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最初で最後の恋をしよう  作者: 寝猫
5/5

5 準備と提案

竜蘭の行動力でお出かけ成功の回です!

「ねえ竜蘭、髪型そんなにセットしなくていいのよ?」

「いいえ、寝起きでの頭をボサボサなどお嬢様にさせるなど私の矜持に関わります! それに今後の為にも色々揃えていく予定なので覚悟してくださいませ!」


そこまで力説して意気込む竜蘭に苦笑してしまう。


まったく竜蘭ってこんなに頑固だったんですのね。

部屋に物がないのは私にとって慣れてるのに、それを許せないのか家具や服など買い物しましょうと提案されたのだ。え?お金は?って思ってたらハルスからお金を用意してあることなど説明され、私はキョトンとする。


ハルスってばお金まで用意できるほどの賃金もってるのと。そういえばハルスって昔から私が困ってるときとか、喜ばせることに何処からお金がでてるって思うほどに尽くしてたような?


「...ハルスってお金もちだっけ?」


うーむとまだ記憶が曖昧で考えこむと、竜蘭がクスっと笑う。


「お嬢様、ハルスってば今回私に会う時にこう言ってたんですよ。『サンゼリカを喜ばすためには手段選ばないし、竜蘭には協力してもらう! だから徹底的に動けってね』」


竜蘭に命令口調ってとこがちょい気になるけど、とうの竜蘭は気にしてないのだから突っ込まないでおいた。


「わかったわ。でも家族の連中に気づかれて処分されたりしないかしら?」


私の私物などあの人達には邪魔でしかないし、妹に気づかれて欲しいと一言言われたら強制力が働いて、私のものは残らないと自負している。


飾りたてる時だけの飾りだって終わったら自分達の懐に入るのは前の前世で把握しているのだから。


「お嬢様の私物には手を出されることはございませんよ。ここもハルスが動いてますし私だって色々してここまできたんです! ご安心してください、サンゼリカ。」


ふふと笑う姿に一瞬の黒さはあったものの、あの頃に出会った時の笑顔とわたくしを呼ぶ声音に嬉しいんだか懐かしいやらで胸が暖かくなる。


「竜蘭の事信じるわ。」


緩む頬に負けて笑うと竜蘭は驚きながらもまた笑いハイ! と微笑んでいた。


静かに風が開いた窓から吹き込み、僅かに髪がさわりと撫でられる感触を感じ外へと見つめたとき、木漏れ日の木々が揺れて葉の小波が小さく鳴る。


「買い物いつ行くつもりなの?」

「ふふ、そうですねー今日行きましょうか?」


わたくしの髪をセットし終えた竜蘭が手鏡を見せて言われ、竜蘭を見て表情は笑顔で楽しそうな感じがあの頃を思い出し口元が緩む。


けれど同時に竜蘭も守らないとと思う。

他意ある犯罪や事件で竜蘭も未来には死んでしまった、わたくしの目の前で......あの光景を忘れない。


きゅっとスカートを握り無意識に掴んでると、竜蘭が心配そうに声をかけられてハッと我に返り誤魔化すように笑うと、思いっきりため息をつくなり。何処から出したのか可愛い服も用意してますよとわたくしの好きそうな可愛い服を見せてくれて、これで行きましょうと提案してくる。


わたくしは準備良い友人に苦笑しつつ同意したのだった。


****


街へ移動することを家長の執事に伝えると渋い顔をされたけれど、竜蘭をみるなり明らかにぐっと苦い表情をする。

こんな表情をする執事に困惑するわたくしとは裏腹に竜蘭はクククと黒い笑顔を向け一言。


「あー言っときますけど、これも条件の一つだと理入れておくのでと旦那様にお伝えくださいませね。」

「ぐっ! わかっています。」


少々ついていけない感があるものの、竜蘭の相変わらずな威圧に咎めがないことに安心してましたら、竜蘭がさあー行きましょうとわたくしの手を掴み外へと連れ出してくれる。


少しの戸惑いと困惑があるのに、竜蘭の楽しげな表情はわたくしにも伝染するように笑えていた。


その様子を執事が驚き、渋い表情をしていたのを知らないまま。ただ...お出かけできる自由さへの一歩が嬉しくも幸せな気分となっていた。


屋敷を出ると準備万端な友人は馬車を用意していたようで乗り込んで街へと向かって走り出す。

馬車の中で竜蘭に準備よすぎだと呆れて呟くと、何事も先回りしておかないとですよ! と言われてしまえば納得するしかない。


竜蘭ってこういうとこあるわね昔から。

馬車の窓からは町へと進む景色が流れているのを見つめつつ思い出していた。


あの出会いを......。



ここまで読んで頂きありがとうございます♪

次回は竜蘭との出会いを僅かに書こうと思っています。

またよければ読んでね╰(*´︶`*)╯♡

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