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心の鎧甲  作者: 鴉山大樹
第01章 出会いと誘拐
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第11話 優とミリクと環境自然保護会

晴れた日の野田家。


「じゃあ、バイト行って来る」

「私も仕事に」


と野田と優が仕事の為2人一緒に外に出た。


「もし仕事終わったら、進のところに寄るから」

「ああ、一緒に帰ろうぜ」


そして2人はそれぞれの仕事場に向かった。













ここは環境自然保護会の支部。

それぞれの国の自然はもちろん、入国なども管理する特殊警察のような物で、優とミリクが働いていた。しかも2人は同じ班ですが、ミリクはまだ見習いで休みの日は曖昧。

ミリクが出入り口に来るとちょうど優も来た。


「おはようございます」

「おはよう!」


挨拶するとさっそく2人が仕事用の服を着て、自分達の班の部屋に入った。


「おっ!おはようさん2人共」


部屋には40人ぐらいの保護委員が居て、泥田坊の班長らしき男が2人を出迎える。


「おはようございます。戸垣さん」


ミリクは班長の戸垣泰三に挨拶した。


「あの、他の班は?」

「もうみんな行ったよ」

「あとは僕達の班が残ってるぜ」


ミリクの班以外はもう仕事をしていた。


「んじゃあ俺達の仕事は、24山の警護だ」

「「「「「はい!!」」」」」


さっそく優とミリクの班が山の警護に行く。

その頃、優達が向かう山には、化けちょうちんの親子が登山してた。


「ふ~~~もう少しで山頂だからな」

「わーーーい!!僕が一番乗りだ!!」

「コラコラ。はしゃぐのは良いけど、転ばないでね」


化けちょうちんの子供が走って行くので、母親が叱った瞬間子供が突然消えた。


「ええ!!?」

「たっ、拓生!!」


2人は子供が消えた所へ近づく。


「パパ!ママ!助けて!」


どうやら落とし穴に落ちてしまう。


「待って、今助けるから!」


母親が手を伸ばすけども。


「ん?わっ!!?」


いきなりどこからか飛んで来たパイが、顔面に見事に命中した。


「なんだっ!うわっ!痛て!!?」


そして父親は木の上に配置したバケツの水をかぶって、おまけに頭部にタライが直撃して。


「どっ!どうなってんだーーー!!?」


親子は数々の罠に混乱してその様子を見る者が居た。


「あははははははは!!親子揃って引っかかってる♪」

「つーーーか、俺達の仕掛けが凄いって事だろうな♪」


それはぬりかべと傘化けだった。

この2人組は山に罠を作って山に来た人を脅かして、楽しんだりしてるどうしようもない奴らだった。


「いや~~~やっぱ悪戯は楽しいね♪」

「全くだね♪仕掛けや罠を考えて作ったりするのは」


2人は他人の迷惑なんて屁とも思わなかった。


「ほんと……飽きないわね!」

「「ん?げ!!?」


2人が後ろを振り向くと、優とミリクが仁王立ちをしていた。


「優さんにミリクちゃん……なにか?」

「なにかじゃない!あんた達はすでにブラックリストに載っているのよ!!」


ミリクは懐から2人の写真が載せた手配書らしき紙を見せた。


「うわ……写真写り悪いな?」

「どうせだったら、もっと綺麗な写真で」

「「誤魔化さない!!!」」


2人そろって怒鳴りつけたので、ぬりかべは沈むように地面にもぐった。


「あ!コラ!!」

「じゃあ、そういう事で!」


傘化けは頭の傘を回して空へ逃げた。


「あ~~~あ、また逃げられた」

「本当に迷惑な2人だ事」


優とミリクは呆れながらも、子供を落とし穴から出して、タオルを夫婦に貸して上げた。


「ごめんなさい。あの2人は登山者に悪戯するのが好きな性格で、いくら注意しても逃げちゃったりするのよ」

「いやいや、あなた達が悪いだけじゃないし、息子に怪我はなかったから」

「でも本当にびっくりしちゃった」


優は親子に謝ると許してくれた。


「それでは私達は見回りに行きますので」

「気をつけてくださいね」

「じゃあね!お姉ちゃん達!!」


親子と別れて警護を再開してる。


「おーーーい!!」


戸垣が2人を呼んだのですぐに駆け寄った。


「どうしましたか?」

「これを」


するとミリク達に見せたのは壊された祠だった。


「なんなのこれ?……酷い」


ミリクは思わずショックを受けたりする。


「壊された後、掘ってあるな」

「それもかなり経過している」


他のメンバーは観察をして


「もしや、あの2人組か!!?」

「待ってよ!いくら悪戯好きでも、物を壊すような真似はしないわ!」


優はぬりかべと傘化けの2人組がそんな事しないと信じてた。


「とりあえず結界を張って、この場を保護する!!」

「「「「はい!!!」」」」


全員は戸垣の指示に従って作業に移る。

だがその様子を見てた鳥型ロボットはこっそりと空へ逃げた。
















その帰りに優はモンストに寄って買い物をした。


「姉ちゃん」

「進、仕事は?」

「もうすぐ終わ「あれ?姉さんに兄さん?」


そこに秋も現れた。


「秋……お前も学校終わったのか?」

「そうだよ。ちなみに友達はさっき帰ったよ」

「そうか……じゃあお前も姉ちゃんと一緒に帰るか?」

「もちろん、てか初めからそのつもりだったし」


返事をして野田のバイトが終わると、3人で一緒に帰る事になった。

その頃、ミリクは自分の家の池で透視の占いをしていた。


[あの祠の下に、なにかが埋まっていた……でも箱に入っていたみたい?]


どうやら先ほどの祠を調べてた。


[そして、やっぱり誰かが壊して、埋まってた箱を盗んだみたいだけど……ここからはなにも見えない]


かなり大量の妖力を使っての占いな為、汗をたくさん掻いてしまったので、思わず池に潜り泳ぎながら上がった。


[とりあえず、箱になにか秘密があるみたいね]


そう確信して屋敷に戻った。

今回は優とミリクの職場の環境自然保護会についてでした。

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