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外道の道も本能故  作者: モロモロ
第一章
1/90

1 誕生

視界の前には二つの選択肢。

ここは何処なのか?

自分は誰なのか?

分かるのは、やるべき事のみ。

本能の声?

聞こえる声?意思?

「ダンジョンを極めよ!」


やるべき事は分かる。

息を吸うように自然となすべき事が分かる。

これが本能ってやつだろう。



<生き方>

<生きる>


<生きる>←

「ピコッ」



<アニマル系>

<人系>

<魔物系>

<妖精系>

<植物系>

<昆虫系>

<ランダム>


<ランダム> ←

「ピコッ」




大きな人間たちが前の街道を往来している。

右手に城壁と門、門番がいる。

町の入り口ということもあり、かなり往来の多い場所なのだろう。

穴の中から這い出て、街道から少し離れたところでDP(ダンジョンポイント)を使い

20mほどの洞窟ダンジョンを作った。

直径2mほどの巨大な穴が唐突に出来る。

緩い傾斜を伴っている最奥に自分をテレポート。

DP(ダンジョンポイント)が空になり、ぐったりとした状態で横になる。



どれほど横になっていただろう、1日は過ぎただろうか、いつの間にかDP(ダンジョンポイント)が回復している。

昨日寝る時から気になっていたが、視界の右端になにやら薄っすらと黄色いモノがチラチラと見える。

意識するとその黄色い物体が近づいてくる。

そして色も鮮明になってくる。

どうやらスイッチのようだ。

意識を外すと遠ざかり色もかなり薄くなるので普段は気にはならない。


起き上がり、視界の左端を確認すると、こちらは更に分かりにくいが青く薄っすらと青い物体が見える。

やはり意識すると近づいてくる。

押したくなるスイッチだ。

青っていう色は危険は無いように思える。

いつか余裕が出来たら押してみよう。



溜まったDP(ダンジョンポイント)でスライムを召喚してみる。

地面に直径1m程の光る円が出来て、ポヨンとしたスライムが召喚された。

ポヨポヨと可愛いスライム。

大事にするからね。



観察していると、ポヨッポヨッと洞窟の入り口の方に向かって進んでいった。

後ろ姿も愛らしいね。



DP(ダンジョンポイント)が空になったので、再度横になる事にした。

意識すると、スライムの見ている景色が頭の中で見える。

これは便利だ。

どうやらダンジョン内の魔物の視界を共有出来るようだ。

洞窟の入り口までいったスライムは、再度こちらに戻ってくるようだ。

こちらに戻ってきたスライム。

見上げる俺。

スライムの見る映像の中には、小さな薄汚れたモグラが一匹地面に横になっていた。






翌日、目が覚めるとすぐにスライムの視界を意識してみた。

反応が無い。

洞窟内を意識すると、<スライムの死骸>がある場所が分かった。

テレポートしてみると、干からびたスライムの死骸がそこにあった。

号泣。慟哭。




餓死というやつだろう。

うっかりしていた。

ごめんスライム第一号。




スライムの命がDP(ダンジョンポイント)になったのか、DP(ダンジョンポイント)が2倍になっている。

DP(ダンジョンポイント)が俺の許容量を超えているのか、ちょっと息苦しい。



DP(ダンジョンポイント)を使ってスライムを再度召喚。

余ったDP(ダンジョンポイント)で、洞窟内に草を配置。1㎡に草が配置された。





翌日。

スライムは元気に生きていた。

草が少し足りないかな?

入り口付近にも草を配置して寝る事にした。





突然、目が覚めた。

洞窟に入り込んで草をとっている存在がある。

意識すると様子が分かる。



町人 ルック


どうやらルックさんという名の町人らしい。

街道脇に何しに来たんだ?


「こんな所に薬草の群生地があるとはね。これは良い場所を見つけた」


嬉しそうに草を摘み取っている。

ああ、スライムの餌が…


そういえば、スライムはいずこへ?

洞窟中間の草を食んでいるところだった。

ほのぼのだな。

だが、ここは餌を摘み取っている侵入者を排除するときだ。


出動スライム!

俺はスライムをルックさんの元にテレポートさせた。

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