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一st(ファースト).ヴァース

 はじめまして。


 多少なりともお楽しみいただければ幸いです。


 よろしくお願いいたします。

   一st(ファースト).ヴァース




 「ノンヴェン・ダァラリ」というのは、かつてイスラム圏において名を馳せた封建領主かなんかのようであるが、其の実、暮らしにおける己が生活態度である。


 ここに【(まつ)られ】てから私に【供され】た【エダミヤ】だか何だかいう住居は、注連縄をば用いて、締め方が筆頭に書き出される亀甲縛りで以て、密告自体、きっと無理なきらいのある一国支配、そこで虐げられてる非常事態、みたい、な、様相で拘束せられた滔々たる神々しさの渉猟をモットーとする職業の老翁が某高級クラブにおいて女王(じょうおう)様の蝋燭攻めにおうおう悶える狂騒の向こう側で八百万の主神に対する冒涜によって常道を喪亡したことに慟哭しつつも唐突に覚えた恍惚へ瞠目しているかのようなぞくぞくするくらいに独創性極まりない毒々しき彫刻等の装飾が施された芸術的なエクステリアが、たまにゃ、頭も体も働かないよう、のびのびリラックス、しないと、意外と近い未来みだりにし兼ねん、飛び降り自殺、なんて、嘆息しながら日々の繁忙に煩悶気味な保険外交員がランボルギーニを横付けした散歩道へと安息地を求めてシャンソンに聴き入りながらワン・コインで缶コーヒーを堪能している普段どおりのお誕生日にふと辿り着いた悟りの境地に見出した三法印の如きを感情移入せしめたような簡素・無為っぷりがむりっくりではなしに自然(じねん)とフォーメーションを叢生しようとしている神聖なインテリアで以て程よく消毒されながら、バベルの塔、若しくは、age(あげ)るの(じょう)ずな相方の髪型みたいに神懸かり的に有り難い高層状で、頂上までの標高を堂々巡って往く柔構造において、(うずたか)く連なりながら風格のある集合住宅として、九分九厘の隅々にまで渡ってぶりんぶりんに普請された造りでありながら、不覚にも、ブラウニーの普段着くらいに穢苦しい不作為の上塗りもされており、それら諸々については、黄金律に基づき折衷なされた別注品、これ以上でもこれ以下でもばらばらに瓦解してしまう、奇跡的な習合に対する準拠に因って竣工している印象を受けるが、然ういえば何故か、写実を捲き付けたスタイルで具体すべく図解なぞ試みると、食しては駄目な、果実を齧る過失へと焚き付けられているかのような、ヘヴィーな我執が溢る悪夢に寝ね(あぐ)むそうな。

 一方、機能面においては、ご老体、もみじマークを五・六枚、添付すれども多くない、老け込み具合のご容態、合点承知とオール・ライ’、膠の慣れも十分に、煤けた菜種つゆ{露/梅雨}と化し、川尻筆に伴われ、花丸のもと御墨付き給う。てな具合の永らく好しとされてきた設備に加え、見えそで見えない未来の魅力に耳までみっちり満ち満ちて、天衣の如き繊維には、絹糸(けんし)のステッチ使用せず、そんな無縫な相貌は、音波溶着仕様です、ぱつぱつの全身タイツ、身を包み変身あいつ、育ち盛りにアクシデント、御飯代わりにサプリメント、右眼(うがん)に浮かんだ赤い色、左眼(さがん)に孕んだ浅葱色、(こさ)えたアイウェア伊達だって、押さえた明き手が洒落ちゃって、街をゆく、猫も空飛ぶこの御時勢、アイドルの、歌唱力にもOh(おお) yeh(いえい)、エレクトリックに電子処理、為されてなけりゃベンチ要員、とか、しゃかりきに生意気言うのが玉に瑕のサイバー・キッズも、挫くスキルが弓折れ矢尽きる、ミリ単位で危機管理する軍隊(ミリタリー)の如き心張りっぷりに代表される最新鋭の各種装備も搭載されており、オヴィヒロ・シティで起臥していた安普請、それも各世帯の所得に応じて、微妙に不平等な十六分割がなされた、なるほど、恒常的に家族の構成員四名がその狭隘を訴え、時にハモっていた安普請なんかと比較すれば、確実に居住環境に纏わる快適性は向上したはずなのであるが、これ、そうは問屋が卸さない、と、きたもんだ。


 僭越ながら先程私が取り持たせていただいた、ダァラリ氏の、目に余る専横的治世によって、我が国家は今や、静謐を湛えながらも乱世の形跡がはっきりと見て取れる有様で、俳聖のインスピレーションを頗る刺激せしめるような、なんやかんやで夢の跡。みたいになっちゃったのである。


 だからといって、ここで、氏の政治的・道義的責任を追求し、一念発起、いよいよ起訴するに及び、裁判長の主文の後回しの措置に、マスメディアが一散走りに飛び出す法廷外、それ以外が一牛鳴地にどよめく法廷内に在って、一日千秋、一同に混じり、私も固唾を一服する中で、畢竟(ひっきょう)氏に対し、極刑が言い渡されるに及んだところで、私も一様に縊れているのであって、喫したはずの津液(しんえき)口端(こうたん)から一縷に垂下しているのであって、一件落着は一場の夢と消える訳であって、即ちそれは、やん。なので、ここは一先ずその問責を見送ることとする。


 ただし、現実から目を背けるわけにはいかない。

 ぐるり、遠望する。

 すぐに、絶望する。


 やはり、氏の政治的手腕によって我が領土は、前述が如き荒廃のお手本みたいな惨憺たる光景にある。


 置き畳、(こうり)二階厨子(にかいずし)、長持ち、床框(とこがまち)、座り流し、板敷きが剥き出し、障子越し、庇の下のねずみ返しやらに、屹立やら横転やら奇抜な角度やらで林立する、スプライト、レイディオ、メロー・イエロー、その他炭酸飲料の使用後、並びに、日ごとに脱皮を繰り返す、新陳代謝フル・スロットルな蝉から(はだ)けた抜け殻然に、無常観と一週間を遺留しつつ累積していく洗濯を要する衣料は、共にダルマを分かち合った後援会の方々の目に映したとしても、著しく景観を損なっているのは間違いない。


 ううん、えい、こうなりゃいっその事、賛辞を呈してしまおうか。


 廃墟の中に在りながら、マンマ・ミーア、あんまりだ、て、己が悲運を嘆ずれば、それは如何にも絵になるが、当該物件に『麗しき我が堕落』かなんか独善的な命名をし、シャム猫抱えて、にゃおー、ごろにゃーご、て、この野朗、シャトー・マルゴー呷りつつ、得意満面、鑑賞するは、(にっく)きダァラリ当人で、そら、もう、民草、怒りに燃えるしかないが、どうあっても結末は黒焦げの消し炭、灰燼(かいじん)に帰すのみ。


 悲憤慷慨では気分爽快など多分到来しない。


 ならば、せめて、悪漢の(いさお)を皮肉交じりに賞賛することで、目を覆いたくなるような現実に、何より我が物顔の侵略者に対し、精神の高踏を以て望もうではないか。おお、ダァラリ、あなたの、仕打ち仰ごう、なんて。―― 不朽の王座、ダァラリ氏よ。効果の実感を待たずして、愚生が、唯一のお稽古事である公文式をドロップ・アウトしたのを契機に、貴所はその大輪の(徒)花を存分に開花させ、小賢しく並存していた まめのき{豆の木/(まめ)の気}を日陰の下へと覆い隠し、悉皆(しっかい)根絶やしにしてしまわれた。輝かしき王座がえいよう{栄耀/栄養}を、一挙手中に収められた当節の御かつやく{活躍/括約}は殊更目覚ましく、貴所と相見(あいまみ)ゆること自体が、まるで、マリリン・マンソンの三rd(サード).アルバムをローマ教皇に薦めるが如き、そんな横暴であるかのようだ。言わずもがな、此度(こたび)の対局なぞ王座にとっては戯れの域を出まい。(しか)るに、おじさんについてきたら、おかしを買ってあげるよ。並みの常套句にて失礼仕るが、「弥勒の菩薩、酷く当惑、一つ残らず、て、意欲を燃やす、意匠を凝らす、非業とモラル、の、ミソクソ区別、白黒付ける、素人詰める、囲碁プロ特別」云々とは、ふんふん、よく言ったものである。バイキング、又は、黴菌群を思わせるような、プランテーションの不安定収入に不満でしょうがないといったフラストレーションが膨らんでいそうな、愛おしい苦労人めらに因む見透しのよい穴あきの黒シャツに腕を通した同志たちの増殖に後押しされた暴動にも動揺することなく、ブランデー酒片手に、どうどう、て、鷹揚に、海軍(ネイヴィー)、或いは、名医みたいに白妙で身を固めた一味全員、が、以心伝心、(いき)り前進、(しき)りに検診、一時停止することなくじりじりエンジン燃やし、一意専心、石に全身全霊を傾けた人種レースゲームの帰結、ぎっしり全身、その模様は、下手もびっくりする程に、メタボリックに冬篭り、するかの如く、白く脂肪がリロードされていく一方で、終局を待たずして既に磐石の観がある。小三の夏、大判小判、賞金欲しさが よこしま{邪/横縞}に、十三路盤からお始んなった爛柯(らんか)、有酸素な運動スポーツになんか、(いそ)しまれずに看過、(いわん)や、夕飯とらんで頑張られ、ガチで真面目に砲火を交え、果たして皆伝ライセンス、合格後、程無くして頭角を現され、丈高指(たけだかゆび)にエンボス加工されたペン胼胝(だこ)みたいな五角形の具合がええ家紋を誇示しつつ、天下御免の喧嘩腰で、怨嗟も聞こえんさ、と、言下、共に研鑽を積んだ、朋輩をも排す行いも悔悛されず、怖いものないっす。て、勝ち進み、パニックなんてヴァニッシュ。て、掻い潜り、皎白の楼閣が居心地もお気に召したようで、その白星も、今やなんと、五十を数える前人未到のヒマラヤ。いやはや、ここに到っては、とってつけたようなトーシローなぞ、どうこうしようたって徒労に了すんだから、もう、投降しよう。かんらからから、嗚呼、やんぬる哉。―― でもさ、それって、ただ単に片しゃあいんじゃないの。部屋。と、不躾にいつもの左平次。もう、うんざり。て、溜め息。しかしながら、あらま。傍目八目、こら真理ではないか。


 ねえプラトン、無慙と受難のツー・プラトン、件の不断にくだ巻かず、スタントせずにスラローム、つらっと楽に暮らそうとする、その、私生活への姿勢、()つ、理念なんつうもんが、イデアなんだよ。あなたが云って止まぬ、美麗なるそっち側の異世界でなくてもさ、およそ、人間のやる気、向上心の類が腐ったような香りのするこんな、地底人の規定値をも満たしそうな、マジ暗い、黴臭い、神不在、の、仮住まいでもさ、ナイス・ガイへと昇華するためのライフ・スタイルの一篇を紐解くことができたよ。


 (よし)さらば早速。て、景気づけに碁盤をば蹴り飛ばし、≪(たすき)掛け 或いは手足を  たくし上げ やる気がせんとき 出すきっかけ≫て、ダスキン掛け。前記衣類に加え、純潔を喪失せしめられたタオルケットに玄関マット、【粟姫(あわひめ)】さんが呉れた青暖簾(あおのうれん)、解れが目立ってきた台布巾、醤油のドットが滲んだおしぼり、垢茶(あかちゃ)けた碁石、ついでに、虫が喰った若干の木の実なんか、童心を喚び起こしつつ、バスケットと呼ぶには些か無骨でプラスチックな編込みの洗濯籠を左腕の橈骨筋にぶら提げながら、ちょいなちょいなと拾い集めて、押し()べて、それらが処女性を取り戻さんと志願して、作業を進めていくどうてい{道程/童貞}、洗浄・脱水が完了するまで比較的手持ち無沙汰だもんだから、その隙に、て、以前、高橋卿雲(けいうん)から土産(みやげ)られた朱色の握りの十手に襤褸布(ぼろきれ)かなんか巻きつけて、鴨居、網戸のサッシ、吊り下げてある照明器具全体やらを御用だ、羅列が疎らなCDラックの未収納、セントラル・ヒーティングのごっつごつ、招き猫の仄白く滑らかな禿髪(とくはつ)やらを御用だ、御用だ、なんかやっていたら、まあ、ま、絡まる、不潔が。捲きつく、汚染が。不安になる程捕れますぜ、ねえ、旦那。

 ならばならばと、戒心と猜疑心、幾許(いくばく)かの回向発願心(えこうほつがいしん)を伴い、彼奴(きゃつ)等が潜伏先を入念に取り調べした上で、納得いくまで引っ立てていたら、いつの間やら日曜日が白々と明けていて、あ、いけねえ、失念、しっつれい、てな具合に失言を誤爆させつつ、どらどらと作業成果を改めに行ったところ、ドラム内では洗濯済みが、未だ溶けやらぬ粉末洗剤及びガンコ汚れに塗れ、絶妙なぬめぬめ感・べとべと感を見事に演出しながら、生乾きのミイラのようなヴィジュアルで、おはようございます。え、あ、おはようございます。て、ぎょえーん。まさかの変死体。


 先の件とは異なり、今回ばかりは、首謀者の問責を見送るわけには行かない。目の前で被害者を出してしまったのだ。

 

 そこで、被疑者の筆頭たる洗濯機の取調べにおいて、その出自を問い(ただ)したところ、挙動不審の模範解答みたいな態度で「HITACHI」て、おいおい、ああた、日出づる処の電機が、こんなしょもない過ちをば犯すわきゃないでしょう、て、訝りながら、冷めたカツ丼を熱々の炒飯に差し替えて、再度詰問すると、張詰めていた糸が、ノスタルジアの波動によって弛緩せしめられたのか、京劇女優が立ち回りの如き熱演で泣き崩れながらに「HIGHTOUCH(ハイタッチ)」て、哎呀(アイヤー)、その信じられないような低劣な表記間違い、チャイナまる出しではないか。


 やれやれ。全く。いわゆるBRICs(ブリックス)においても最大の伸び代を誇るであろう大国の、急激な経済発展に付随した闇の敷衍が、日常の、こんな何気ない場面にも見て取れる。諸彦(しょげん)各位におかれても是非、御気を付け願いたいものである。


 はてさて、不穏なバイヴスこそ漂ってはいるものの、ここは賭場ではないのだから、かかるリスキーな家電製品に対しては全く需要がなく、仮に愚連隊や無頼漢といった、さんすうドリルに拒否反応を示すようなデリケート極まりない連中に自室ごと占拠されて、一定の需要を生み出すことになったとしても、いくら私が、さあ、半方ないか、半方ないか、さあ、さ、さあ。と煽動したところで、壷ザルの中は「生乾き。ラの丁」なのが自明であるため、当然の如く一様に横置きされたコマが逓増。綺麗事言ってられぬ状況にイベントの公開を見送り、エンジョイ・サマー・キャンプにおいて面倒(めんど)いうえに縁遠い米研ぎをする天こ盛りの愛情で懇ろに育まれた甘えんぼ児童のようなテンションに則って、いたずらに激しく回転運動させた円筒が(もたら)すであろう前途に面を喰らっていると、摩擦熱のエントロピーが置き畳に聯動(れんどう)し、発火、炎上。相前後して、導火線上にて戦闘旗を掲げんと息巻いている先方の攻撃性へと延焼。現場検証を待たず、いがいがの装飾品に身を固めたモヒカン・ヘアのニイサンめらが、てめえが俺らの分、半に張りゃいいじゃんかよ、タコ。マジ、超、不分明。かなんか、それなりに道理が通った発言で口火を切り、感化された九州男児の一団が、故意的に擦れっ枯らした学生服をはためかせながら、グレムリンの受け売りみたいな身振り・気振りで腕組みをし、高下駄の上、痰をば絡めた(あら)らげた声で、半タイ、半タイ、と、受け口から怒号めいた同調の意を(どど)めかせると、それは何だか、反対、反対――ヌくべきモールを直ぐ召し取る、て、服役・ボウズを無碍に被る、て、宿敵・公務が執行者へ、風営法運用を、緩めに、と請う――シュプレヒコールのような、迫力のビブラートで以て鳴動し始め、パブロフの犬(かた)の如く連鎖的に、惨憺たるアンサンブルがわんわんくぐもり、満貫ルールを無視した暗澹ブルーが天文学的数値で氾濫する胸の裡に在って、開いたチューリップはフィーバーしっぱなし、妄りなミュージックがムスリムを牛耳る十字軍のような威圧感を十二分に発揮しているのを振り切るように目指したのは、福音と流民を運ぶべき方舟、貨物列車の如き輓馬(ばんば)を醸すえっさほいさの足取りも雄々しく第六レースを驀進するうち、過酷で有名な札付きの胸突きに差しかかり、初期衝動を保つべく鞭打ち過ぎたろうばしん{老婆心/老馬身}から、さも不全といった心肺機能に(かこつ)けて出奔をばサボる体で仰向けに、て、なろうかなるまいか迷っていると、ハート・ブレイク寸前であるラコステも映えそうなちょっとした鳩胸に括り付けられた六番のゼッケンより立ち上った得も言われぬソフランの石鹸臭が忽ちにして脳幹のA10神経を席捲するようにオルガズムのエッセンスで薫蒸せしめると極楽の別天地が分譲されるに至り、ぴたり、独断と偏見のもと立ち止まり、(まにま)に見る間に小休止、不穏分子と化した勝負師たちの猛追も当然の如く無視、穀潰しの面目躍如と言わんばかりに最寄で大いに凌ぎあうのも素知らぬ顔し、お気楽モードで心置きなくゴロ寝し腐っているところへ際し、矢庭に聞こえし、は、粒揃いの修道士が奏でるパイプ・オルガンと敬虔さに裏打ちされた耽美な賛美歌のパンチ・ライン、て、はずが、ファンキーな三下の罵詈に野次。寝ぼけ(まなこ)を明かせてみれば、スタンドにおいて募り募った不満と併走するように、エキサイティングゾーンから敵愾心、不穏な空気が漏出しており、金返せ、を、跳ね返せず、馬鹿野朗(べっきゃろー)、も、結果オーライの下に弔うことは相叶わず、頑張れ、と、ファンファーレ、が、交錯するなんちゃってカンターレが()あらぬ(てい)に燦々て降り注いでいた出立のとき{時/鬨}を回顧しつつ、満身創痍も夥しい、お労しい、私、六着でゴールエリアへ達すれば、そそり立った電光掲示板が灯せしは、仏も蹌踉(よろ)めく(とど)めのゾロ目――「六」、「六」、「六」――を、僕、目測。間髪入れず、オーメンでとぉぉお御座います。ぽん、ぽん、ぽん、て、ジャック・ポットが爆裂すると、ああ無情を湛える末期症状で方寸が格納庫は無秩序にアップ・ロードされ放題。で、ぽん。我、崩壊。

 

 さて、どうだい。ま、此処(ここ)は一つ、気分転換も兼ねて、て、思い切って洗濯機の買い替えを、決意。

 二ndセカンド.ヴァースへ続きます。

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