4決意は過去に繋がるものだから
シーツに丸くなって寝てしまったのか、寒い空気が私を撫でていく。あの後過去の記憶と現実な混乱で疲れていたのかもしれない。
「窓...開けっぱなしにしてのね。」
起き上がり窓に近づいていくと、妹がお母様と仲良しな声がしていた。
お花の冠をお母様の頭にのせてる姿は、はたからみれば微笑ましい光景なのよね。
少し離れた場所にはお父様や使用人達が2人を見て和やかにみてる。ほんと家族はこの3人だけで出来上がってるのかもしれないわね。
昔は私は何処か勘違いしていた、表で着飾り社交界にも積極的に参加させられて妹を連れて行かない両親に、私は優越感を感じていた。
厳しくあたるのも、愛あってのことだと。
妹よりも優先していたのかも。
そう思っていたのに...真実は違うと確信してからは、ただの生贄。
そう思ったとき妹が私に気づいたのか手を振ってくる。
明るくも太陽のような風貌に金色に輝く美しい妖精のような少女。笑う姿は人をも虜にするような綺麗さをもつ。
両親が妹を連れて行かない理由は、この愛くるしい姿をいざって時に披露したいからだった。
あの子と共謀する黒い一面を知らずに私は。
窓枠をぎゅっと掴む手に力を入れすぎていたけれど、妹には表に被る仮面を貼り付けて手を振りかえしてあげる。
すると妹は一瞬キョトンしたけれど、笑顔を見せている。
「サリー貴方もいつか計画潰してあげるわ。」
聞こえないだろう声で呟き部屋へと向き直り静かに決意を固める。私がこれからやるべきことを決める必要がある。
一つ一つ見逃さないように。
昨日は混乱からつい後ろ向きになってたけど、これからが私の闘い負けないわ、今度こそ!!
さてと身支度しないとね、外に人形としての働き以外は放置されてるから自分のことは自分でしないとだもの。
そう思っていたらドアを叩く音に驚く、何? と疑問と警戒して身構えてると扉の向こうから知らない声がする。
「サンゼリカお嬢様、今日より新しくこちらへ所属しました竜蘭です、入ってもよろしいでしょうか?」
「...?、えっと入って。」
「失礼します。」
ガチャと扉を開けると、そこには淡い紫の髪にボブカット瞳は紫色で何処かでみたような風貌をしている気がした。
「ご無沙汰です、サンゼリカお嬢様。」
「...っ!! あ、貴女は!!?」
そうだ思い出した。
この人はあの日に出会った子、ハルスと交流してよく遊んでいた。
でも...何故、私の屋敷で...それも侍女の服なんてきているの?
「え、あ...えっと、ご無沙汰です竜蘭。」
「疑問は多くあると思います。これはハルス様の指示です、貴方の身の回りを守るためにね。」
「え!? ハルスの? それに身の回りって...。」
「サンゼリカお嬢様、普段からこんな部屋何ですか?」
周囲を確認しての竜蘭の語尾は冷静そうに見えて怒ってる感じで、何故にと疑問は沸くけれど、ほぼない家具がないからだと気づく。
でも、これが日常だった前世からずっと。
「......気にしないでいいのよ、あの人達には私をお飾り人形にして見栄だけを表に出したいから、それに...気にしてないから。」
気にしないわ。妹を後々連れて華々しい人生を送りたい、贅沢していたいんだから...あの人達は。
にっこりと微笑んで応えると竜蘭は何処か悔しそうにする。
怒ってくれる友人に私はそっと肩に手をあててお礼を告げた。