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児玉さん。俺、頑張ります!  作者: 虹色
8 九月の章
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 ★★ なによ~! : 児玉かすみ


あんなに可愛くラッピングなんかしちゃって!

いつの間にリボンまで用意してたのよ! ただの調理実習でしょ?

試食タイムのとき、どうも楽しそうにしてると思ったら・・・彼氏にでもあげるのかと思ってたのに。

なんで、雪見さんなのよ〜!


何が「手作りのお菓子なんて食べる機会がないと思って」よ!

どうせ、わたしは気が利かないわよ!

どうせ、お菓子は得意じゃないわよ!


だけどね、雪見さんは毎日、わたしの作ったお弁当を食べているんですからね。

そうよ。

たまに作ったお菓子くらいでは、雪見さんの気持ちは変らないんだから!



あぁ・・・。



わたし、何をイライラしてるんだろう?


雪見さん、困ってたじゃないの。

気の毒に。


・・・わたしがあの場にいなかったら、嬉しそうにもらっていたかな?



そんなことないか。

きっと、やっぱり困った顔をしていたに違いないね。



あしたのお弁当は生姜焼きにしよう。雪見さんが、一番好きだって言ってたから。

あの子たちみたいにラッピングに気を遣ったりはできないけど・・・。


うーーーん。

べつに餌付けしているつもりではないんだけどね。



そ、それに、あの子たちと張り合うつもりもないよ。うん。

わたしが雪見さんを好きなんじゃなくて、雪見さんがわたしを好きなんだから。


余裕だよ。







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