第3話 妖怪の日常2
とある家に水色髪の身長が少し低めの童顔で女顔をした妖怪・雪の青年が、朝目覚めて服を着て新聞を見ながら冷たい麦茶を飲んでた。
ちなみに雪とは雪男や雪女などの妖怪を示し、そして彼の名は氷真ホルの。
「ホル兄ちゃん、おはよう」
そこに雪だるまのような姿をしたホルの弟がやってきた。
「おはようホロ」
ホルは弟のホロに返事をした。
「兄ちゃん。また女の服なの?」
ホロはホルの服装を見てなぜか呆れるけどそれもそのはず、ホルはどんな時でも女物の服を着てその姿は本当に少女その物だった。そして誰も彼が男だと気付く人は居ない。
「しょうがないでしょ。約束……みたいなものだから……」
「じゃあいつになったら僕に、その約束を教えてくれるの?」
ホロがじーーーーーと見つめながら尋ねる。
「そんなの関係ないでしょ!」
ホルは怖い顔で怒鳴りつける。
「でも、このままじゃあ本当に女装が癖になっちゃうよ?」
「うるさいよ!今ご飯作るからちょっと待ってて!」
ホロがからかうように言うとホルは顔を赤くしながら怒り、そしてすぐに朝食を作りテーブルに並べる。朝食は冷凍したご飯と凍らせてカキ氷状態にした味噌汁と、冷凍した納豆と魚という雪妖怪には好きそうな料理だった。
「そうだ兄さん……今度の授業参観の事だけど?」
「大丈夫。ちゃんと時間を作って置くから」
現在ホロは私立あやかし学園の中等部2年である。
「そうじゃなくて、無理して行かなくてもいいよ。てか絶対に来ないで」
全くの逆の言葉に少し停止して
「なんで…って言わなくても…分かるよね?」
「そうだよ。今は誰もバレてないけど、知られたら大変な事になるから」
「うん。お前の兄貴オカマって、いじめられるかもしれないし」
「いや…そうじゃなくて……」
「え?」
またホロの言葉にホルは腑抜けた声を出す。
「だって、兄さんは可愛い男の娘だから、コスプレして写真撮って来てとか、デートのお誘いしてとか、僕を通してお願いしてくるからたいへんになるから」
そんな理由だったが、実際ホルはクールで可憐で天然な雰囲気の美少女な感じで、街を歩くとよく色んな妖怪にナンパされたり、モデルにならないかの勧誘などされてかなり苦労していた。
それからホロの学校でもホル親衛ファンクラブなんて物も存在して、ホロを脅すような形でホルの写真を撮って来いと頼んだりしてた。
「げっ!もう時間だ!!」
時計を見て慌てたホロはすぐに残りの朝食を全て口に押し込んで、麦茶を飲んで無理やり流し込むとカバンと弁当を持ち。
「全く、車には気をつけてよ」
「兄さんも、ナンパされないようにね」
そのままホロは学校に走って行き、ホルも朝食を食べ終わると仕事に向かった。
魔王が住んでそうな不気味な雰囲気の城・デーモングレリス。モンスターゾーンの中心で全ての法律や軍事を任された政府機関で、妖魔将軍と呼ばれる役職がモンスターゾーンのトップである。
ホルはそこで事務兼秘書のバイトをやっていたが、給料がいい分かなり大変な仕事で、たまに送り迎えや護衛などもするほどだった。
「お!やってるね。」
すると声をかけらけたので後ろを振り向くと、背が高くて角が生えた少し老人のような妖怪・ぬらりひょんの男が居た。
「妖魔将軍!麻井さん!?」
彼こそ16代目妖魔将軍・麻井芳蔵でありホルは驚いて声を上げた。
「よしてくれよ。俺みたいなのが妖魔将軍なんて」
「ですがアナタは妖魔将軍だけでなく九尾の妖狐から、10番目にぬらりひょんの名を貰ってますから」
じつはぬらりひょんというのは妖怪の種類ではなく、神と呼ばれた妖怪の一匹・九尾の妖狐から与えられる称号だった。
「でもはっきり言うけど、九尾様はなんで俺にぬらりひょんを与えたんだろうか、つい思っちゃう事もあるしな」
麻井は少し寂しそうな顔になって笑いだしてしまう。
「それはきって、アナタの魅力などだと思います!」
「魅力?」
「だって麻井さんには、みんなを纏め合う強いカリスマ性の持ち主ですから!!」
ホルがなんとかフォローするけど、たしかに麻井は実際ほかの妖怪を纏めてる、まさに妖怪の総大将であった。
「あんがと。ほんと優しいね」
「いえ…そんな事は……」
「それにしても、君はまだその格好か?」
「う……」
じつは麻井はホルの両親とは親友なのでホルとホロが子供の時から会っていて、彼がいきなり女の子の格好をした時は驚いていた。
「……弟からも言われました。」
「もしかして……あれか?」
麻井は彼の過去をなにか知ってるらしく尋ねたが
「…アナタには…関係有りません。」
少し不機嫌になりながら事務の仕事を続ける。
「そうだな、すまなかった。そういえば人間国が心の鎧甲を、集めてる噂を聞いたぞ」
「え!?」
「いや……忘れてくれ」
どこかに逃げるように消えてしまう。
[なんで?400年の約束を……?]
バイトが終わり自転車で家に帰る途中
[あっ!夕飯を買わなきゃな]
ホルはショッピングモール・モンストで買い物する事にした。シッピングモール・モンストは食品や衣類や家電やおもちゃゲームはもちろん、ゲームセンターやボーリングにレストランと映画館まであり、3店舗もある妖魔商店街のライバルのような所です。
ホルは食品売り場で夕飯の買い物を開始する。
「あれ?どうしたのホル?」
だけど聞いた事のある声に後ろを振り向くと、店員のエプロンを着けた野田が居た。
「野田くん!なんで此処に!?」
「なんでって、ここ俺のバイト先だから」
じつはここが野田がバイトしている所だった。
「そうだったんだ」
「ところでさ。バイトはどう?」
「いや……ほんとに大変だよ」
と少し疲れた顔で言う。
「だったら別のバイトを探せばいいのに」
「それを言わないでよ!!」
心配する野田に怒鳴るホルだったがいきなり、鬼と河童の子供2人がホルのお尻を。
「きゃっ!!?」
触って笑いながら逃げた。
「コラーーー!なにしてんのよ!?」
顔を赤くして怒鳴った。
「あははははははは!じゃあ俺、仕事に戻るからな」
野田は笑いながら仕事に戻る。
「全区…ほんと名にやってんかな……」
そしてホルは買い物をすんで家に帰る。
男の娘キャラの氷真ホルの登場です。
それから雪とは雪男や雪女などの妖怪を指します。




