表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
魔力のない僕は英雄に憧れる  作者: Saisai
少年。力を得る。
3/43

少年。決意する。




自分に魔力がないと分かった夜、僕はベットの中で気持ちを整理していた。


魔力がない=英雄になれない


そんな考えが自分の頭から離れない。現実に打ちのめされそうになる。


何度も何度も間違いではないのかと頭に浮かぶステータスを見返した。


そんな中、扉をノックする音が聞こえた。


「入ってもいいかのぉ」


正直今はあまり入ってきて欲しくなかったが、爺が自分の部屋に訪ねてくるのには、何か理由があると思い、部屋に招いた。


部屋に入った爺の第一声に僕は驚かされる。


「アースは英雄になれる」


僕は何も言っていない。


なのに自分の悩みに気づいた爺に、僕は涙を零さずにはいられなかった。今1番かけて欲しかった言葉。その言葉が僕の考えを否定する。不可能でないと告げる。


「儂がよく語る英雄の話によるとな、(英雄)には魔力なんてなかったそうじゃ」


僕は目を見開いた。


信じられない。その考えが、希望がアースの脳内を埋め尽くす。爺の話によると、英雄は輝く剣で敵をなぎ倒していた。その話が本当ならば魔力を使っていないはずがない。(英雄)はどのように敵を倒していたのか。


憧れた英雄は自分と同じステータス(魔力なし)。そして僕は彼の遺言を思い出す。


「人を守るために必要なのは、魔力でも剛力でもない。助けたいと思う強い意志と、日々の努力だ。それがあれば、自然と力はついてくる」


この言葉の"真意"は分からないが、アースは彼の言った意味は分かった。



諦めるな。努力をやめるな。



(英雄)に言われた気がした。


それを自覚したからか、力が湧いてくる。


今までの何倍も。強く固い力が。もう迷いはない。英雄になりたい。


「どうやら立ち直ったようじゃのぉ。フォッフォッフォッ」


「じいちゃん。ありがとう…僕…なるよ。ミリガ…彼のような英雄に…」


気がつけば夜は明けていた。


まるで僕の気持ちを反映するかと如く、綺麗な朝日だった。



感想や誤字訂正をして頂き、ありがとうございます!!


これからも頑張ります!!


アトバイスや感想を頂けたら、とっても嬉しいです!!


よろしくお願い致します!!

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ