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黒い雨

作者: ミツヤス

「どうして傘をさしてるの?」少女が私に質問してきた。


私は少女の質問に答えた。


「雨が降っているからだよ」


少女は私の言葉の意味が分からないのか首をかしげる。


それもそのはずだ、空は晴天で雲一つない。


それなのに何故傘を差しているのか、少女が不思議に思わないはずがない。


「雨?雨なんてふってないよ?」


少女の問いに苦笑いをしながら私は答えた。


「雨というのはね。目には見えない雨のことさ」


私の返答にまたも少女は首をかしげる。


「目に見えない雨ってなぁに?」


少女の問いに私は答える


「黒い雨のことさ」


「黒い雨?」


「そう黒い雨さ。雨といっても空から降ってくる雨じゃないよ?黒い雨は人からふってくるんだ」


「....人から雨がふってくるの?」


私はどう説明したものかと少し悩んでこう答えた。


「そう、そして雨にうたれるとびしょびしょに濡れてしまうだろう?だから、濡れないために傘をさすのさ。」


私の返答に、意味が分からないのか少女は頭を悩ませている。「???」と首をかしげる姿はなんとも可愛らしい。


「君はまだ知らなくてもいいことさ」


私はそう、言い残し少女のそばから離れ歩き出す。


黒い雨に濡れびしょびしょにならないように傘をさして


子供のときってあんまり気づかなかったけど大人になったらもう色んな人の色んな思惑がよく見えるようになった気がします。人って怖い.....


今回文章にして短編を書いてみようと思ったのは、私自身なれない職場であまりいいと言える立場でもなく仕事を続けていく中でいつも同じ格好をすることで心の平静を保っていたところがあります。これがあると落ち着くっというものってありますよね(笑

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