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琥珀の剣  作者: 舞狐
1章:琥珀の輝き
6/19

迷いの森

食事の後、俺の部屋で今後の行動を話し合う。

ハティは、マリアから借りた。白いワンピースを

着ている。形の良い胸から、Aラインが

綺麗に流れているワンピース姿は、

見てるだけで、癒される。

「主様聞いてますか?」

「お!?聞いてるよ。」

ハティはジト目でこちらを見る…

「で?迷いの森の中に月狼の里があるのか?」

「はい、迷いの森は月狼族の結界が

人を迷わせて奥に進めなくしてるのです。」

「そうなんだ、噂には聞いた事あったけど

そう言う事だったんだな」


迷いの森はアマンから、一日程の所にあり

真っ直ぐ進んでも、いつのまにか最初の

場所に戻ってしまう事でこの辺りでは有名だった。

「じゃあ明日装備を整えてから向かおう。

急ぎたいだろうけど、装備整えてからの方が

良いと思う。」

「そうですね…私もその方が良いと思います。」

ハティ少し俯く、村が心配なのだろう。

「ハティは身分証はあるかい?」

「いえ、私は村からほとんど出たことがないので

持ってません」

「そっか、じゃあギルド登録もしていこう。

ハティの武器はなに?」

「私は短剣を二刀使います。具現化も

短剣二本です」

「後、1つ聞きたいんだけど狼に変身するのは

いつでもできるの?」

「いえ、私はまだ制御出来ません…何かの拍子に

暴走して、なってしまうのです。先代の巫女様が

以前暴走したときは止めて下さいました。」

「そうなんだ…」

怒らせないようにしないと…獣化したハティの

相手は余りしたくない。

「獣人は皆できるの?あれ?」

「いえ、できる家系と言うか血を

持つものだけらしいです。

村でも、私しか出来ませんでした」

まぁ、獣人が皆出来たら獣人達の勢力は

もっと、強そうだもんな。

「よし、じゃあ明日はギルド登録と装備を買って

迷い森に向かおう。」

「あっ!主様、私お金持ってません…」

「いいよ、払っとくよ。これからも一緒に

行動するのだしね。」

ハティは少し頬を赤らめて

「はい…宜しくお願いします主様!」


「じゃあ明日の為に寝るとしますか。」

「はい」

ハティは、返事をしたが部屋から、出ようとしない

「?どうした?寝ないの」

「あっ私…初めてでその…」


ん?なんか勘違いしてないか?

俺はちょっと悪ふざけで

「まず服を脱いでだなぁ」

「…分かりました…」

本当に脱ごうとするハティ


「ってちょっと待った!一緒に寝るつもり?」

「違うのですか?主従の男女は夜を

共にするのかと…」

顔を赤らめて上目にこっちを見る…


なんちゅう可愛さ!!じゃない勿体ないが

出会ったばかりでと言うのは俺の倫理観に

引っ掛かる。何せ俺も経験がない…

ただの意気地無しでは、断じてない。


「いや、え~と…そう言う関係の主従もあるけど

き、今日会ったばかりだし、ハティも俺の事を

まだ良く知らないでしょ?」

「会ったばかりですが、主様の、望む事を

するのが、従者の勤めと…男性は一緒に寝ると

喜ぶと…聞きました。」

「そりゃ、よろこ…じゃなくて、嬉しいけど、

そそうういのは、徐々にというか、段階を

踏んでだな…」

「そうなのですか?失礼しました…何分

初めてなもので…」

俺も初めてだけど…


「今日は、ハティも疲れてるだろうから

別々に寝よう…」

「分かりました…徐々にですね?」

「そっそうだね、徐々にね…」

なんちゅう教えを受けていたんだ…いったい…

「では、おやすみなさい。」

「うん、おやすみ…」


ハティは、自分の部屋に戻っていった。

ちょっと勿体無かったかな…

俺は後悔しつつ床に入った。疲れていたのか

すぐに、夢の世界に旅立つ…



どうしましょう…私何かいけない事

したんでしょうか…

ハティは、部屋に戻って枕に顔を埋めて

考える。物心ついた頃から、巫女として

育ってきた、ハティは命を救ってくれた者に

全てを捧げるか、琥珀を持ちし者に尽くすのが

勤めと言い聞かされてきた。

前者は即ち、自分よりも強い者の血を受け

次の世代により強い巫女を残す為の風習で

後者が本来の役目だった。

暴走を止めてもらった上に、琥珀の持ち主

であるライカに全てを捧げようとするのも

ハティにとっては当たり前の事だったのだか…

ライカには、当たり前ではなかった。

「何か失礼な事をしたのかなぁ…」

ため息をつく…

「主様の目、綺麗だったなぁ~」

ライカの琥珀色の瞳を思いだす

「村の子達よりも素敵だし…」

顔が熱くなるのがわかり

「キャ…私何を考えてるのかしら…」

最早、巫女とか関係なくなっているらしい。


「やっぱり失礼があったのなら謝らないと」

ガバッと起きてライカの部屋に向かう。


「主様?ライカさま?」

軽くノックをする…が、返事がない

そっと、ドアノブを回すとガチャンと音と共に

扉が開く、ハティが出たままカギを

閉めていなかったのだ。

ハティは、部屋を覗くとライカは毛布に

くるまって眠っていた…

ハティはしばらくライカの寝顔を眺めて

「私、ずっと主様についてきます…」

と呟き、そっとライカの毛布に潜り込んだ。



―――――――――――――――――――――

「そこはダメです主様…」


「…」


「………」



俺は初夏の朝日で目が覚める…寝る前の一騒動で、悶々とした夢を見てしまった。


「ん?」


何か腕の中に柔らかくて、いい臭いの…

「!?ハティ?」

ハティが目を開ける

「おはようございます主様~」

「なんで、一緒に寝てるの!?」

「はい、私は主様にずっとついて

行く事にしました。」


「それと、これはちょっと違う

気がするんだけど…」


「主様はおいやでしたか?」

「嫌じゃないんだけど…ハティは可愛いし」

「私が可愛い?」ハティの顔が赤くなる。

「あ…」本音が漏れてしまった。

「その俺も男だし、間違いがあってもね…」

「間違い?大丈夫です!」

意味わかってんのかな…

もう…なるようになるか、俺は諦めた。

「分かったよ…取り合えず用意しよう」


二人で朝食を取り、ギルドに向かう。

ギルドでルイーダさんにハティの

登録をして貰った。昨日、魔物から得た素材を売り

銀貨200枚を受取る。

これで、装備を買ってもしばらくは、平気そうだ。


次に武器防具屋に向かう。

ハティは、短剣二本をさらっと決めたが…

防具は白いローブにするか、水色のライトアーマー

にするか、ずっと悩んでいる。

「試着させてもらったら?」

「していいてすか?」ハティが店主に聞く

「かまわないよ。」

ハティはまずローブを試着する。

白が良く似合っているが接近戦には向かなそうだ。

「主様いかがですか?」

「良く似合っているよ。」

「ありがとうございます。

もう1つの方も着てみます。」


ハティは水色のライトアーマーを着て

試着室から出てくる。

上半身は水色のライトアーマー腰から下はスカート

のようになっていて、足には白ブーツ…

まぶしい絶対領域…

「こっちのが似合っているかな?

せ、接近戦にも、こっちのが良さそうだし」

下心はない!

「そうですね。こっちのが動きやすいです。」

「じゃあこれにしよう!」

俺は銀貨100枚を払う。魔物を買っていると

金銭感覚がおかしくなるな…

ハティの為だし、したかない。

絶対領域の為ではないのだ!!


買い物を終えて。町を出る。

この時間なら、夕方になる前に森に着けそうだ。

一応野宿の準備もしてあるし…

街道にそって西に進み、途中街道を外れて

野原を歩いていく。

ん?空から大きな影が3個此方に急降下してくる!!

「ヘルコンドルか!」

俺とハティは剣を構える。

ハティは、最初の攻撃をかわしすれ違い様に

短剣で斬りつける。あっさり一撃で仕留めていた。

俺は避けながら、ハティへの援護は

いらないと悟り、「ライトニングランス!」

サンダーボールをより、攻撃力を上げるため

雷の槍をイメージし作りあげた魔法だ。

ヘルコンドルへ発動させると次々に

ヘルコンドルへ刺さっていく!

ヘルコンドル達の命を一瞬でかき消す!

思惑通りの弾速も攻撃力も上がっている!

「主様、すごい魔法ですね!!琥珀の一族は

雷の魔法を使うと聞いていましたが」

「やっぱり、普通はつかえないの?」

「はい、護石によっては、固有の魔法が

ありますが雷は琥珀の一族だけと聞いています。」

「ハティも固有魔法はあるの?」

俺はヘルコンドル達から、ツメと嘴を

切り取りながら聞く。暴走しているときには

月魔法とあったのを思い出す。

「月魔法が使えます。」

「それってどんなの?」

俺は興味津々だ。

「基本的には生命力にかかわるものが

多いですね。使えませんが高レベルだと即死魔法

とかもあるみたいです。」

「即死?!物騒な魔法だね…」

「主様の雷も十分物騒な魔法てす!!」

まぁ、確かに雷化とか…人間捨ててるしね。

「もうすぐ森かな?森に入ってからは遠いの?」

「森に入って一時間位です。」

まだ、日は高いから上手く行けば村

までいけるかな?村が無事だと良いけど…

「じゃあ、今日の内に村に入れるね」

「はい、行けそうです…」

ハティも無事じゃない場合も有ると言うのは

覚悟をしているようだ。


森に着く迄に、何回か魔物と戦ったが

個の辺りの魔物に遅れを取ることはないので

サクサク進めた。


「見えました。あれが迷いの森です。」

「パット見は普通の森なんだね」

「はい、結界の抜け道さえ知っていれば

普通の森と変わりません。」


ハティの案内で、森を進む…

5分とかからず、入った場所に戻ってしまう…

「あれ?おかしいな…道間違えたかな…

すみません主様…次は気をつけて進みます。」



「………あれ?まただ…」

「襲撃があったから、結界が変えられてる事は

ないの?」

「!!あり得ます…どうしましょう…」

「う~ん…結界って魔法だよね?」

「はい、先祖が魔力を込めた魔導具で結界を

張っています。」

「ということは、魔力の影響を受けなければ

進めるのかな?」

「可能性は、ありますが魔法障壁位だと

効果がないですよ」

「試してみよう!ハティこっちに来て!」

「何するのですか?」

ハティは不思議そうに近くにくる

「!?主様何を!!」

俺はハティをお姫様抱っこした。

「恥ずかしいです…私重いですし…」

ハティは獣耳を伏せて、恥ずかしがる。

「全然重くないよ~」

俺は笑う…顔が近い、美少女のアップは

こっちが、恥ずかしくなる。

「この前もしたしね~」

ハティは更に、首迄赤くなる。ベットには

潜り込むのにこれは恥ずかしいらしい。

「シェル!」

もし、月狼族が琥珀の一族を待っていたなら

俺の魔法はスルーするのでは?と思ったのだ。

「ハティ、道を教えて。」

「このまま、進むのですか?」

ハティはまだ、恥ずかしいようだ。

「このまま、進むのです!!」

ハティは諦めたのか、指を指し

「あちらです」

俺達は再び進み始める。


「さっきよりは、長く進めてるね」

「そのようです。」


突然、風切音と共に多数の矢が向かってくる。

俺はハティを護るように背中を向ける。

甲高い金属音と共にシェルに全て弾かれ

矢は地面に落ちる。十数㍍先から

子供位の背丈の不細工な魔物が集団で

突然してくる。

「ゴブリン?!」

ハティが叫ぶ!!

俺はハティを下ろして剣を構える。

ハティもすぐに短剣を両手に構えた。

ゴブリン自体は対して強くないが

この数は…50匹はいそうだし

弓や槍と武装もそれなりにしているようだ。

「接近される前に魔法で数を減らそう!!」

新たに飛んできた弓を剣で打ち落としながら

ハティに指示する。

「分かりました!!」


「ライトニングランス!」

俺は雷の槍を具現化させ、

弓を構えてるゴブリンに放つ!

5本の槍は、一列に並んでいた弓ゴブリン達に

突き刺さり、後ろにいた数匹も串刺しにする

緑色の血を吹き出しながら断末魔が響く!

「レイ!」

ハティの放った光球は、ゴブリン達の頭上まで

飛んでいき、一気に光線を撒き散らす!!

光球を中心にゴブリン達を蹂躙していく

辺りにゴブリン達の悲鳴が響きわたる!!

「アムド!」

琥珀色の大剣が具現化する!

ん!!大剣?いつもと違う形に戸惑うが

そんな時間もない、距離を詰めてきた数匹を

凪ぎ払う。特に手応えもないまま、大剣は

ゴブリン達を斬り抜ける。

刹那、ゴブリン達は一瞬とまり上半身がずれていく

「グギギギャ」

上半身からは、断末魔が下半身は

緑色の噴水を巻き上げなが死んでいく!!

返り血の臭いに顔をしかめながら、

更に詰めてきた奴等を、なき払っていく


ハティは、後ろから魔法を唱える。

「レイシンフォニア」

ハティもいつのまにか、アムドで武器を

具現化していた。白と黒の対比が美しい短剣だ。


先程の、光球が十個レイの頭上から放たれる!!

広範囲に光線が、ゴブリンの頭上に降り注ぐ!!

俺はハティに、奴等が近ずかないように

詰めてきた奴等を切り捨てていく!!

地面は緑色に染まり、切り裂かれたゴブリンが

積みかなっていく!!残り数匹が距離をとって

此方を伺う…

「主様左!!」ハティが叫ぶ!

左を見ると氷の矢が、俺めがけて飛んでくる!!

「なっ!」

ギリギリ剣で、叩き落とす!!

飛んできた方を見ると、他のゴブリンより

少し大きく、氷の剣を持ったゴブリンが

此方に向かって来る!!


いまだに、評価0(笑)

まぁ、駄文だからしかたないか(笑)

読み返しておかしな箇所をちょいちょい

修正中です。

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