パラグラフ16
不意を打って仕掛ければ、二体のオークごときはキミの敵ではなかった。
キミはあっという間にオークたちを退治すると、エルフを拘束している鎖を剣で断ち斬って、彼女を自由にしてやった。
「た、助かった……ありがとう、勇敢な人間の戦士よ」
エルフはそう礼を言ってから、自分の身の上を語り始めた。
彼女はこの近くに住むエルフ族の騎士で、オークたちに連れ去られた集落の娘たちを助けるために単身でこの洞窟に挑んだが、オークの卑劣な罠にかかって捕まってしまったのだと説明した。
そしてキミが、自分もさらわれた村の娘たちを救い出すためにこの洞窟に来た旨を伝えると、エルフは共闘を申し出てきた。
「私の名はシルヴィアという。不覚を見せてしまったが、こう見えても、剣の腕は集落一だぞ──もっとも、キミに比べれば及ばないかもしれないが」
エルフの女騎士──シルヴィアはそう言って、手を差し出してくる。
キミはその柔らかい手を握り、彼女と握手を交わす。
キミはこうして、エルフの女騎士シルヴィアと共闘をすることとなった。
もしキミが、シルヴィアに対して「ステータス鑑定」を行なうなら、パラグラフ17へ。
それをせずにオーク退治を続けるならば、パラグラフ18へ進め。