第1話 神様との邂逅
「はぁ…、やる気出ねえなぁ。」
南雲総司(大学2年生 20歳)は、いつものように大学の近くの公園で昼食を食べ終え、大学へ戻ろうと歩いていた。
俺は、高校でとある事件が起き、親友に裏切られ、さらに、家族にも疑われ、少し人間不信になってしまい、大学進学したものの友人を作らず、ぼっちで過ごしている。もちろん彼女なんていない。大学もいまいち楽しくなく、だらだらと大学ライフを送っている。
「あっ、危ない‼︎」
「ん?何かあったのか?」
声がしたので顔を上げてみると、横断歩道を飛び出した子供が、トラックに轢かれそうになっていた。しかも、トラックの運転手は居眠りしている!
「チッ!あの運転手、居眠りかよ!」
トラックが止まりそうにないと判断した瞬間、体が勝手に動いていた。子供を抱きしめ、守るように屈んだその時、ドンッ!という音とともに、衝撃が体中を走った。
「キャーー!誰か救急車を!」
「やばいぞ!大丈夫か!?」
既に野次馬が集まり、近くにいた人たちが必死に俺に救命措置をし始めようとしていた。俺は、かろうじて保っている意識で、近くにいる男性に、
「この子に、俺の今の姿を見せないように遠ざけてください…。」
と言った。すると、男性は「分かりました。」と子供の目をふさぎながら抱き上げ連れて行った。
「俺みたいなカスの命で、あの子の命を救えてよかった。生きてた意味あったなぁ…。」
そう思いながら、俺は意識を失った。
そして、気が付けばあたり一面真っ白な空間にいた。
「どこだ、ここ……?」
「おっ、やっと起きたかの。ここは、神界じゃよ。初めまして、南雲総司くん。
わしは、地球とは違う異世界の創造神じゃ。」
知らぬ間に隣に白く長い髭の神と名乗るおじいさんがいた。
2作目ですが、前作まったく書けてないので、ほぼ処女作です。
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