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パラグラフ3

 視界の風景が、突如として彩度を落とす。

 そして、灰色がかったその視界に、まるでそこに不可視のモニターがあるかのように、キミのステータスが表示されていた。


―――――――――――――――――――――――――――


名前:●●●●

キャラクターレベル:4

種族:人間

称号:戦士


HP:12/12


●能力値/能力値ボーナス

STR:13/+4

VIT:12/+4

DEX:9/+3

AGL:10/+3

LUK:11/+3


●冒険者技能

戦闘技能:4レベル


●装備

武器:バスタードソード

盾:なし

鎧:チェインメイル


●戦闘値

命中力:7

回避力:6

攻撃力:+4(バスタードソードを両手で装備している時は、さらに+1)

防御力:4


●特殊スキル

「ステータス鑑定」


―――――――――――――――――――――――――――


 表示されたステータス画面を見て、キミはどこか既視感のようなものを覚えた。

 そしてすぐに、その正体が何であるかに思い至る。


 キミは以前に、『ゲームブック』と呼ばれる類の、古典的なファンタジーゲームを遊んだことがあった。

 『ゲームブック』とは、本の指示に従って読み進めることで、物語世界の主人公になったかのように、心躍る冒険を疑似体験できるように作られた本の総称である。


 そして、今表示されているステータスは、キミが過去に遊んだ一冊のゲームブックのそれに酷似していた。

 表示されたステータスが、そのゲームを始めるためにキミがサイコロを振って作ったオリジナルなキャラクターのそれと、そっくりそのまま同じなのである。


 もっとも、「ステータス鑑定」という特殊スキルには覚えがない。

 だが、キミはこれを、異世界モノのライトノベルによくある、他者やモンスターのステータスを暴くスキルなのではないかと予想する。

 何しろ、念じることでステータスが表示されたのだから……と、キミは考えた。


 ──と、そのとき。


「キャー!」


 ステータスの数字を眺めて思考していたキミは、唐突に訪れた女性の悲鳴にハッとして、周囲を見渡す。

 悲鳴が聞こえて来たのは、キミが今いる林道の、前方の先からだ。


 事態を把握するため、悲鳴の方角に向かって駆け出すなら、パラグラフ4へ。


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