ご飯(ゴブリン)
「スキル:金の卵の効果により対象:グレーウルフの吸収に成功しました。対象:グレーウルフのスキル奪取に成功しました。スキル:剛毛Lv3を獲得しました。スキル:エアスラッシュLv2を獲得しました。スキル:気配察知Lv3を獲得しました。スキル:嗅覚強化Lv-を獲得しました。スキル:腐食耐性Lv1を獲得しました。スキル:飢餓耐性Lv2を獲得しました。重複しているスキルの統合を開始します。スキル:魔力感知Lv4を獲得しました。スキル:魔力操作Lv3を獲得しました。」
お、おうっ……?ビックリしたわ。
寝てたっぽい?凄い意気込んでたのにあっさり気絶とか。
……眠かったし仕方ないね。ね?
ざっと確認してみたけど私狼になってるっぽい。
システムメッセージみたいなのでもグレーウルフとか言ってたしね。
四足歩行……は問題無いかな?特に違和感は無し。さてお次は皆さんお待ちかねステータスチェック!声に出せば良いのかな?
「ばうっ!」
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-グレーウルフ♀ Lv23
状態 通常
ランク:C+
HP 178/178
MP 76/76
攻撃力 47
防御力 145
魔法力 69
魔法防御力 24
敏捷値 178
スキル
引き継ぎし者Lv1 魔力感知Lv1 魔力操作Lv3 魔力衝撃Lv1 剛毛Lv3 エアスラッシュLv2 気配察知Lv3 嗅覚強化Lv- 腐食耐性Lv1 飢餓耐性Lv2
称号
転生者 創造神の加護Lv10 金の卵Lv-
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なるほど?
比較対象が居ないからどの位強いのか分からん。
が、とりあえずご飯。お腹減った。
水……はすぐそこに。
生まれた場所のすぐそばに泉とは。
転生先も考慮してくれたんだろう。そう思おう。
とりあえず手頃な魔物見つけるまでステータス見てよう。
-グレーウルフ
何処にでも居る狼型の魔物。硬い毛皮と強靭な脚力を活かした戦闘を行う。顎の力は非常に強く、噛まれた場合骨まで到達する。
引き継ぎし者
自分で殺し、食べた対象のスキルを1つ強奪する。Lvによって強奪可能数が変動する。
転生者
異世界の魂。経験値とスキル熟練度の獲得値に大補正。
創造神の加護
創造神による加護。全ての獲得値に極大補正。
また、神格を得る為に必要な称号。
金の卵
幻の卵から生まれた証。
経験値、スキル熟練度の獲得値に極大補正。
また進化時にランダムでスキルを1つ獲得する。
…思った以上にチートでした。
経験値とスキル熟練度の獲得値に極大補正+大補正ってかなりのチートじゃない?
考えてみれば魔力感知辺りのスキルも十数回で獲得出来たし…?アレ?これ私最強伝説来たんじゃね?興味無くも無いけど。
まぁ特に問題無いし有難く頂戴しましょう。
創造神様、ありがとうございます(棒)
なにより!!!
引き継ぎし者、これ強すぎる。Lv差あっても多少は強引に行ける!え、マジで私最強伝説来た?
…ふふふ、魔物界最強も夢じゃない。
よし、当分の目標はこの森最強!待ってろよまだ見ぬ獲物よ、私の糧となるが良い。
…尻尾どうやって動かすんだろう。
◇◇◇
――!!!
ゴブリン発見!
えっと…3匹かな。私の肩くらいの身長。
力も無さそうだし何より馬鹿そう。
お腹空いたので選り好みせず片っ端から襲う。
待ってろ食料、私の糧となるがいい。
ふぅ…………よっし、気ぃ引き締めよう。
…ご飯…と言っても紛れもない殺し合い。
生半可な気持ちじゃこっちが殺される。
生後1日も経たずに死亡とか洒落にならない。
幸いこっちには気づいてない。
先制攻撃は貰った。
どうせなら直前までバレたくない…
強くイメージ…………エアスラッシュ。
「経験値が一定に達しました。個体:グレーウルフがLv24になりました。」
―――おお!?首が飛んだ!?しかもLvup!幸先良いね!この調子で上げて行こう。
それにしてもエアスラッシュ…
意外と出来る子なのかもしれない。
なんか初級魔法感が凄いから見下してたわ…
期待の新人、エアスラッシュちゃんと呼ぼう。
残りの2匹がこっちに気づく。
撃った場所見られてないから大丈夫だと思ったんだけどね。そんな甘く無かったわ。
そりゃそうか、命掛かってるしな。
敬意を表して全力で狩ってやる。
後ろ脚に思いっきり力を込める。
ふふふ、もと陸上部(三日間)の私の全力疾走を見るがいい。
ふ、ふぉぉぉ!?
思ったよりスピードが出る!?
そういや敏捷値めっちゃ高かったな。
よしこのまま距離詰めてぇ…の!
押し倒して首噛み!からの振り回してドーン!
「経験値が一定に達しました。個体:グレーウルフがLv25になりました。経験値が一定に達しました。個体:グレーウルフがLv26になりました」
ひゃあ2Lvup!
喜ぶのは後にして先にゴブリン殺そう。
噛んだ奴は死んだ、ぶっ飛ばした方は…生きてる!木にぶつかってダメージは入ってるけどまだ立てるな、とどめ。
走って距離詰めて…体当たり。
ゴブリンの体勢が崩れる。
よしこのまま押し倒す。
再度首噛み。他にも効果的な攻撃手段が欲しい。
……………………死んだ? よっし、死んだ。
意外とあっさり行った…けどちょっと怖かった。
避けられるとは思ってなかったわ。
◇◇◇
と、色々反省点の多い初戦闘でした。
まぁ初めてだしね。次に活かそう。
とりあえずゴブリンの遺骸を持ち帰ろう。
1匹は背中に乗せる。もう1匹は足噛んで引き摺る。
味に関しては1mmも期待してない。
出来るだけ不味くないように、そう祈る。
もう1匹は放置。
他の奴が見つけて食うかも。
もちろん優しさじゃ無い。
ゴブリンだったら十中八九巣…コロニーに持って帰るはず。
あるのかは知らんが。他の奴でも血の匂い追って奇襲も掛けれる。こっちもやられる可能性あるけどね。
どっちにせよ持って帰れない。
帰り道だけで1時間だぞふざけんな。
もっと魔物跋扈してろよ数メートル毎にエンカウントするLvで。
あ、いやそれは面倒だわ。
◇◇◇
1匹はそこら辺に置いといて…
味については1mmも期待してない(2回目)
不味いのは確実。
腹くくれ、行くぞ。
…息を止めて腹に噛みつく。
…苦い、いや多分あ……………………何も考えないで食べよう。内臓は避けて出来るだけ赤肉だけ食べる。……何故ゴブリンで妥協したのか数時間前の自分を問い詰めたい。まだマシなのが絶対居たはず、ちくせう。
かなり修正しました。