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3.筋肉ゴリラ

朝起きるとツリーハウスの部屋だった

昨日はうさちゃんに色々教えてもらったあと

何かの乾燥した肉を貰い、一息ついたところで寝てしまったようだ。


「やっぱ夢じゃないのか、、」

夢オチを少なからず期待していたので、思わずため息が出る。まぁ、、とりあえず今日も生きよう!

「で、うさちゃんはどこだ??うさちゃーん!!」


1人だけの部屋で呼んでみても、反応が返ってこない、その時外から


ドカァーーンン!!


物凄い音と振動で、ベットから飛び起き、床に伏せる。その後も音は鳴り止まず、自衛隊の演習のようだ


「戦争でも始まったのかよ」

恐る恐るほふく前進で、小屋のドアを開け、ウッドデッキから下を見下ろすと


そこには、杖を持ったゴリラと、ナイフを持ったうさちゃんが、闘っていた。


ゴリラはうさちゃんと同じように二足歩行で、上半身裸で下は短パン。真っ黒い体からはよく鍛えられており、何より大胸筋がパンパンであった。

【ウホウホウホウホ】

杖を真上に振りながらウホウホ言うと

火の玉が4つ真上に現れ徐々に大きくなっていく

それが徐々に回転を始めリング状になり燃え盛っている。

【ウホー】

ゴリラの一声と同時に火の玉が一つ一つものすごい速さで発射され

うさちゃん目がけて一直線に向かう


「危ない!!」

ドカァーーンン!!

地面に直撃し黒煙で前が見えなくなったが

煙の中からバク転で抜け出すうさちゃんが見えた

ドカァーーンン!!

ドカァーーンン!!

ドカァーーンン!!

続けざまに発射される火の玉を寸前でかわしながら

うさちゃんが徐々にゴリラとの距離を詰める

ゴリラも次の火の玉の準備をするため杖を真上に向け始めたところで

【終わりっすよ】

うさちゃんが黒煙の中から現れゴリラの喉元にナイフを突きつけて動きを止めた。

【これで895戦800勝5敗90分けだね】


ぇ!!ゴリラよわっ!!



【こいつはマッスルゴリラという種族の魔物で、俺と同じくはぐれ者なんすよ。友達なんで毎日朝勝負しているんですよ】

うさちゃんが説明してくれる横で、ゴリラは丸太に大岩をくくりつけてベンチプレスをしている。

【見ての通り、筋トレにドはまりして、筋肉しか興味がないっす】


それにしても、恐ろしい怪力だ。

フンフンと、ベンチプレスをしているが、そのたびに丸太がしなり軋んでいる。丸太が可哀想

「こんなにたくましい肉体をしているなら、肉弾戦をしたほうが絶対いいと思うんだけど」

【それはその通りっすね、実際俺の5敗や90分けは、こいつが肉弾戦に切り替えたのが原因だし、でもこいつ肉弾戦はしないんすよ】

2人でゴリラの筋トレを見ながら会話していたら、

ゴリラが手を止めた。

【筋肉は戦いの道具ではない。筋肉は友達。だから筋肉で殴らない。】

今までウホウホとしか、言っていなかったゴリラが急に会話に参加してきた。

「喋れるんかーい」

【喋る暇があれば、筋トレをする。筋肉に必要ないことは、やらない主義】

そういってまたベンチプレスをやりだした。

【ね。こいつ凄いストイックなの。でも攻撃力は俺よりはるかに高いっすよ。ファイヤーボール一発でも食らえば消し炭になるし、パンチ食らえば、しばらくは動けなくなるっす。でも攻撃があまりにも真っすぐすぎるし、フットワークも使わないんで、避けやすいんすよ】

「なるほど、、確かにうさちゃんには相性が良い相手になるか、、でも恐ろしいな。全て筋肉に捧げて攻撃力に特化しているのも、極めてるわ。それでいて、魔法が使えるのも凄いね!初めて見た」


周囲はゴリラのファイヤーボールをうさちゃんがひたすら避けたせいで、たくさんのクレーターが出来ている、爆心地みたい。

【魔法は、筋肉で攻撃したくないと、強く筋肉に祈ったら使えるようになった。筋肉から与えられし力だ。】

「全然意味がわからないんだけど、要するに想像力で魔法は使えるようになるということ?」

試しにゴリラと同じようなファイヤーボールを想像したが、何も起こらない。無駄にポーズまで決めてしまって恥ずかしい。

【君は筋肉への愛がたりないからできない。もっと筋トレしたらできるようになる。】


絶対嘘だ。



ゴリラも名前は無かったので、ゴリさんと呼ぶことにした。

「ところで、2人とも毎日勝負して何を目指しているの?」

2人とも私からしてみたら、恐ろしく強い。

そんな2人が何を目標に生きているのか知りたくなった。

【うちらは、あれっすよ、ただ生きるために強くなっているだけっす。この森は、弱肉強食。中心に行くほど強い魔物が多くて、たまに居場所追われたはぐれ者が、中心から外に逃げて来るっす。そういう奴らからに負けないように、毎日鍛錬して、強い魔物倒して、力を奪っているんです】

【筋肉は裏切らない】


「んん?力を奪うってどういう事?倒すと魔物の力が手に入るの?」

【力が手に入るというか自分自身の能力が高くなる感覚に近いっすね。俺の場合速く走れるようになったし、手先が器用になったよ】

【筋肉がつく。うほぉー!】


これはあれか!経験値や、レベルがこの世界には存在しているってことか?そしたら、倒せば倒すほど

自分が強くなれるし、まだ見ぬ能力とかに目覚めることができるんじゃないのか?

うさちゃんは、種族の特性上敏捷や器用さが伸びやすく。ごりさんは、筋力や体力に影響するんじゃないかな

私にもこの世界で生き残るに不可欠なことだと思う。


だから


「私も一緒に鍛えても良いですか?」


自分も強くなろうと、2人にお願いをするのだった。

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