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異世界転生 in 卵!〜ふぁっ!?なんで卵!?〜  作者: 真狼瑠スクレ
プロローグ
1/2

んっん〜〜〜〜〜。

やっぱ熊が1番美味しい。ゴブリン食ってた頃の自分を全力で罵倒したい、あんな汚い物よく食えたな私。


なんで熊なんて食べてるかって?話は少し前に遡る。


________________________


まぁ簡単に言えば私は今流行りの異世界転生とやらをしたらしい。

ただ私の名前や家族の事学校の事は思い出せない。

神様曰く、「救済措置」らしい。

なんかに巻き込まれて死んだ〜とかで家族や前世に未練を残さない為らしい。そんな事しなくても未練なんてないと思うけどね。勘だけど。


おっと話が逸れた、それでなんで転生したかって聞いたのよ。

そしたら「暇だから」。

…ふぁっ。

まぁ2度目の命貰えた訳だから感謝こそすれ文句は無いわな。

理由は雑だけど。


ちなみにチートは貰えませんでした。

定番を無視しやがったあの神。

なんて愚痴ってたら暇潰しだからって言って転生者ボーナスなるものをくれた。…それ勝手に付く奴じゃ無い?

あと加護も。こっちを強調してくれた方がありがたみが大きいのではとかなんとか思いながらいざ転生。


公爵令嬢とか良いなぁ〜……なんて思いながら意識が沈む。


気がついたら視界は真っ暗。

体の感覚も全く無い。

……泣きそうになった。



体感1日位経った頃に神様の声が聞こえた。

「何してるの?」

こっちのセリフです。

気がついたら真っ暗&体の感覚無いとか洒落になりませんからね。

暫く神様怒って落ち着いた頃に色々説明してくれた。


私の体…というか種族は「金の卵」だと。なんだそれ。悪意を感じる。

殻が純金で出来てて見つかった瞬間人間に捕獲されて王室とかに高値で売りつけられるらしい。怖。

幸いここら辺は人間が来ないらしいけどね。

けど一部のぶっとび人外さんが偶に来るらしい。Sランクの冒険者だとかなんとか。けど世界に2人しか居ない上、両方どっかの国に属してると。多分大丈夫だってさ。神の癖に多分ってなんだよ。


因みに最初に言った「何してるの?」は卵族は自らの魔力を放出してそこら辺の魔物をおびき寄せて吸収、姿と能力を奪えるらしい。何そのチート…と思ったけど卵に触れた瞬間にその姿と能力に決定するからチートでもなんでもない、と。

確かに偶然通りかかったスライムになる〜とか最悪過ぎる。

けどドラゴンとかだったら強い。可能性がある。確率はほぼ0だけど。ちくせう。


ざっと生きてく上で必要な知識をある程度学んだ所で「じゃ、またね」って言って消えた。比喩でもなんでもなくガチで消えた。

良いなソレ、瞬間移動的な?やっぱ神様凄いわ、次来たら教えてもらおう。


おっと、人間とかいう恐怖生物に見つからないウチにさっさと移動しないと。

魔力を放出…とか言われたけどどうしろと?

とりあえず某小説サイトで読んだ小説のイメージをしてみる。

全身の生命力を意識して……ゆっくりと周囲に広める………。

…よくわからん。けど何となく体に流れる魔力のイメージは出来た。暫く続けてみる。


『熟練度が一定に達しました。スキル:魔力感知を習得しました』

『熟練度が一定に達しました。スキル:魔力操作を習得しました』

やったね、これで魔物が寄って来る確率が少しは上がっただろう。


どうせなら強い魔物になりたい、という事で卵ちゃんの3分クッキング。おっと洒落になってない。

兎にも角にも工夫だね、元人間の知恵を舐めるな。


強い奴=勘が鋭い。という超理論に元ずいてまず周囲に流す魔力に工夫とも言えない工夫をします。

まずは濃く、密度を限界まで高めて鋭く思いっきり放つ。

これだけ。

いつか強い魔物が引っかかると信じてるよ。信じる者は救われるってね。あれ足元をって意味じゃゲフンゲフン。

そんな事を2時間程繰り返す。そろそろ飽きたな〜って思い始めた頃に「熟練度が一定に達しました。スキル:魔力衝撃を習得しました。」やったね。どうせなら魔物をおびき寄せるスキルが欲しいけど貰えるもんは貰っとこう。ぐへへ、もっと寄越せ。


こんな事を繰り返してはや16時間。本格的に飽きた。はよ来いや。


「熟練度が一定に達しました。称号:誘う者を獲得しました。

称号:誘う者の効果により使用者が意識した魔物の興味を引く確率が大幅に上昇します。」


_____ッ!!!

来た―――――――――――――――――!!!!!!!!!!!

遅いっ!けどありがとう!?けど遅い!!!

恐怖生物とか忘れてたけど遅い!若干寝てたけど!


よしよし、それでは作業再開。

やり方は変わらず魔力を圧縮、一気に放つ。

放った瞬間に周辺の木がミシミシ鳴った気がしたけど気にしない。


30分程した頃近くからガサガサ音が鳴った。

やっと来たぜ、何か分からんけどはよこっち来い。

怖くないよ、美味しい卵だよ。

ジリジリとこっちに近ずいて来る気配。

「ガルルル…」

oh……?

風を切る音が聞こえたと思ったら私が揺れる。

???

何がしたいんだコイツ?


…………あ、さては魔法だな、よくある「エアーカッター」とかだろ。効いてないぞざまぁ。

また風を切る音。また揺れる。揺れるだけ。倒れないし殻に損傷も無い……はず。


諦めたのかまたこっちに来る。

いいぞ…もっと……もっと…………かもぉぉぉぉぉん………………(ゲス顔)


スンスン……


…?鼻息?匂い嗅いでる?犬?ゴブリン…は多分違う、オーク…?ありえる……ゲテモノ系でないことを祈る…。

…オークは雄しか居ないんだっけ?なんでもいいや。


…ピト。


よっしバッチ来い!!!!

なんて意気込んでたものの一瞬で意識を手放す。

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