パラグラフ15
キミが分岐路を右手側へと進み、しばらくすると、ひとつの広間に到着した。
その広間の奥では、美しいエルフの女戦士が、両手を鎖で繋がれ、壁にはりつけにされていた。
エルフは体の要所を守るばかりの軽装鎧を身に付けており、流れるような金髪を揺らして、健気な抵抗を試みている。
そして、その壁にはりつけにされたエルフをいたぶるのは、2体のオークだ。
肥満体を揺らし、フゴフゴとイヤラシイ鳴き声をあげている。
「くっ、汚らしいオークどもめ! 殺すならばさっさと殺せ!」
鎖に繋がれたエルフは、オークたちに向かって罵声を浴びせかける。
だがオークたちはそれを意に介さず、エルフの体へと手を伸ばす。
そして、エルフの胸当てを乱暴に剥ぎ取り、さらにはその下の衣服をも破り捨てようとする。
「な、何をする……! や、やめろっ……!」
貞操の危機に悲鳴をあげるエルフも、彼女に襲い掛かろうとしているオークたちも、キミの存在には気付いていない。
キミはもう少し傍観していたい気持ちを振り捨て、剣を抜いてオークへと斬りかかってゆく。
なお、キミに異論があっても、ここは全年齢である。
四の五の言わずにパラグラフ16へ進め。