送れなかった理由|掌編
掲載日:2026/05/01
短い実験的な作品です。
スマホのアプリを立ち上げ文字を打つ。
打ち込んだ文字を何度も読み返す。
送信ボタンに指が掛かるが、そのまま固まってしまう。
もう一度、文字を読み返す。
「ごめんなさい」
これで良いのか。
他に良い言葉はないのだろうか。
何をどう言えば良いんだろう。
これが届いたとき、どう思われるんだろう。
既読が付かなかったらどうしようか。
もし送信してしまったら
取り返しが付かないような何かが……
動いてしまうのかもしれない。
そのまま、送ることも、止めることも出来なかった。




