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琥珀の剣  作者: 舞狐
1章:琥珀の輝き
9/19

魔族

俺達から、数メートル先に降り立ったそれは、

身長2㍍位の灰色の引き締まった体に

白い髪、赤い眼、ヤギのような角がはえていた。

整った顔は、角がなければ女性に騒がれそうだが

整い過ぎて冷たさをく感じる。何よりも

一目見てそう感じるだけの禍々しいオーラを

放っている。


「魔族か?!」

先程、その存在を知ったばかりのその単語を

俺は無意識に呟く

「ほう…我等が存在を知るものがまだいたとは

驚きだ。」

少し考えるように、顎に手をあて


「そうか、お前琥珀の一族か?我が琥珀の臭いを感じたのはお前の力か!」

前の時は俺じゃないが、月狼は琥珀の氏族らしいから勘違いしたのかも知れない

「だったら、どうする?」

「知れたこと、我等の復活祝いに殺してやろう!

千年前の借りも一緒に返してやろう!!」

「千年前のは俺じゃないが…」

「ふっ…減らず口を…我が名はヴェルゴ!

お前を葬るものだ!」



名前:ヴェルゴ

種族:魔族

クラス:魔将軍

LV:70(150)

HP:15000

MP:5000

攻撃:3000

防御:2000

魔攻:2800

魔防:2500

敏捷:1800


スキル:氷魔法9 闇魔法9 剣術7

呪い9

パッシブ:状態異常無効 常時魔法障壁

状態:半封印


うわぁ…激しく強そうだ…半封印ってまだ、

半分力を封印されていてこれなのか…

解放されたら、どうなんのこれ…

「ハティとフレキさんは支援をお願いします。」

「分かりました主様!」

「御子様、お気をつけて!!」

「アムド!」俺とハティは具現化をする。

今日も琥珀の大剣が具現化された。

ランダムなのか?まだそのあたりが分からない…

フレキはすでにハティに護石を譲っているので

具現化は出来ないのだろう。


「忌々しい琥珀の力か…まだその程度ならば

今の我とて問題ない!!」

「レイ!」ハティが仕掛ける。

光球から、光線が放たれる!!

「この程度!避けるまでもない」

ハティの光線が全ての奴の手前で消失していく

「!?」なんちゅう魔法障壁を展開してんだ…

「ライトニングランス!!」

俺の回りから雷の槍が放たれる!!

同時に俺は地面を蹴り奴に接近する!

「アイスジャべリン!!」

氷の槍と雷の槍がぶつかり合う衝撃音が

辺りに響く!

それを目眩ましに接近した俺は、

走った勢いそのままに、

奴に袈裟斬りに斬りつける。

カーンと甲高い金属音、ヴェルゴの手には

氷の魔剣と言う表現がぴったりな、蒼白く光る

透明な刃をもつ剣が握られている。

「アイスファルシオンの前に凍りつくがいい!!」

ヴェルゴは、すさまじい力で、俺を弾き飛ばす。

俺は逆らわずに、後方に飛ぶ

奴は上段にかまえ

「氷魔閃」剣を降り下ろす。

俺の着地を狙って、氷の斬撃が飛んでくる!!

「主様、避けて!!」ハティが叫ぶが、

避ける時間もシェルも間に合いそうにない!!

俺は斬撃を喰らう覚悟をし、目を閉じ

腕を体の全面に出す。えげつない衝撃が腕を襲う

がそれ意外は痛みがない

「!?」目をあけるとブレスレットから、光の盾が

現れ護ってくれていた。斬撃の圧力により

数メートル後ろに押されるが、

大したダメージはない!

「ヒール!!」フレキが回復してくれる。

「月の加護よ、我が友に祝福を!」

ハティが唱えると俺の体がやさしい光に包まれる

「月の加護で、体力と魔力が回復していきます!」

ハティが叫ぶ!!有りがたい!!

「チッ…良い盾をもっているな!」

忌々しげに、ヴェルゴはいい、此方に一瞬で

詰めより斬りかかってくる!!

斜めに受けて、横に受け流しそのまま体当りで

押し込む!!ヴェルゴはバランスを崩し

数歩下がったところを、剣先を胸に定めて

渾身の力で突く

「ウォオォォ!!」

ヴェルゴは上半身を捻るがかわしきれずに

胸から、黒い血が吹き出る。

「クッ小僧、調子に乗るなよ!」

胸を押さえながら、距離をとり詠唱に入る。

同時に俺も詠唱に入る。

「雷をまといし雷鳥よ我が敵を倒せ!!

サンダーバード」

「氷獄より来たりし魔氷よ、我が敵を氷殺せよ

コキュースト!!」

同時に詠唱が終わる。

俺の雷鳥が、ヴェルゴにめがけて飛び立つ!!

俺の頭上には、黒い巨大な氷が具現化され

堕ちてくる!!俺は頭上に光の盾を掲げ耐える!!

雷鳥は、直撃したのかヴェルゴは爆発の中にる

俺は、巨大な氷に耐えているが足先から凍り出す。

「月の光よ魔を退ける輝きを示せ!

ムーンシールド!」

ハティが唱えると俺の回りを光の幕が包む!!

一瞬、氷塊の圧力が無くなる。

ここしかない!俺は覚悟を決める!

「雷装天駆」俺は雷化をしヴェルゴに向かう!!

ヴェルゴはダメージを受けているが、俺を認識し

詠唱している。

「凍の魔剣アイスファルシオン、

その真の力を解放せよ!!」

奴の体に魔氷が張りついていく!

その形は氷の龍のようになり俺に向かってくる!!

氷の龍となった奴が、爪を振り下ろす。

雷化している。俺はそれをかわすが、直後に

氷のブレスが俺を襲う!!

「クッ」

雷化のお陰で凍りつかないが、全身を激痛が襲う!!

刹那、頭に呪文が浮かぶ!!

「雷鳥襲爪撃!!」

俺は地を蹴り!!空を駆け上がる!!

全ての魔力が雷に変換され、俺を中心に雷鳥が

具現化される!

「いっけえぇぇぇぇ!!」

氷の龍めがけて一気に襲いかかる。

ヴェルゴもブレスで迎撃してくる!

氷のブレスを切り裂き、龍の体をも突き抜ける。

轟雷が落ちたような、空気を切り裂く凄まじい

轟音が辺りに鳴り響く!!

俺が降り立った場所を中心にクレーターが形成され

有り余った雷が辺りを駆けめぐる。


クレーターの端にヴェルゴの魔剣が

突き刺さっていた。

「…殺ったか?……」

俺はもう、魔力切れで動けそうにない…

全身凍傷になりかけていた。

「主様!」

「御子様大丈夫ですか!?」

ハティとフレキが慌ててクレーターを

駆け降り、俺に回復魔法をかける。

「…ヴェルゴは?」

「分かりません…余りに激しくて

見えませんでした」ハティは泣きそうになりながら

回復魔法をかけてくれている。

「御子様が龍を貫いたように見えましたが…」


ボコッとクレーターの一部が盛り上がる…

ヴェルゴが立ち上がる…

「クッ!生きていたのか…」

俺は、顔歪め奴を見上げた…

「…人間の分際で…この借りは返させて貰う!!」

魔力を集め出す。

「グフッ…」

しかし、ヴェルゴの右肩から先は消失している。

膝をつき憎悪の、こもった眼で俺を睨む。

ハティとフレキが俺の前に出て構える!!

「ダメだ危ない…」

「ここで御子様を失うわけにいきません!」

フレキ決意のこもった声で叫ぶように言う。

「月の光よ我が敵を打てルナティックレイ!」

ハティが仕掛ける。

ヴェルゴは

「チッ」と空に逃げる。

ヴェルゴに向けて、極大の光線が放たれる!!

ヴェルゴは左手を出し障壁を展開するが

障壁をぶち破り光線はヴェルゴを襲う!!

「グォォォォ」ヴェルゴの左手はズタズタになり

全身が火傷ように傷つく!!

「貴様ら、覚えておれ!!キズが癒えたら

一人残らず八つ裂きにしてやる…」

捨て台詞を吐き捨てると同時に黒い円が浮かび

その中に消えていった…

「終わった…あんなのとはもう闘いたくないな…」

俺は心からそう思った。


ハティとフレキに回復してもらいとりあえず

動けるようになる。

「ありがとう。ハティ、フレキさん」

「ご無事で何よりです御子様」

「傷はありませんか?」

「傷は回復してもらったけど、魔力がもう

殆ど残ってないや」

「凄い古代呪文ですね…さすがに御子様です!」

「あれ?古代呪文なの?」

ハティとフレキは少し呆れたように

「知らなかったのですが?」

難しい言霊だとは思っていたけど…

「知らなかった…」

「まぁ主様が使える事にはかわりありませんから」

ハティはやさしい。

「二人のおかげで、なんとか生き残れたよ」

「主様がいなかったら、今度こそ村は

滅ぼされていたかもしれません、

此方こそ有り難うございます。」

ハティとフレキは頭を下げる。

「よしてよ、俺の方こそ有り難う」

俺は頭を下げる。

三人は笑って頭をあげる。

「社に戻りましょう。御子様歩けますか?」

「大丈夫だよ、回復してもらったから~」

立ち上がり、クレーターを昇ろうとした時に

光るものが、目に入る。

「あれは…」

ヴェルゴが使っていた魔剣が残されていた。

「これ、取りに来るかね?」

「まさかね…来ないですよね?」

「不吉なんで御子様持っていって下さいね」

フレキは、真面目な顔で言う…

俺の所に来られても困るが…もう、あいつとは

闘いたくないのだから…

しかし、村に置いとくのも不安だしボックスに

入れれば、探知もされないだろう…

その内、どっかで売り飛ばすか?

「これ、冷たそう何だけど触って平気なのかな?

魔剣アイスファルシオンとか、言ってたけど…」

「魔剣とは、魔石を嵌め込んで作られたもので

魔力を帯びてるだけで人が持っても問題ないと思いますよ」ハティは言うが、近寄ろうとしない

「…そのわりに近づかないのはなぜ…?」

「万が一に備えて、回復の用意をしています。」

絶対、疑ってるなこれは…

俺は指先でツンツンと触る…

冷たいが、金属の冷たさに近いとりあえずは

触っても平気そうだ。

「えい!」

と言って魔剣を引き抜く。

蒼白く光る、透明な刃をもつその美しさは

見るものを魅力しそうな程に美しい

持って分かったが、見た目よりも軽い

今まで持っていた、鉄の剣より、ずっと軽い

新しい武器を持つと試したくなる…

「フレキさん、何か試し切り出来る

ものないですかね?」

「そこら辺の木なら、構いませんが…少し休まれてからの方がよろしいのでは?」フレキが呆れる。

「まぁ一振り位なら、いいじゃない」

「主様子供みたいですぅ~」

ハティまでもバカにする。

仕方がない男とはこう言うものだ!

俺は笑顔で無視して、先程の戦闘で上半分が

焼かれた木をの所に行く

「この木、一本貰うよ~」フレキにいう!


俺は横に一振り木を凪ぎ払う!

その切れ味は抜群で、バターの様に切れたが

木の切り口から、木が凍りつく…

「!?こんなんに、切られなくて良かった…」

「す凄い魔力ですね、この魔剣、切ったものを

ここまで凍らせる何て…

具現化した剣の魔力並みですね」

「切れ味も、琥珀の剣と遜色ないよ~」

「御子様、その魔剣具現化の媒介になるのではないですか?」

「媒介?これに琥珀を具現化できるってこと?」

「はい。そこまでの剣なら可能性は

高いと思います。」フレキは魔剣を見ながら言う

「魔力が回復したら試してみる」

「はい、それが宜しいかと思います。では、社に戻って昼食の用意を致します。」

いつの間にか、太陽は最高点を過ぎている。

昼はとうに過ぎているだろう。

「お腹は空いたし、疲れたし散々だったな~」

俺は笑いながら二人を見る。

二人も笑顔で答える。

「では、行きましょう」

三人は社に歩き出す。


沢山のアクセス有り難うございます。

評価、ブックマークも感謝です。

素人の駄文ですが、頑張って書きます。

多少の混乱は多目に見てくださいな…

魔神のステ低すぎたかな…

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