パラグラフ21
その後、キミはシルヴィアと協力して、洞窟に巣食うオークの群れを次々と退治してゆく。
その中でキミは、俊敏だが攻撃力と耐久力に劣るシルヴィアをカバーし、彼女の二倍ほどの数のオークをその手で屠っていった。
そうして倒したオークの数が合計で1ダースを軽く超えた頃、ついに二人の前に、オークたちのボスが姿を現した。
キミとシルヴィアがその大きな広間に足を踏み入れると、そこでは五体のオークのほかに、一体のより大柄なオークが待ち構えていた。
その大柄なオーク──オークリーダーは、戦斧を振りかぶり、部下たちに向かって、何事かを指示した。
「アレはほかのオークほど容易くはいかないだろうな。取り巻きのオークの数も多い……苦しい戦いになるな」
シルヴィアの額に、薄っすらと汗が浮かぶ。
キミはそれを見て、彼女の一歩前に出た。
そして、あのリーダーに加えて、二体の取り巻きを自分が受け持つ旨を伝える。
「なっ……それではキミの負担が大きすぎる!」
エルフの騎士は異を唱えるが、そうこうしているうちにもオークたちが迫ってくる。
「くっ……分かった、だが死ぬなよ! キミにはまだ、まともな礼のひとつもしていないのだからな!」
シルヴィアはそう言って、オークの群れに素早く飛び込んでゆく。
キミもそれに遅れじと、剣を構えて進み出る。
さあ、最後の戦いだ!
パラグラフ22に進みたまえ!




