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Vtuber押しの少女、学校にて

Vtuberを見続けると、時間が溶けていくのを感じる...。


-------AM:11:40:50 日本のどこかの市外 星藍学園高等学校 正門校舎前------

さあ!!学校は目の前だが、遅刻確定!!さらに午前の授業の大半終了!!という最悪な事態に直面してしまったぜ...!!ちくしょう!!


そんな激しい思いを持ちながらも、私はリレー走で走るように両腕をバタバタしながら走る...。

...目の前には、学校にあるバカでかい正門が私を待っている...!!


「遅刻じゃー、チクショーッ!!」


そう叫びながら私は正門に向かい、走り続け、到着した瞬間、その正門を上るために正門の柵の間に足をかけて何とかよじ登ろうとする...。しかし!!その一部始終を横で見た存在すら忘れていた第3者が声を荒げながらかける...!!


「待たんかいっ!!校則違反だ!!」


その声をかけた者は角刈りの上下赤ジャージを着た竹刀を持った昭和の服装な男であった...。

私はその男が一番厳しい体育教師であることを理解した...。


「ふざんけんなやっ!!今すぐにでも行かんと3限間に合わんわっっ!!」


そう私は叫びながら、何とか教師から逃げようと手足をバタバタとしながら逃げようとする...。


...結局、体育教師につかまり、ありがた~~い説法を受けつつ、門限ギリギリから30分後、学校の自分が所属する教室に到着したが、もう昼休み開始時刻でした...。うん、ですよねっ!!!(ピキッ!)(#^ω^)


それから30分後...、私は反省室に行き、20分間、担任に叱られまくり、やっと席に着いたら、もう昼休みとなっていた...。


早速、昼食時間になって、よくしゃべる友人の一人がこちらにニヒルにゲラゲラと女子がしてはいけない笑顔で話題をふってきた...。


「...今回は何で遅れたん...?」


私はそれに対して、はあ~~っとため息をつきながら、先ほどのたまった疲労から、弱く少し小さな声で答える...。


「...徹夜で推しを応援していたら、課題忘れて、調べながらやっていたら寝落ちしたわ...。」


そのあまりにもどうでもいい答えを聞いた彼女は少し目を大きく開いたあと、すぐに顔の口角が上がり、口を手で押さえてから、やはり耐えきれなかったのか、

「八ッハッハ‼しかし、あの猫vtuberのためにお金をバンバン投げるアンタが遅刻した理由が課題とは...!!」


笑われた私は憂鬱げに口をとがらせながら、気だるげに答える。


...ちなみに隣に肩肘を机上に突き立て、顎を乗せながら快活にゲラゲラと笑う彼女は私の悪友であり、幼馴染からの付き合いである。名前は"前川(まえかわ) 火鉢(ひばち)"という冬にピッタリそうな漢字であり、見た目が吊り目と長いライム色のウェーブがかかった髪、更に女として豊満かつ出るとこ出て引っ込むところがバランスがいいスタイル抜群の友人である。


最近ではそのスタイルの良さと高身長、モデルのような美人顔から、カメラマンにスカウトされることが多いらしい...。


...正直、女としては羨ましいことこの上ないが、色々と面どうくさい事情も相まって、少々、友人として肩幅が狭い思いもしている...。


「ハアッ~~~...。もう...、茶化さないでよ...。私、こう見えても学業にも全力で取り組んでいるんだから...。」


すると、彼女はこれでもか、と言わんばかりの顔で笑みを浮かべながら、話始める...。


「確かにお前はアイドル馬鹿だけども、成績は中くらいというまあ、成績が落ちるタイプではないよな...。...そういやあ、あの件はどうなったの?」


...あの件?ふむ...、もしや、昨日のじいさんの件かな?私はそう思いながら、あの話題を振った...。


「えっ??...あの頑固者のじいさんが作っているお掃除ロボットのやつ??」


...そういえば、隣のおじいさんがロボットを買ったって言ってたなー、と思い出しながら、その話題に対して、適当に相槌(あいづち)を打つ..。


「そうそれよ!!それ!いや~~~、最近は超高性能型人工知能の新型モデルが出たおかげで製造業者と物流業者のシステム改正が入ったおかげで、こんな田舎のほうでも一家に一台、高性能な人工知能を搭載したお掃除ロボットが流行ってんじゃん...。

おかげで毎日、一人暮らしの私でもめんどくさい掃除せずに快適に過ごしているよ...!!」


どうやら、この話題でビンゴだったようだ...。そんな私の様子に悪友は気づいてないのか、止めていたダムの水があふれだしたかのように、一気に(しゃべ)り倒す...。


それから、更に適当に相槌を打って5分後...、私は続く話題を断ち切るように別の話題に切り出す...。ここからが本題だ..。


「ふ~~ん。私はそうは思わないけどな...。正直、最近の人工知能とかのコンピューター系統の知識とかは多すぎて分らんし...。私からすれば、今行っている数学の授業すら理解できないのに、そんなの行うにしても化学、物理すら成績悪化しているからね...。ここ最近は、そこの授業についていくことすら必死っすよ..。」


そう言うと、私の発言に気に入らないとこがあったのか、彼女の片眉が少し吊り上がって、口の口角が下がる...。あっ...、地雷踏んだか、これ?


しかし、彼女が発言した内容は、私の予想を超えたものだった...。


「いや、ねえ、桃実、それは単にアンタが勉強してないだけでは...??」


「...分かりきったこと言うなし!!」


...着いて早々、図星をさされ、厄日なうであたしの学校生活は始まっていくのでしたとさ...。




次回、一応、最終回。

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