらよいのかをわからなかった。
家は急に静かになり、誰も居ないようだ。
「お二人は…喧嘩のきっかけは?」林海は聞きだした。
林平の黙っている。
「おい、お前を聞いてんだよ」、林海は少し機嫌悪くなり、声を高めた。
「うるせい~、お前と関係ねいやろう、なぜそんなに…頭が爆発しそうだから、静かにほっといてくれ、良いですか」
「静かにしたいなら、何で人を殴ったか?人を殴ったなら、静かにしたいのか?夢見しないでよ。のちに誰かがお前を捜しに来て、そんな時になったら、話したくなくても、話させられるんだよ。だから、事情の経緯を教えてくれたほうがいいぜ、誰かが家まで来たら、我々は笑顔をしないとならないのだ、そうなると、面目を失うのがお前だけじゃないから、私たちと関係ないわけがないだろう」と林海が言いつけた。
「もう言ったから、もう一回言う必要があるか」と林平が憤懣そうに言った。
「そうだよ」と林海は疑う余地がなく言った。
兄弟二人は睨み合い、誰にも譲歩する気配がない。
数分間後、やはり林平が負けた。「良いよ、はっきりと聞いていなかったら、僕は…」と言って、事情の粗筋を話したが、楊小菊を言及しなかった。
「本当にそうですか、そうすると、すべての責任がお前にあるのだ。」林海が聴いて言った。
林平は頭を下げて、黙っている。
「どれぐらい殴ったか?その雷というエンジニア、ひどく負傷したか?」と話題を変えて聞いた。
「あの…わからない。出たときに、まだ地面で横になっていた」。
「なに、殴られて死んだの?」とお母さんは叫びだした。
「いいえ、出る前にチェックした、まだ生きてる、気を失っただけだ」と林平は肯定的に言った。
お母さんは一息ついた。
「どうして止めてくれる人が居なかったか?」と林海が聞いた。
「退勤時間だったから、他人が居なかった」
「そう言うと、私たち以外、よその人は雷さんが怪我したことを知らないということか?」
「そう思う。本当に誰か雷さんを見つけられたことを期待しているけど…」また苦笑いした。
「あいつは当時死ななかったら、のちに死なないとも言えない。もし何かがあったら、お前は終わりだよ。とりあえず、方法を考えて、彼を病院まで送らなきゃ」と林海が言った。
「そうだよ、送るべきだよ、林平が行ったほうがいい」とお母さんは林海の話を聞いて、問題の厳重さをわかった。
「僕?…なんで?」林平は目を丸くして聞いた。
「それは簡単じゃない、あなたは人を殴ったから、責任を取らないと。病院まで送って、雷さんのそばに居てください。雷さんが蘇ったら、あなたもちゃんと謝ってください。そうしないと、雷さんは許してくれないから」
「冗談じゃないかよ、先、胸を張って殴ったり罵ったりしていたのに、急に跪いて勘弁を求めるのが人間がやれることなのか?僕を何だと思っているか」
「じゃ、どうするのよ、この事件を発酵させたいのかよ」とお母さんは言った。
「別にいいよ、たいしたことがない。どんなことがあっても、一人で責任を負うから、せいぜい死ぬに過ぎない、もう生き疲れた」といいながら、とても疲れそうになり、話題を変えて、「今は本当に疲れた、十数日間が寝ていないようだ。もう話せない、ちょっと休んでくるよ」と頑張って立ちあがり、酔っ払ったようにふらふらと自分の部屋へ向かった。
通常、お母さんは自らドアを開けてあげるが、今日は…
「ちょっと待って」とお母さんは叫んだ。
お母さんの声がまだ消えていないうちに、林平は気を失い、倒れた。
林平はソファに倒れたから、お母さんの注意を引き付けなかった。あまりに怒ったお母さんは続けて林平に「こんなときに、まだ眠れるのかよ?」と叫んだ。
しばらく気を失った林平は蘇ったら、水に浸かれたような顔に汗だらけなのに、熱そうに感じません。感覚を取り戻して、頭がとても痛いことを覚えた、また内臓がひどく収縮しているように吐きそうになった。しばらく経ったら、お母さんの話は遠いところから伝わってきて、蚊やハエが飛んでいるような音と変わった。はっきりとお母さんの話を聞こえなく、もちろん回答もできない、血色がぜんぜんない唇をもっときつく噛み締めた。
「あなたに聞いてるわよ」とお母さんは言った。
「もうお願いします、母さん、もう聞かないでください、いいですか。どうすると聞かれても、どうするかをわからないんですよ。もうめちゃくちゃになっている、唯一知っているのが、最後の尊厳を失っちゃだめだ。だから、お願いします、もう私をプッシュしないでください、いいですか。」
「何だ、あなた本当に拘束されたいのか」とお母さんは聞いた。
「別にいい、大したことがない。法律を犯したら、制裁されるべきだ。拘束されるのを恐れて、ぺこぺこする人は最悪。また他人の善良と同情を利用して自分の誤りを薄めるのも許されない。わが国は法治により強くなる道しかなかったら、それじゃ僕から始めよう、今からはじめよう、良くないか?」
「出鱈目なことを言うなんて、黙ってください」とお母さんは怒って涙が出た。林平は実父と同じよう、現実を理想化とする空想者だ、そのような本の虫は結局どんな結末があるのかは、彼の実父の例を見ればわかる。つまり、才能があって、ハンサムで、死ぬまでも心を痛めてくれる人が居ない、悲しいだ。それを思い出したら、お母さんは耐えずに振るえ、今まで心配していたのが、彼の実父と同じ道を歩かないことだが…
お母さんは本当に怒っている、林平をひどくせめた、わがままじゃだめだ、頑固な性格を変えないといけないと話した。お母さんは多くの例を挙げて、胸に潜めた長年の苦しみを言い尽くせないようだ。林平はどんどん頭を下げて、白い顔ももっと白くなった。
林海に言われて、お母さんは再び雷さんを思い出した、「まだ座ってどうするんだよ、早く雷さんを病院へ送って」と林平に命令を出した。
しかし、林平は聞こえなかったように、何も言わなかった。
「もう、こんなときにまだ格好付けて、まったく…。一人で行きたくないなら、私もついていくよ。私は頭を下げてお願いするから、いいですか。」
「いや、行かない」と林平は言った。また、「母さんも行ってはだめ」と追加した。
「なんで?」
「彼にとって必要としているのは医者さんだ、母さんと私じゃない。治療、静かな環境が必要だから、こんなときに彼を邪魔したら、あまりひどくないか?」
「屁理屈だ。林平よ、どうやってあなたのような畜生を生んだのかよ、天罰だ」とお母さんは絶望的に言って、さらに怒った、指で林平に指した。息もできなくなり、しばらくしたら、やっと泣き声を出した。
「僕のことを嫌うのを知ってたよ、母さんは今日やっと言い出したんだ」、林平も怒りだした。
「誰と話しているのだよ」母さんは聞いた。
「僕は言いたいことを言ったのがだめですか?母さんが言ってるのも事実だ。どうしてかわからないけど、僕がやったことすべてが間違いのようだ、いつも文句言われる。僕はいつも母さんを失望させてるから、僕のことが嫌われているのだ。今日は何のために僕をプッシュして僕を許さないんの?それは僕が拘束されたら、母さんの面子を損ねるからだ。そうしたら、僕を息子として認めないでください、僕もご迷惑をかけたくないから。どうしても、これは後のことだから、母さん後はどうしたいか、僕は全部従います。ただ、今は本当に疲れているから、静かにしたいんだ、いいですか?」最後の一言はほぼ叫んで言った。
パチッとビンタの音がした、やられた林平はソファに倒れて、ソファ側のティーテーブルを倒した。急な出来事で、玉風も叫んだ、黙っていた林海も林平を支えようとしたら、お母さんがふらふらとなったのを見て、急いで振り返ってお母さんを抱いた。
赤い血が林平の顔から流れた。玉風はそれを見て、すぐ水で出血を止めようとした。出血が止まったら、林平は兄嫁に感激的に笑った、頑張って立ちあがった。まだよく立てないうちに、また倒れそうになる。玉風に支えられた。しばらくして、林平は再び目が覚めて、もう疲れ果てて、息をする力しかないようだ。そうでも、頑固に頑張って再び立ち直ろうとしている。今回、玉風は少し怒った、必死に彼を抑えた「命でも捨てたいの?大人しく座っておいてください。」
この時、林海が話しかけた、「母さん、林平は確かに疲れたようだ、残業したくないのは間違いじゃない、人を殴るのも理解できる、誰でも機嫌が悪いときがあるから。私もそうだ、仕事をしたくない時に、誰にやらされたら、その人を酷い目と合わせる。だから、もう林平のことを怒らないで。人殴りはどこのセクションにもある、全部スムーズに解決されたやろう。母さんは臆病で、少しの事態があったらもう怖くて怖くて。それも大したことじゃない、母さんも林平をプッシュしなくても。ご安心ください、僕とお兄さんがいるから、誰も林平をいじめられない、せいぜい医療費、栄養費を弁償するだけだ、僕たちにとって簡単なことだ、僕がお金を出すから」
「僕がやったことだから、あなた達に助けてもらわない、お金なんか出してもらわない」と林平が言った。
「おい、林平、僕がおまえのために話してるよ。甘すぎるなよ、すべてがおまえが言ったように進んだら、中国は今のようじゃなくなるよ。気を付けてよ、誰かおまえをひどい目と合わせるからもしれないよ」
「ひどい目でもいい、せいぜい収容所に入らされ、仕事を失う。本当に、今の職場にもういやになって、もう疲れた、やりたくなかった。」
「仕事がなかったら、どうやって食っていくの?四年間大学もただになるじゃない?私に一生養ってもらいたいの?」
「ほら、母さん、何を言っているのよ。現在の歳月、必ず職場で頑張らなくてもいい、僕と玉風は正式な仕事がなくて、同じいい生活を送っているじゃないか、もっと自由で、もっと多い収入をもらっているじゃない。」
「林平はあなたと違う」とお母さんは言った。
「何が違うの?」
「大学生だから、技術の仕事をやっている」
「大学生はどうだよ、他人に指揮されながら、他人の目つきを見ながら行動を取っているじゃない。頑張って頑張って、そんなわずかな給料で、生活を支えるだけの収入よ。林平は仕事をやめたいなら、必ず自分の理由があるから、自分をつらくさせなくてもいいでしょう。国のためにやらなくても、僕と玉風のように自営したらいいじゃない」
「でも...」
「母さんの気持ちをわかる、見栄えがしないと思うから、僕たちのような自営業を軽蔑してるんだ」
「ちゃんと良心を持って話しなさい、軽蔑なんかしていないよ」
「じゃ、どうして林平に自営させないの?大学生だから?」
「でたらめな話を言わないでよ。林平がコミュニケーションに苦手で、あなたのような丈夫な体もないと知らないの?」
「それはご安心を、僕がいるかぎり、彼に苦労させないから。今も保障できる、林平は自営したら、今のように疲れない、収入も今より倍増する。彼は賢いから、ビジネス上のトリックも彼をだませない、僕たちのバックボーンがいるから、何も恐れることがない。」
「あの…」お母さんは迷っている。
「そうすることも林平のためだ、もし彼はしたくないなら、もういい。お兄さんに北京で新しい仕事を探してあげればいいじゃない。」
「新しい仕事をやらないよ」、黙っていた林平は突然話した。
「何を言ってるの?母さん、聞こえたんでしょう、林平はもう新しい仕事を変えたくないって、もし首になったら、僕と一緒に商売やりたいですよ。ね、林平。」
「いや、絶対いやだ」と閉っている口から飛んできた。
「なんで?」林海が聞いた。断られた林海は少し引っ込みがつかなくなった、先にまだ自分のお母さんを説得しようとしていたが、林平に直接に断られることとは思わなかった。
「なんもない」と林平が軽く言った。
「なんもないってなんだよ?」と林海は怒って聞いた。
林平は軽蔑した一目で答えた。
林海はすぐ怒った「おまえのために聞いたんだから、でもおまえは良し悪しをわからん、バカだ、読書してもっとバカになった。」
「もうやめなさい…」とお母さんは林海を止めたかったが、まだ話をしていないうちに、林平は頭をあげて、林海を睨んだ「どうして僕をプッシュするかをわからないが、静かにさせてください。いいよ、言わせられたら、言ってもいい。僕は貧乏で死に至っても頭を下げることがない、兄さんにお願いすることもない。兄さんは何者?教育されていないのに、僕の救いになろうとしてるか?いい加減にしなさいよ。自分がお金を持っているからえらそうに思って、知識や科学を蔑視して、他人の尊厳を任意に踏みにじることができると思うか?その傲慢な様子は兄さんの無知と可哀想さの証だ、醜いイメージがばれている。兄さんが持っているお金はきれいかどうかを知らないよ、兄さんの心が黒くなっているかどうかを知らないよ。兄さんと一緒にビジネスとかをしないよ、覚悟しろ。」
「ほら、お前のために話したくせに、面白くない。人をなめないでよ、僕は何者でもないけど、お前は何者だよ?大学生だから、威張ってるか?僕も大学生を多く見てきたよ、僕の妻までなりたがる人も居たけど、要らなかった。自分のことをちゃんと見ろよ、貧乏なくせに、胸を張るなんて、おかしいよ。」玉風に止められ、林海は話をやめた。
「下劣だ、恥ずべきだ、救いようがない」と林平は軽蔑を示した。
「もう一度言ってくれ」林海は怒りだした。
「下劣だ、恥ずべきだ…」
林海は突然かかってきて、パンチを振ったが、体が急に偏り、ソファ側のテーブルにぶつかり、物騒がしくガラスが割れた音がした。林平を殴りたかったが、かえって先に林平に強烈なパンチをされた。林海はぽかんとして、もっと怒った、林平をぶ殴ろうとしたら、お母さんに止められた。
「バカヤロウ、やめなさい」とお母さんは叫んだ。林海は止まったが、林平をじっと見つめている、林平も挑発しそうな表情だ。
「林平、ひどいよ」とお母さんは言った
「母さんはえこひいきしてる」と林平は言った。
「どうえこひいきしてるのよ」
「彼は先にパンチを振った、ひどくて」
「どうひどいの」
「彼はずっとしゃべっているじゃない、聞いてないか」
「全部聞いたけど、何もひどい話がないよ」とお母さんは言った。
「だから、母さんは彼の味方だ。母さんに失望してるよ、どうして僕のような子供を生んだかと母さんは言ったが、実は、僕もどうして母さんのような母親が居たかをわからないよ」
「あなた…」母さんは林平がそんな話をすると夢させ見ていなかった、今はとても悲しくなった「林平よ、どうしてそんな話を、何のためだよ」
「どう考えてもいいよ。母さんにとって、僕はバカだ。母さんの子供だから、母さんは普段はそんな話を口に出さない。でも僕は言われなくてもわかるよ、僕のことをどう見ているのをわかってる。先僕を叱ってたときに本音を言った。もうそうなったら、僕も本音を話したい。母さん、僕はよく思っている、僕のことをそんなに強く構わなくて、元々要らない子として扱ったらいいなぁと思ってる。僕は孤児のようだけど、僕を悲しめる人が居ない。僕は本当に自分の道を歩いていきたいの、地獄への道でも、苦労しても、そうしたいの。でも…」林平は泣き出した、悲しく泣いた。
お母さんも急に泣いた、号泣だ。林平のために、本当にいろいろな心遣いをしたが、逆に林平にそう言われるのを思わなかった。どうしてそうなるだろう。本当に神様が居て、自分の過ちを罰しているだろうか。
昔のことが目の前に浮かんできた、泣きながら思い出している、思えば思うほど悲しくなり、やめられない。お母さんは自分の感情を抑えられなくて、ソファに倒れて、息もできないぐらい泣いている。
お母さんの様子を見て、玉風も泣き出した、そして林海も涙を流した。
林平は泣き声をとめて、そこに立って、どうすればよいのかをわからない。
しばらくしたら、林海は林平に「おまえ、ここでなにをしてるの?母さんを死ぬまで怒らせたいのか?おまえが言ったように、僕たちを要らないなら、僕たちもお前を要らない、母さんも僕もお前が居ないことにする、いいか?出て行け、自分の道を歩いていけ」
林平の顔が暗くなって、頭を下げている。しばらくしたら、再び頭を上げたら、顔に涙だらけとなった。ゆっくりとお母さんの前に行って「母さん、お願い、もう泣かないで、僕は謝る」
その話を聞いて、お母さんはもっと悲しくなって泣き続けた。
「母さん?母さん!」
お母さんの泣きを止められないとわかって、林平は悲しく叫んで、急にお母さんの前に跪いた、お母さんの手を持った。また話しかけて、お母さんからの反応がない、林平はもっと悲しく泣いた。茫然と感じた林平は玉風に向かって、林海を見て、その二人にお願いして、お母さんを勧めてもらいが、怒っている二人は林平を相手にしなかった。様子をみて、林平の目が暗くなった。
「母さん、僕に許せない罪がある、もう母さんからの許しを求めない。でも、僕は母さんに話したいことがある」林平はお母さんの手を自分の顔につけ、キスした。「母さん、知ってほしいの、理由を言えないけど、心の中で自分が捜したい平野がある。あそこに行って、本当の自分を知りたいの。そうじゃないと、自分が一体誰なのかをわからない。大学卒業の時、外の世界に行かせてもらえたら、もしかしてもう…僕はどこに行っても、命を与えてくれた母さんのことを忘れない。母さんのことを恨んでいたが、僕の感情の一部だ。母さんに僕のすべての感情がある、その感情はよその人がどうしても手に入れられないものだ。僕のことをどうしてもわからないように、僕も母さんのことを理解できないけど、母さんのことを本当に愛している。怒らせたくはないが、失望させたくもない。でも、母さん、自分の感情をどう表したらいいかをわからない、今の僕は本当に疲れてる、静かに眠りたいの。どうしても、僕の問題は自分で解決する、皆さんに迷惑をかけない。ただ僕は…もう言わない、言っても意味がない、だからもう一回お願い、勘弁してください。」言い終わったら、林平は急に立ち上がり、ふらふらとリビングルームを駆け出した。
お母さんは林平のことを気にせず、ずっと悲しく泣いている。