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児玉さん。俺、頑張ります!  作者: 虹色
4 五月の章
35/129

 ★★ やっぱり・・・。 : 児玉かすみ


またドキドキしちゃったよ〜。


もう、どうして?

雪見さんの「おやすみなさい」には、何か仕掛けがあるんじゃないの?



だって、変だよ。


何時間も一緒にいて、けっこう近くで話したりもするのに。

内緒話だって平気なのに。


そういうときは何でもなくて、「おやすみなさい」にだけ、こんなにドキドキしちゃうなんて。

絶対に変だよ。

ああ、もう!




でも……。


今日はほんとうに助かっちゃった。

電器屋さんなんてあんまり行ったことがないから、一人だったら、店員さんの言うままに高いものを買ってしまっていた気がする。

2軒まわるなんてこともできなかったはずだしね。

部屋まで運んでもらっちゃったし、ほんとうにお世話になったよね。


なのにお礼が、わたしにご馳走することだなんて……。


たしかに自炊って、空しいけど。

誰かが食べてくれると思う方が、料理は楽しい。



だけど、わたし、すごくない? ちゃんと横川先生のことを思い付くなんて。

雪見さん、自分からは言い出せそうにないもんね。

あんなふうに「もしよかったら、誰かほかにも」なんて、恥ずかしがり屋というか、奥ゆかしいというか。


雪見さんの手料理を一緒に食べることよりも、横川先生を誘うことの方が断然 “お礼” に相応しいよね?




だけど……。


ふふ。

今日の夕食も、あんなに喜んでくれた。


そりゃ、そうだよね。

できたての家庭料理って、めったに食べないはずだもの。

好き嫌いはないし、美味しそうに食べてくれるから、作ったわたしも嬉しいよ。

あんなふうに食べてくれると思うと、あさってからのお弁当も、ますます作るのが楽しくなる!



ああ、あさっては球技大会だ。

体操服を忘れないように、雪見さんにメールしておこう!









「五月の章」はここまでです。

次回から「六月の章」に入ります。

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