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 俺は気がつけば、知らない場所にいた。

 雲に囲まれている不思議な部屋だ。

 当然こんな場所にきたことなどなく、とても不思議な気持ちになった。


「こんにちは」


 するとそこに掛けられる声があった。

 若い女性の声で、振り返ってみると、物凄い美人の女性がそこに立っていた。


「あ、こんにちは。えっとここは一体どこなんでしょうか? すみません、記憶がなくてですね」


「ここは世界と世界の狭間、神々の休憩場といったところでしょうか。あなたは転生するために、この場にいるのですよ」


「転生……ですか?」


「困惑するのも無理はないでしょう。あなたは前世は地球にいたのですが、そこで生活している中でおくやまれることに死亡してしまわれました。その時の記憶はもう残ってないかと思いますが、そういうことが起きたのです」


「そう、だったんですか。でもこんな夢でしか来れないような場所にいるってことは、信じるしかないですよね」


「そうしていただけると話が早くて助かります。では、軽く説明の方をさせていただきますが、あなたには今ココでの記憶を保持したまま、異世界へと転生していただきます」


「異世界ですか?」


「はい、理由ですが、その世界のバランスを保っていただくためです」


「バランス、といいますと」


「その世界にはあなたと同じ人間と、それと仇なす存在魔物との大きく分けで二種類の生物が生息しています。それが最近まではうまい具合に両者の勢力のバランスがとれていたのですが、ここしばらくで魔物サイドに強力な力を持つ存在が現れましてね、人間サイドがピンチに追い込まれてしまったんです」


「それで僕が人間サイドで転生して、帳尻を合わせるということですが」


「さすがお察しが早いですね。そのとおりです、あなたには人間の味方をしていただき、強力な存在となった魔物をある程度間引いていただきたいのです」


「間引く、ですか。そんなことできるような自信はないのですが」


「そこは大丈夫です。私、神が有用な能力をあなたに授け、転生して差し上げますから」


「ありがとうございます。そこまでしていただけるのでしたら、私も気合を入れて任務に当たらさせていただきます」


「はい、お願いいたしますね」


「魔物を間引くとおっしゃいましたが、どのくらいを目処に行えばいいのでしょう? その辺のバランスがいまいちつかめないのですが」


「それは感覚、ということになりますね。まぁ目安としては魔物の中にも特に強力な存在、魔王と呼ばれている存在がいますから、それを倒していただければ、ある程度目標は達成できるのではないかとは思います」


「わっかりました。ではそれを目安に当たらさせていただきます」


「はい、お願いいたしますね」


「因みに能力はどういったものになるのでしょう」


「そうですね、それはとっておきのものを用意させていただいております。それは最強の剣を取り出す能力です」


「最強の剣、ですか?」


「はい、文字通りの最強です。殆ど万能でおおよそ想像できる限りの様々な補助機能を搭載しておりますし、殆どの敵をズバンと屠り倒せます。攻撃の範囲が狭いことが少し難点かもしれませんが、転生のルール内で最も強力な能力であるという結論が、我々神々の中で出されております」


「へぇよくわかりませんがおもしろそうですね。わかりました」


「それでは早速異世界に転生していただこうかと思うのですが、よろしいですか?」


「はい、お願いします。色々分からないことがあるかと思いますが、頑張ります」


「もし何か迷われるようなことがありましたら、能力の剣に聞いてみればよいかと思います。それでは行ってらっしゃい!」


 そうして俺の意識はふっとかき消えた。




 ○




 気づけば俺は森の中にいた

 芝生の上に仰向けに横たわっている。


「ああ、そういえば転生したんだっけ」


 ここはどこなのだろう。


「考えてもわかるわけないか。えーっととりあえずは魔物を倒すってことだから、いずれにしろ拠点を見つけることは必要だな。でも場所がわからないから、能力でも使ってみるか」


 俺は神に言われたことを思い出した。

 早速体の中を探り、能力を使おうとしてみる。


「お、でてきた」


 すると体の胸からにゅいんと立派な強そうな剣がでてきた。

 黄金に光っており、なんでもできそうな感じがする。


「えっと、尋ねたいことがあるんだけど」


『はい、何なりとお申し付けください』


「ここがどこかわからないんだ」


『ここですとりリベルト帝国、コスリカの街近郊にあるテッドの森などと呼ばれている場所です』


「へぇ、そのコスリカの街ってところに行きたいんだけど、どうすればいいかわかる」


『勿論わかります。道案内いたしますので、付いてきてください』


 そういうと剣は浮遊しながら一方方向へゆっくりと動き出す。

 便利なものだなぁと感心しながらも、俺はそれに付いていった。


 そしてしばらく進んだ先、茂みが大きく揺れた気がした。


「ぎぎぃぃ!」


 するとなんとそこから数匹の青い魔物がでてきた。

 ま、まずい。初めての魔物だ。

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