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したいから。

作者: 猫墨海月

できることなら全て消したい。

ガランとした世界で生きていたい。

人の気配などしないところで緩やかに死を待ちたい。

永遠の花畑を探している。

できるなら、綺麗な庭園で。

水に埋もれた都市の最中で。

光溢れる草原で、

一人寂しく死んでみたい。

魔法も希望も何もいらないから。

ただ、焦がれたあの風景に辿り着けたらそれだけで幸せだから。

どうか、どうか。

私を連れ去ってしまって。

私はね、

海の側で死んでみたい。

夜、星を眺めて死んでみたい。

いつも通り眠って、死んでいたい。

永遠に続く地獄で、あなたと死んでみたい。

世界の滅亡と同時に死んでみたい。

死んでみたいなぁ。

だけど、

電車でどこまでも遠くに行きたい。

樹海の中、生きていたい。

地獄でもいい。

ただ、この世界で生きてみたい。

あの風景に辿り着きたい。

あわよくば、

永遠に続く草原で、あなたと生きてみたい。

都市の喧騒を忘れ、静かで優しい土地に――

「それでさー」

いきたかった。

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