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プロローグ
僕は、いつも一人で何もできない普通の高校生まわりのことはあまり考えない。
この世界は退屈だ何をしても大きな変化は起きない。
どうやってもこの平凡な日常からは逃げ出せない。
面白くない。面白くない。面白くない。ずっと死ぬまでそう思うだろうともう悟りまで開いたようだった。
歩く。ひたすら歩く。登下校。そして歩く。それの繰り返し、けれどその日は、暇だったから本屋にでも寄ろうと思った。
その日、天気は晴れていた。雲ひとつ無かった。まるで僕に元気を出せと言われているような気もした。その時に僕は世界が変わったらいいなと思った。ただなんとなくふとそう思った。変わるはずもない世界が変わったらいいなと思った。