3話 解体師、初戦闘
待ちに待った登場です
2日目、本当に何もない、一日目と本当に変わらない、魔物も出ない。鑑定を使いながらたまに生えてる薬草を採取している。もっと異世界転移って、仲間とかと楽しく旅をするもんだと思ってたんだけど。よし、ここは一つフラグでも立ててみるか。
「こんなところに魔物なんか出てくるわけないし、気楽でいいねぇ」
どうだ、この綺麗なフラグは、ちなみに、この後仲間が、帰ったら結婚する的なことを言えば、完璧だ。
うん…何も起こらないね。神さま、見てるなら私に何かイベントをください。こんなにフラグらしいフラグ立てたんですよ…
まぁ、この街道には特殊な魔道具が設置してあって、魔物が寄り付きにくくなってるからね。魔物に遭遇することなんてほとんどない。あるとすれば、特殊個体か理性が働かなくなってるか、それかモンスタートレインされてる時ぐらいだけどね。
ガサガサ
右手の方から物音が聞こえた
「そこの人、逃げてー‼︎」
これは二つ目のフラグが完璧に回収だれましたわ。後ろに黒大蛇を引き連れた、12、3歳ぐらいの女の子が、走ってくる。右腕を怪我してるのか、左手で右腕を押さえている。
筆者天の声『ブラックサーペントはB級パーティー一つもしくはC級パーティー複数で討伐する魔物。硬い鱗は生半可な斬撃や魔法を通さない、ヘビだから生命力も高い。なので剣士や魔術師は囮に徹して、拳闘士やメイス、ウォーハンマー持ちが打撃系の攻撃でタコ殴りにするのが最適解』
逃げろと言われたが、絶対に逃げない、なぜなら、こんなシュチュエーション二度とあるかわからないからだ。こんななろうなんて読んでる人なら、おそらく誰もが夢想したシュチュだろう。相手は何度も解体してきたヘビ、倒せる。え?戦闘スキルが無いんじゃなかったかって?確かに戦闘スキルはないだが…
「キシャー」
いつの間にか目の前に迫っていた
「なんで逃げないの?とりあえず私が囮になるからその隙に…」
「大丈夫」
(今からこいつをバラす)
そう念じ、アイテムボックスから買った剣を2本取り出し、抜きざまに。鱗をさけ首の下側に一撃を入れる、動脈を切断したので首から血が流れ出る。
(まずは血抜き)
そのご首の切れ込みから中に剣を突っ込みそのまま前へ走る
(これで腹を捌く)
低姿勢だったヘビが鎌首をもたげる。噛みつこうとしてるのだろうが遅い。避けつつ懐に潜り込み両手に持った剣で2本切り込み内臓を出す
(内臓終了、後は…)
そろそろ血が足りなくなって来たのだろう動きが鈍い。巻きついて締め殺そうとしてくるので、首から尻尾まで皮を持って走り皮を剥ぐ、その後また頭から尻尾まで2往復して3枚に下ろす。
(解体終了)
うぉ、まだ生きてやがる、ヘビの生命力キメェ。噛みつこうと口をぱくぱくさせてるけど残念、もう体がありません。
「あ、あの、助けてくださりありがとうございます。魔力が尽きてしまって、このままだと死でしまうところでした、本当にありがとうございます」
そう微笑みながら少女が言った
おう、天使だ…
比喩表現じゃなくマジで翼と輪っかがついてる。
「気にしないで、勝手にやったことだから、それに怪我もしてないしね」
「優しいんですね」
「そんなことないよ」
グゥゥウ
「お腹空いてるの?」
「えっと、はい、あの、ここ数日何も食べていなくて…」
少女は顔を真っ赤にしながら言った
「そうか、じゃあ一緒に食べる?ちょうどお昼時だし、新鮮な肉も手に入ったし」
「いいえ、大丈夫です…私は最悪何も食べなくても生きていけますから…」
グゥゥウ
またお腹がなった
「天使って何も食べなくても生きてけるの⁈まぁ、でも生きていけるだけででしょ、遠慮せず食べなよ、お腹減ってるんでしょ」
「じゃあ、お願いします…」
てなわけで天使とお昼をご一緒することになった
本日のお昼ご飯は、ブラックサーペントのパンがゆです。
あらをぶつ切りにし少し煮て出汁を取ります。そこに塩、胡椒など各種調味料で味をつけパンを入れ、少しにて潰します、ここに卵を入れるとさらに良き。そして身を少し切り出し水でさっきの出汁の残りで煮ます。そして盛り付けたら完成、ブラックサーペントのパンがゆの完成。
我ながら出汁が効いてて美味しくできた。地球のヘビって臭みがすごいらしいけど、異世界のやつは違うんだよね
「できたよ、食べな」
「はい…美味しい…」
一口食べただけで、なんとも幸せそうな顔をする…正直言って可愛い…
読者諸君‼︎わかってると思うが俺は決してそういう趣味ではないからな、これは猫とかを見た時に可愛いと思うのと同じ系統のやつだ、そこんところ勘違いしないように。念のため、念のため、ここに宣言しておく。
茶番は置いておいて、よっぽど辛い目にあったんだろうな…こんなことであんな顔するなんて…
「ねぇ、もしよかったらでいいんだけどさ何があったか教えてくれない?」
「あの…ちょっとそれは…」
「ご、ごめんね、言いたくないよね、なら言わなくてもいいから」
「いえ、大丈夫です。私は神の大地と呼ばれるところで暮らしていました。町長の命令である街で人を待っていたのですが。その間に眠り薬を盛られてしまって…気がついたら、奴隷の首輪をつけられていました…そのあと別の国へ運ばれる途中で、ドラゴンの群れに遭遇して…私は足止めを命じられ、そこで何日か戦っていたのですが、魔力が少なくなってきた頃、攻撃を避け損ねてしまいました、しかし、その攻撃が奇跡的に首輪に当たり命令の効力が切れどうにか逃げることはできたのですが、魔力がとうとう切れてしまって…そこでブラックサーペントに襲われ逃げている時にあなたに会いました」
「そうだったんだ…大変だったでしょ?」
「はい、とても大変でした…何度も死ぬかもしれない思いをして…」
「辛くても生きてきたんだね、すごいと思うよ」
「何度も、苦しい思いをして…何度も辛い思いをして…本当に、本当に…うぅ…」
泣かせてしまった…とりあえず横に座って頭を撫でる
「頑張ってたんだよね、偉いよ」
「うわーん」
さらに泣き出してしまった。どうしたらいいのかわからず。しばらく、泣かせていると泣き疲れたのか寝てしまった。ずっと戦ってたらしいし眠かったのだろう
とりあえず枕を出して横に寝かして、テントを設置し中に運び込む。
寝顔も可愛い…
そういえば名前聞いてなかったけどなんていうんだろう?
天使ちゃんの見た目
金髪
金眼
長髪
年齢18歳(主人公と同い年)天使は一定の年齢に達すると不老になる
見た目は13歳
純白の羽(普段は小さくしてるけど戦闘時などは大きくなる、頑張れば消せる)
天使の輪(直径二十センチ弱、頑張れば消せる)
筆者が書いてる別作品「異界神話」もよろしく




