表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
剣戟の幻想物語 3 栄光の舞台  作者: やきたらこ
終章~それぞれの夢~
27/30

4.

 迫る拳。

 アルヤ・マークフェイはその拳を弾き、長棒による打撃を放つ。

 しかし黒マントの男はその長棒を暗器のナイフで受け止める。さすがに衝撃を完全に躱せなかったのか、数歩後ずさった。

「テァッッ!!!!」

 長棒をクルクル回転させ、気合いと共に、振り下ろす。

 即座に身をよじり、長棒による一撃を回避した黒マント。その勢いのまま、身をかがめてアルヤの足を払った。

「ッ!?」

 傾く視界。転がって受け身をとることで衝撃を回避する。しかし、


 黒マントのナイフが迫るのをアルヤは見た。

 ギッ、と歯を食いしばり、無理な体勢だが長棒を掲げる。


――ガッギィィィ!!!!――


 火花を散らした二つの得物。しかし黒マントの男の方が体勢的に有利だ。アルヤは上から抑えこまれる形になる。


「何故、そこまで本気になれる?」

 唐突に黒マントの男が言葉を発した。しかしその力は衰えることを知らない。

「何故って? ボクの……夢だからだ!!」

 自由な足を使い、黒マントの腹部に蹴りを入れる。


 黒マントはアルヤの足が刺さった腹部を抑えながら退いた。その間にアルヤも両の足で立ち上がり、(棒の先を相手に向けて、力みすぎずに佇む)棒術の構えを直す。

「そうか………」

 黒マントの男は僅かに呟き、その双眸を細めた。



 突如、アルヤを目眩が襲った。

「何ッ!?」

 まるで締め付けられるような激しい頭痛がアルヤを襲う。立っていられなくなり、片膝を突いた。

 ひざまずくアルヤのその瞳は眼前の黒マントの男を一心に見据えている。

「悪いが、優勝賞金はいただく」

 ゆっくりと歩を進める黒マント。しかし、アルヤはボソボソと言葉を紡いでいた。




 緑髪ターバン少女の周りに漆黒の剣が数本出現するのを俺は見た。隣のシエルも息を呑む。

「このぶつかり合いで決まるだろうな……」

 俺は素直な意見を呟く。シエルもコクリと頷いた。


 漆黒の剣を六本出現させたアルヤ。それに対し、予選で俺を破った黒マントは右手を振るい、氷の槍を同数の六本生成する。


 直後、六つの衝撃と共に粉塵が巻き上げられる中、二つの影が交差した。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ